愛知学院大-中部大 1回戦 観戦記(2023年秋季愛知大学リーグ)

9月2日にパロマ瑞穂球場で行われた開幕試合、愛知学院大-中部大の観戦記です。
1部復帰した愛知学院大が春優勝の中部大とどういう試合をするか。愛知学院大はエースの池村を立てて臨みました。

愛院大
000000100|1 H6 E1
02000100X|3 H4 E0
中部大

愛院大
池村(18)-三島有
中部大
水谷(18)、津波(19)-清水

投手成績
愛院大
池村健太郎 8回 113球 被安打4 四球2 三振7 失点3(自責点2)

中部大
水谷健吾 7回1/3 93球 被安打6 四球2 三振8 失点1
津波英太郎 1回2/3 16球 被安打0 四球0 三振1 失点0

(出場選手)
愛院大
D福本(21) 8杉山(23) 7山田(3)→9 2三島(10) 3坂上(9) 9瀧野(8)→H竹田(7)→7 5田中(4) 4中濱(26)→H末田(27)→4池下(24)→H村北(12) 6両角(36)→H金子(25)→6大林(6)
中部大
6佐野大(10) 8川口(8)→9→R田澤(37)→9丹羽(25) D村木(5) 2清水(1) 7畠山(9) 9松本(29)→8梅田(26) 3猪熊(27) 5水野(7) 4小南(3)→H佐野陽(39)→4

(試合経過)
2回裏、1死1,2塁から7番猪熊が2点タイムリー3ベース。中部大が先制。2-0
6回裏、1死3塁から4番清水が犠牲フライ。3-0
7回表、1死満塁から代打末田の犠牲フライ。3-1
8回表、無死1,2塁から3番山田のバントがピッチャー前小フライになり、これを水谷が微妙な感じで取る。そして1塁送球が逸れてランナーが進塁、というプレーで判定がもめて20分近く中断。水谷がダイレクトキャッチだったかどうか。その後のプレーがどういう判断になるかでおかしなことになってしまいました。結局ピッチャーがダイレクトでキャッチ。その直後にタイムがかかったという判定で、1死1,2塁から試合が再開。ここでピッチャー交代、津波。津波が後続を抑えます。
中部大が水谷-津波のリレーで逃げ切りました。

総評

8回表の判定が大きく影響してしまいました。見る人の場所でダイレクトか1バウンドだったか分かりにくかったプレー。(1バウンドだったという人が多めでしたが)その時に審判の判定とかがきちんとされていれば、あと、水谷投手が1塁へ悪送球をしなければ、色々揉めなかった気もするのですが・・・。多分、審判さんが最後は非を認めて再開させたように思いました・・・。
その直前には1塁アウトのタイミングのプレーをセーフと判定したことが発端だった気もしますし、審判の判定が試合を左右したという意味では残念な試合になってしまいました。
ただ、愛知学院大の池村投手、中部大の水谷投手。両チームの4年生エースが持ち味を出して好投。投手戦として試合は進みました。特に中部大の水谷投手は145kmという球速も出ていたようで、投球内容も良かったです。
池村投手も春は故障をしていて終盤に復帰した感じでしたが、この日は8回を投げ切ってMAX146kmもマーク。中盤からリズムも良くなっていました。両投手とも社会人に進むという話も小耳にはさみました。最後の秋、故障なく過ごしてチームを押し上げてほしいですね。
中部大はリリーフの津波投手が素晴らしかった。1年生ながら球質が良く、145kmもマーク。長い中断の後に交代でマウンドに上がって難しいところでしたが、しっかりと抑えてチームを勝利に導きました。
中部大はチャンスは3度。そのうち2回をしっかりとものにしました。春の優勝を経て競り合いに強くなったな、という印象。秋も優勝争いの中心になりそうです。

ピックアップ選手

愛知学院大 池村 健太郎 投手(宇部鴻城 4年)

春は最後に復帰していましたが、途中離脱。それでも秋はしっかりとリーグ戦初戦に合わせてきました。この日はMAX146km。2回にヒットを集められて2点を失いましたが、それ以降はエラー絡みで1失点のみ。故障の影響も無さそうで一安心でした。カット、スライダーも2種類あった感じで、投球の幅もありましたし、やはり大学トップクラスの左腕ですね。

愛知学院大 杉山 諒 外野手(愛産大三河 2年)

2番センターで出場。俊足を活かして2安打がいずれもバントヒット。やはり足は大きな武器です。

愛知学院大 坂上 大誠 内野手(東邦 4年)

5番1塁で出場。1安打1四球とチャンスメイク。積極的な打撃でチャンスで1本、出していきたいですね。

中部大 水谷 健吾 投手(星城 4年)

こちらも春は本来の投球が出来ず、優勝しながらも貢献が出来なかったのですが、秋は初戦を任されて好投。まっすぐも145km出ていたとのことですし、カットボール、落ちる球の精度が高かった。この人が主戦で回れば、中部大の投手陣はかなり楽になりますね。

中部大 津波 英太郎 投手(四日市中央工 1年)

8回、中断があって1死1,2塁という状況でマウンドへ。ここでまっすぐで押して中飛と三振。9回も三者凡退で斬って好リリーフでした。MAXは145km。それ以上に感じる球質が特徴です。今後の成長も期待したいですね。

中部大 清水 智裕 捕手(大垣日大 3年)

4番捕手で出場。2回に先頭で池村投手を捉えてヒットで出塁。得点につなげましたし、6回はチャンスで犠牲フライ。こういう勝負強さも素晴らしい。肩もいいですし、打てる捕手として来年は注目の存在になりますね。

中部大 猪熊 慶晃 内野手(栄徳 3年)

元々はキャッチャーの選手ですが、清水捕手と同学年ということもあり、1塁で出場という感じ。打撃を期待される中で期待通りの2点タイムリー3ベースを2回に放ち勝利に貢献しました。変化球を上手く捉えていました。

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