菊華-至学館 観戦記(2019年愛知夏大会)
7月20日に春日井球場で行われた4回戦第2試合、菊華-至学館の観戦記です。
4回戦進出校で一度も見ていない2つの高校のうちの1校、菊華高校が至学館にどこまで食らいつくかに注目して観戦しました。
菊華
30000000100|4 H9 E2
10010002001|5 H11 E4
至学館
(延長11回)
菊華
久野、太田-工藤
至学館
渡邊、熊谷、疋田、名城-牧山
(投手成績)
菊華
久野(10) 8回 132球 被安打10 四球2 三振2 失点4(自責点3)
太田(18) 2回1/3 43球 被安打1 四球5 三振0 失点1
至学館
渡邊(10) 6回 103球 被安打4 四球2 三振9 失点3(自責点1)
熊谷(1) 2回 29球 被安打2 四球1 三振0 失点0
疋田(11) 2/3 11球 被安打2 四球0 三振0 失点1
名城(3) 2回1/3 22球 被安打1 四球0 三振2 失点0
久野投手は左のオーバーハンド。2年生。まっすぐはなかなか。3ボールになるケースも少なく、安定感のあるサウスポーでした。秋以降も楽しみ。
太田投手も左のオーバーハンド。2年生。まっすぐはまぁまぁ。ストライクボールがはっきりしていた印象。
渡邊投手も左のオーバーハンド。2年生。まっすぐはまぁまぁ速い。立ち上がりはボールが走っていない印象でしたが、徐々に良くなっていきました。三振の取れるサウスポー。
熊谷投手は右のアンダーハンド。ひじはかなり下から球威はアンダーにしてはあるタイプ。
疋田投手は右のオーバーハンド。かなりの長身。まっすぐはそこそこ速い。
名城投手は左のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。ストライク先行で打たせて取るピッチングが出来ていました。
(スタメン)
菊華
4尾形 2工藤(3) 9飯盛 8加藤飛 5鳥居(6) 7森元 3川本(5) 6鈴木(15) 1久野(10) →1太田(18)
至学館
4関 6佐野 8西尾 2牧山 3土岐(12) 7菊池(9) 9富田(5) →1疋田(11)→1名城(3) 1渡邊(10) →H廣田(7)→1熊谷→増田(17)→9 5米津(16) →H岡本(13)→5田辺(15)
(試合経過)
1回表、1死1塁から3番飯盛がタイムリー3ベース。菊華が先制。更に2死1、2塁から6番森元のタイムリーにエラーが絡んで2者生還。菊華が3点先制。
1回裏、2死1、2塁から5番土岐がタイムリー。至学館が1点返す。 3-1
3回表、四球とエラーにワイルドピッチもあって無死2,3塁も5番鳥居のいい当たりのショートライナー。6番7番の連続三振で追加点ならず。
4回裏、1死2塁から7番富田がタイムリー。3-2
8回裏、1死2、3塁から富田のタイムリーで同点。代打増田のスクイズ(記録はFC)で至学館逆転。4-3
9回表、1死1、3塁から4番加藤の犠牲フライで同点。4-4。ここでピッチャー交代、名城。尚も5番鳥居がヒットでつないで2死1,2塁とするも6番森元が三振。勝ち越しならず。
9回裏、1死1,2塁からダブルスチールを仕掛けるも3塁でタッチアウト。チャンスを逸する。
延長戦に突入。
10回裏、2死から3連続四球で満塁となるも、2番佐野が初球バントヒット狙うもピッチャーの前で1塁アウトに。サヨナラならず。
11回裏、1死から牧山がサヨナラホームラン。至学館が勝ちました。
菊華は20人中3年生が7人だけ。この日のスタメンでは3人(尾形選手、工藤選手、森元選手)が3年生。
代わりに1年生が2人スタメン(川本選手、鈴木選手)。
チーム事情は分かりませんが・・・。川本選手は4打席目にヒットは放ちましたが、下位打線は正直機能していませんでした。先日3年生の底力を目の当たりにしただけに、土壇場で3年生を起用しても良かったのでは・・・、と感じました。
尾形選手は素晴らしいポテンシャルを秘めた選手ですね。足が速く、至学館の守備陣から内野安打を2度勝ち取り、守備でもいい動きを見せました。上でどこまで伸びるか楽しみ。
飯盛選手も3本ヒットを放ち、バットコントロールの良さが光りました。秋からは中心選手になりそう。下級生中心でこれだけの試合を見せた経験を活かしてチームを作ってほしいですね。
至学館は勝つには勝ったものの、正直褒められた試合ではなかったですよね。多分麻王監督は試合後不機嫌だったのでは、と想像してしまう内容。
初回からミスのオンパレード。守備だけでなく、攻撃でもミス(バントミスなど)が多かった。それでも勝つあたりは底力なのですが。
牧山選手は8回の逆転劇も先頭バッターでヒット。11回はサヨナラホームラン。4番というか3年生の力を見せてもらった気がします。最後好リリーフを見せた名城投手も3年生。土壇場で3年生、というのは夏のキーワードな気がします。
至学館は次は豊田大谷-刈谷の勝者と。どちらが来てもまずは自分たちの野球というか、スタイルをきっちりやれるように、この試合の反省点を活かしてほしいですね。
投手陣はバラエティがあって、力があると思うので、いかに本来の力を出すか。夏はそれが難しいんでしょうが・・・。