2022年都市対抗野球東海地区2次予選の各チームの展望、見どころ(前半)
5月20日から東海地区の2次予選が始まります。
枠は6つ。20日間の長丁場。
社会人野球にとっては一番長く熱い3週間が始まります。
今年は本命不在の大混戦。社会人の11チームはどこも抜ける可能性も敗退の可能性も持っている大会になります。
4つのブロックに分かれているので、順番にチームの見どころ、戦力、選手を紹介したいと思います。
まずは前半2ブロック。
後半はこちら。
JR東海
1回戦シード。
投手は戸田投手がエースとして今年も健在。JABA大会でも抑えていますし、間違いなく初戦も任されると思います。
ただ、年齢は重ねているわけで、2次予選で絶対的な存在ではなくなってきているので、どこまでこれまで通り抑えられるか、初戦が大きなカギになりそうです。
他の投手陣は底上げが出来てきています。特に辻井投手の存在が大きい。2戦目の先発を任される可能性もありそうです。宮本投手も経験を積んでいますし投手陣はかなり良くなっています。
問題点は川本投手がベーブルース杯で故障をしていたのが、大怪我かどうか。不在となるとやはり苦しくなる。
打線もかなり充実しています。ルーキーでショートに佐々木選手が入っていて、2次予選でも出場しそう。守備の良さが光りますね。
4番は昨年に引き続き平野選手。ベテランの中田選手、堀尾選手が脇を固め、打線も確実に良くなっています。最も代表獲得に近いチームかもしれません。
シードを活かして第1代表を狙ってほしいですね。
注目選手
布施 心海 内野手(明豊 2年目)
辻井 亮汰 投手(尼崎-中京大 1年目)
平野 英丸 内野手(静岡-駒澤大 3年目)
東邦ガス
昨年は都市対抗本戦でベスト8進出。長年壁だった2回戦を突破しました。ただ、これは辻本投手の奮闘のおかげ。その次の投手をどうするかが課題としては残ったわけですが・・・。
今年もほぼ同じ状況。2番手の先発は2年目の中川投手が有力ですが、絶対的な存在ではない。ある程度試合を作れるタイプなので、打線でカバーしていきたいですが。
そしてエースの辻本投手の試合は絶対に取る。これが突破の条件ですね。もう本番に合わせる調整はつかんでいると思うので、いかにチームとして試合を取り切るか。ここが重要になります。
新人が3選手加入。今年は即戦力という感じはなく、大阪桐蔭から入った宮下選手が出場の可能性はありそうですが、戦力として期待するのは酷ですし。
打線は東海地区ナンバーワン4番の若林選手が健在。高垣選手、虎谷選手の2年目コンビが昨年以上の打撃をすれば、一気に楽になると思います。
東邦ガスはとにかく2回戦。ここが大きな勝負になりますね。
注目選手
高垣 鋭次 内野手(智辯和歌山-日体大 2年目)
虎谷 貴哉 内野手(星稜-亜細亜大 2年目)
宮下 隼輔 内野手(大阪桐蔭 1年目)
王子
2年続けて代表を逃し、首脳陣も変わって今年は何とかしたい年。
ただ、状況はあまり変わっていないというのが本当の所。
大黒柱は近藤均投手。ただ、力は徐々に落ちていて、絶対的ではなくなっているのは間違いない。そしてこれに代わる投手というのはまだいないという状況。これがこの数年の課題なのですが・・・。
第2の先発は左腕の中井投手、右の中野投手、山梨投手らが担う形ですが、まだいずれも投げてみないと分からない感じで、大事な試合は近藤投手に頼らないといけない状況。
打線は引き続き強力ですが、打ってる打者とそうじゃない打者がはっきり出ている印象。宝島選手が好調で、今年はクリーンアップで期待されますね。
チームの雰囲気は良くなった印象ですが、やはりこのチームも序盤がカギになりそう。
注目選手
山梨 智也 投手(静岡東-立命館大 2年目)
浅井 佑介 投手(名大附-筑波大 1年目)
日本製鉄東海REX
昨年は両全国大会に出場。久々に充実した1年となりました。その中で監督が交代。どうなるか注目されましたが、ここまでのJABA大会ではあまりよくない状態に見えます。
低迷の一番の要因は昨年エース格だった浦本投手が今年は公式戦未登板。やはりエース不在は大きい。
それに変わる存在として、孕石投手、続木投手、渡部投手らに期待がかかりますが、あまり結果が出ていないですし。加藤優投手も昨年のボールの勢いを失っていて、軸が誰になるかも読みにくい状況になっています。
打線の状態もあまりよいとは言えず、上手く予選の本番に状態が上がればいいのですが・・・。
若い吉位選手、荒木選手らの奮闘に期待したいですね。そしてやはり中心に座る加藤辰選手がどれだけ打つか。ここが大事になってきそうです。
注目選手
加藤 優弥 投手(金沢龍谷 2年目)
吉川 大翔 投手(坂井-専修大 1年目)
孕石 幸寛 投手(島田工-東海大海洋学部 2年目)
吉位 翔伍 内野手(岐阜中京-中京学院大 2年目)
阿保 拓真 捕手(弘前工-平成国際大 3年目)
東海理化
昨年は春先から好調。日本選手権に出場し1勝して復権をアピール。ただ、2次予選では失速してしまい都市対抗には出れなかった1年。こちらも首脳陣が変わって雰囲気が変わりました。
今年は静岡大会での準決勝進出がJABA大会では最高成績。ただ、投手力は割と安定していて、戦い方はしっかりとしてきている印象。
投手陣は金田投手、河野投手が先発。池田投手がリリーフ。そして経験豊富な山本投手、2年目の宮崎投手、ルーキーの重川投手が間をカバーする形。絶対エースはいないですけど、ある程度試合が作れる選手がそろった印象です。
打撃は武藤選手、井貝選手が中心打者。これに高卒3年目の木村選手、河田選手が成長して力強さを見せてきています。
そして今年は川上選手が4番を務めています。彼が爆発すれば打線も強力な形に。
若い選手が多いだけに勢いに乗れるかがカギになりそうです。
注目選手
木村 大輝 外野手(下関国際 3年目)
河田 翔太 内野手(享栄 3年目)
重川 恵詩 投手(浜田-東京国際大 1年目)
後半はこちら。