静岡大-静岡産業大 1回戦 観戦記(2023年春季静岡大学リーグ)

5月6日に浜松球場で行われた静岡大-静岡産業大の1回戦の観戦記です。
2位同士で迎えた最終節。負けると優勝が絶望的になるサバイバルゲームでした。

静岡大
100000010|2 H10 E1
000010000|1 H4 E0
静産大

静岡大
吉田(15)-小林
静産大
見目(17)-川口

投手成績
静岡大
吉田哉太 9回 138球 被安打4 四球5 三振5 失点1

静産大
見目大弥 9回 120球 被安打10 四球1 三振11 失点2

(出場選手)
静岡大
3倉地(1)→9篠原(27) 7植田(7) 4佐藤(10) 5永島(3) 2小林(22) D宇野(23)→H岩渕(34)→D 9浅地(8)→H竹田(6)→3 8西島(26) 6大島(5)
静産大
5杉本(7) 4森谷(10) 8後藤(26) 3渡邉(38) 9川渕(40) D山本(28)→H磯木(39) 7池田(4) 2川口(27) 6大野(6)

(試合経過)
1回表、1死2塁から3番佐藤がセンターへタイムリー。静大が先制。1-0
5回裏、1死1塁から3番後藤が右中間を破るタイムリー2ベース。1-1の同点に。
8回表、2死1塁から5番小林の初球に1塁ランナーがスタート。小林が捉えて右中間に運び、1塁ランナーが長躯ホームイン。静大が勝ち越し。2-1
静大の吉田が抑えきって勝利。優勝へ可能性を残す勝利となりました。

総評

静大の吉田投手、静産大の見目投手の投げ合いとなりました。
見目投手は立ち上がりに1失点して、今日は調子が今一つかと思いましたが、2回以降はしっかりと立ち直り、球速は130kmを超えるくらいなのですが、スライダー、チェンジアップ等、まっすぐと同じ軌道で来て変化するのか静大打線がなかなか捉えきれない。そして四球を出さないのでピンチは広がり切らない。持ち味を十分に出した好投でした。ランナーを出しても全然慌てないですし、いい投手ですね。
一方吉田投手は本来140kmを超える球速を出せる投手ですが、この日は先発ということもあってか抑え気味に投げて、MAXは139kmくらいで、大体130km中盤くらい。審判のゾーンに苦しみましたが、それでも要所で力を入れて静産大打線を抑え込みました。特に4番の渡邉選手を最初に四球は出したものの、他3打席はランナーを置いて完璧に抑え込みました。これが一番大きかったですね。
終盤は外のスライダーを審判が取ってくれるようになって安定しました。さすがエースという投球でしたね。
静大の3番佐藤選手に注目していてこの試合、見に行きましたが、3打数2安打1四球1打点。打てる球を確実に仕留める打撃はさすが。8回のランエンドヒットの際のスタートも見事でしたし、能力の高さはさすがでした。上でやってほしい選手ですよね。大事な試合、大事なところで仕事をするのは素晴らしいです。
緊迫した試合で好ゲームでした。さすが上位にいるチーム同士の試合でしたね。

ピックアップ選手

静岡大 吉田 哉太 投手(浜松西 4年)

いきなり初回にエラーで2塁にランナーを背負うもそこを抑えるあたりがさすがエース。やや力を抜きながらの投球に感じましたが、要所で力を入れて抑えていきました。なかなか変化球が取ってもらえない中、それでも上手くまっすぐを使って抑えて試合を作るところは素晴らしかった。勝ち越してもらってからの2イニングをパーフェクトに抑えたのもお見事でした。上でやってほしい投手ですね。

静岡大 佐藤 啓介 内野手(中京大中京 4年)

3番セカンドで出場。3打数2安打1四球1打点。四球で出た時はランエンドヒットで一気にホームインと2点にしっかりと絡む活躍。やはり別格の雰囲気を持っています。打てる球をしっかりと仕留めにいけるところが素晴らしいですね。

静岡大 小林 出 捕手(神奈川大附 4年)

5番捕手で出場。リードで苦労しながらも何とか1点に留め、8回には勝ち越しの2ベースは思い切りよく初球を振りぬきました。この日はマルチで打撃の良さが目立つ選手ですね。

静産大 後藤 維吹 外野手(常葉大菊川 3年)

3番センターで出場。5回にはタイムリー2ベースを放ちました。この時は静大はシフトが逆になっていましたね。5割以上の打率を誇り、ホームランもこれまで3本とリーグトップ。打撃の良さが光る選手ですね。

静産大 見目 大弥 投手(掛川東 2年)

初回に1失点したもののそこからしっかりと立ち直り、ヒットは許すものの得点は許さない。らしい投球を披露していました。130km前後のまっすぐなのですが、変化球がまっすぐと区別がつきにくいのか、ボールを動かして打ち取っていました。三振も意外と多いんですよね。コーナーワークと変化球の使い方が上手いんでしょうね。

静産大 森谷 凌 内野手(浜松学院 4年)

2番セカンドで出場。1安打1四球と出塁。5回は後藤選手の2ベースで一気にホームまで駆け抜けました。主将としてチームも引っ張ります。

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