日本製鉄東海REX-東海理化 観戦記(2023年東海地区都市対抗第6代表決定戦)

6月10日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第6代表決定戦、日本製鉄東海REX-東海理化の観戦記です。
最後の切符をかけた戦い。天国か地獄か。一番面白く、残酷な試合は序盤から試合が動きました。

日本製鉄東海REX
100000000|1 H4 E0
21000010X|4 H9 E1
東海理化

日本製鉄東海REX
吉川(18)、続木(16)、孕石(11)、新原(15)-阿保
東海理化
池田(19)-池間

投手成績
日本製鉄東海REX
吉川大翔(坂井-専修大 2年目) 1回1/3 25球 被安打4 四球1 三振0 失点3

続木悠登 4回2/3 83球 被安打3 四球2 三振3 失点0
孕石幸寛(島田工-東海大海洋学部 3年目) 1回 14球 被安打2 四球0 三振1 失点1
新原俊哉(高蔵寺-富山大 4年目) 1回 18球 被安打0 四球1 三振2 失点0

東海理化
池田大将 9回 124球 被安打4 四球0 三振7 失点1

(出場選手)
日本製鉄東海REX
9山本(3) D加藤辰(29) 7長南(10) 5吉位(7) 4平野晴(4) 3金子(23) 8大塚(2) 6平野翔(6) 2阿保(22)
東海理化
D井貝(2)→H河田(31)→D 5川上(23) 8武藤(8) 9門叶(9) 7齋藤(1) 3宮石(32) 6中野(10) 2池間(12) 4野田(4)

(試合経過)
1回表、1死2,3塁から4番吉位がタイムリー。この時に吉位が1塁をオーバーランして挟まれてアウトに。5番平野晴も倒れて1点止まりに。1-0
1回裏、2死から3番武藤がフェンス直撃の3ベース。4番門叶がタイムリー2ベース。5番齋藤がタイムリー。東海理化がすぐさま逆転。2-1
2回裏、1死2,3塁でピッチャー交代、続木。1番井貝が犠牲フライ。3-1
6回裏、2死から連続ヒットと四球で満塁。代打河田を送りますが2ゴロに倒れ追加点ならず。
7回裏、ピッチャー交代、孕石。2死2塁から5番齋藤がタイムリー。4-1
8回裏、ピッチャー交代、新原。
東海理化の池田が4安打1失点で完投。東海理化が12年ぶり6回目の都市対抗本戦出場を決めました。

総評

結果的には初回に日本製鉄東海REXが1点を先制しながらも吉位選手がオーバーランしてアウトになって1点で止まってしまったこと。これが大きなプレーになってしまいました。立ち上がりまだ調子が上がり切らない池田投手に対し、3連打で襲い掛かった東海REX。ここであと1,2点取っていたら全然違った展開になっていたかな、と。
中1日でマウンドに上がった吉川投手も気持ちも違ったでしょうし・・・。
吉川投手は初戦に三菱自動車岡崎相手に1-0で完封という快投を見せたものの、その後は力を発揮出来ず。研究されたのもあったと思いますが・・・。いいボールを活かせなかったという印象でした。2年目の左腕に期待したんでしょうが、ベンチワークも上手くいきませんでしたね。
打線も結局は低調のまま、という感じでした。いい投手が来ればなかなか打てないのは仕方ない。何にしても若手が育ってこないと厳しいですね。
東海理化は前の試合から3番と5番を入れ替えて、これが当たって初回に一気に逆転。2回にすぐに追加点を奪えたのも大きかったですね。この日は下位打線からチャンスを作る場面も多く、しぶとい戦いが出来ていた印象です。
本戦に向けては野手陣を強化したいな、と個人的には思いますが、補強選手がどうなるかも注目です。
池田投手サマサマ、という投手陣でしたが本当に見事な投球でした。本戦でも初戦に投げると思いますのでしっかりと疲れを取って、全国での快投も期待したいですね。

12年ぶり、しかも最後の第6代表ということで、勝利の後もとにかく感動的でした。これをきっかけに今後も上昇させていってほしいですね。おめでとうございます!

ピックアップ選手

日本製鉄東海REX 続木 悠登 投手(横浜商科大-日大国際関係学部 5年目)

2回途中からマウンドに上がり、犠牲フライで1点は失ったものの6回まで無失点ピッチング。何とか可能性を残す好投でした。前日3イニングからの連投だったんですけど、それを感じさせない好投でした。

日本製鉄東海REX 吉位 翔伍 内野手(中京-中京学院大 3年目)

4番サードで出場し2安打のマルチ。初回にはタイムリーを放ちました。ただ、その際の走塁死がもったいなかった・・・。

東海理化 池田 大将 投手(柏日体-拓殖大 6年目)

初回に3連打で1点を失ったものの、2回からは立ち直って結局4安打完投。今大会のチームMVPに輝きました。昨年から良くなっていますが、今年はさらに安定感が増した印象ですね。

東海理化 齋藤 導久 外野手(愛知-駒澤大 9年目)

5番レフトで出場。初回には逆転となるタイムリー。7回にはダメ押しとなるタイムリーを放ち、この日の打のヒーローでした。

東海理化 野田 賢志 内野手(愛知啓成-名城大 8年目)

9番セカンドで出場。2安打2四球で全打席出塁。つなぐ活躍が光りました。

東海理化 武藤 健司 外野手(愛工大名電-中部学院大 4年目)

初回に2死無走者からあわやホームランという3ベース。これで吉川投手の出鼻をくじきました。7回にはしっかりと犠打を決めて得点につなげ、献身的な活躍が光りました。

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