ホンダ熊本-東邦ガス 観戦記(2021年都市対抗野球)

12月6日に東京ドームで行われた準々決勝第2試合、ホンダ熊本-東邦ガスの観戦記です。
初の全国2勝を達成した東邦ガス。さらなる躍進を目指しての試合。先発投手の内容に注目して観戦しました。

ホンダ熊本
000200000|2 H8 E1
000010000|1 H6 E1
東邦ガス

ホンダ熊本
福田(15)、高山(20)、島袋(17)、柳澤(18)、林(37)、片山(19)-竹葉
東邦ガス
坂巻(43)、中川(15)、松本(44)-氷見

投手成績
ホンダ熊本
福田大輔 4回 64球 被安打4 四球0 三振2 失点0
高山大河(神村学園-亜細亜大 1年目) 1/3 7球 被安打0 四球1 三振0 失点1

島袋圭亮(沖縄工-九州共立大 6年目) 2/3 13球 被安打1 四球0 三振0 失点0

栁澤一輝(広陵-早稲田大-ホンダ鈴鹿 4年目) 1回 14球 被安打0 四球1 三振0 失点0

林健太(鎮西-沖データコンピュータ教育学院-宮崎梅田学園 6年目) 1/3 14球 被安打1 四球1 三振0 失点0

片山雄貴 2回2/3 31球 被安打0 四球0 三振0 失点0

東邦ガス
坂巻拳 4回 71球 被安打5 四球1 三振4 失点2
中川航(聖望学園-帝京大 1年目) 1回 14球 被安打1 四球0 三振1 失点0

松本竜也 4回 58球 被安打2 四球3 三振2 失点0

(出場選手)
ホンダ熊本
9山本卓(28)→R山本力(9)→9 7中島(3) 6稲垣(6) 3古寺(7) 5田場(36) 4石井(10) D川嶋(5) 2竹葉(24) 8宮川(23)→8北村(25)
東邦ガス
7小林(0) 5虎谷(5) 4比嘉(8) 3若林(6) D柴田(9) D大島(4) 6高垣(10)→H水本(1) 9木村(31) 2氷見(2)→H新村(23)

(試合経過)
4回表、先頭の3番稲垣が追い込まれながら上手く逆方向に捉えて先制のソロホームラン。続く4番古寺も粘って8球目をこれまた逆方向のライトへソロホームラン。ホンダ熊本が2点先制。
5回裏、1死2塁でピッチャー交代、島袋。1番小林がタイムリー。2-1。尚も2死2塁で3番比嘉がいい当たりもサード正面のライナー。同点ならず。2-1
7回表、2死2,3塁から3番稲垣を申告敬遠。4番古寺との勝負を選択。フルカウントまで行くも中飛に打ち取ってピンチを脱出。
7回裏、1死1,2塁でピッチャー交代、片山。2番虎谷を3ゴロ3塁封殺。3番比嘉が左飛に倒れチャンスを活かせず。
ホンダ熊本が競り勝ちました。

総評

東邦ガスは補強の坂巻投手が先発。MAX145㎞で常時140㎞オーバーとボールは走っていて、今年一番いいのでは、という内容。ただ、やや高かったんですよね。そこをうまく打たれたのが4回の2本のソロホームラン。
ただ、その後のピンチはしのぎましたし、ある程度役割は果たしたかな、と感じる内容でした。
そこから中川投手を挟んで、6回から補強の松本投手を投入。結果2点に抑えたので、投手陣は想定内の内容だったと思います。
ただ、打線が力不足。というかヒットはある程度出るのですが、なかなかつながらない。東邦ガスは大会中、固定して打線を挑む(故障等を除く)のですが、もうちょっと好調の人を固めたり、当たってない選手を入れ替えたりはしてほしかったかな、と。
頼みの4番の若林選手も力が入ってしまって不発に。そうなると苦しい。
動いたから打てるわけでも、結果どうなるかもわかりませんが、柔軟な傭兵というのをしていかないと、なかなか全国では勝てない気がします。
ホンダ熊本も投手陣は苦しかった模様。それでも先発の福田投手は5回の直前で足がつって降板したものの、4回を無失点で責任を果たし、その後の投手陣も1点に抑えて勝利に。
栁澤投手、片山投手という、ホンダ鈴鹿から移籍した選手の活躍が光りました。
ホンダ熊本のやりくりのうまさもさすがでした。

ピックアップ選手

ホンダ熊本 古寺 宏輝 内野手(大阪桐蔭-関東学院大 1年目)

4番に座り、4回には前野稲垣選手に続いての連続ホームラン。これが決勝点に。しっかりと見極められるところも特徴がありますね。

ホンダ熊本 片山 雄貴 投手(福工大城東-駒澤大 6年目)

今大会のリリーフエースとして好投。この試合でも7回の1死1,2塁からマウンドに上がってピンチを脱し、そこからパーフェクトリリーフ。テンポよく投げてストライク先行。打たせて取る投球が光りました。

ホンダ熊本 福田 大輔 投手(九州国際大附-白鴎大 7年目)

リリーフが主戦場の投手が先発して4回を無失点。5回前に足がつって降板しましたが、チームにとっては大きな4イニングだったと思います。
変則のスリークォーターでたまにサイドでも投げて幻惑。上手く的を絞らせませんでした。

東邦ガス 松本 竜也 投手(智辯学園-ホンダ鈴鹿 4年目)

ホンダ鈴鹿からの補強選手。広島のドラフト5位指名を受けています。
MAX149㎞をマーク。ほぼ自身MAXだったと思います。4回を無失点。プロ入りは決まっていましたが、力を示して広島ファンを安心させた形に。
プロでもリリーフを求められているようですが、楽しみですね。

東邦ガス 坂巻 拳 投手(千葉英和-東京情報大-三菱自動車岡崎 3年目)

三菱自動車岡崎からの補強選手。
初回からMAX145㎞でほぼ140㎞台を計測。ボールの勢いそのものは素晴らしかった。高めで空振りを取っていた半面、そこを捉えられてのホームラン2本。これは仕方ないかな。今大会初先発で良く投げたと思います。

東邦ガス 比嘉 龍寿 内野手(興南-亜細亜大 2年目)

チーム唯一のマルチヒット。大会を通じて好調を維持。5回に2死1,2塁から痛烈なライナーがサード正面。これが左右どちらかにずれていたら・・・。

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