大府-小牧南 観戦記(2023年秋季全尾張大会)

10月29日に阿久比球場で行われた全尾張大会の準決勝第2試合、大府-小牧南の観戦記です。
秋季大会でベスト4に入り旋風を巻き起こした小牧南。今大会でも初戦で大成を破り、この試合では公立の雄、大府と激突。改めて地力があるなぁと感じる試合を展開しました。

大府
100020112|7 H12 E0
300000010|4 H8 E1
小牧南

大府
長野(1)、蛭川(10)-武輪
小牧南
松本(1)、江原(10)-深井

投手成績
大府
長野晴太 8回 112球 被安打7 四球0 三振5 失点4
蛭川啓冴(2年) 1回 15球 被安打1 四球0 三振0 失点0

小牧南
松本晃征(2年) 5回 98球 被安打6 四球4 三振0 失点3

江原涼太 4回 79球 被安打6 四球4(1) 三振3 失点4

(出場選手)
大府
8戸嶋 6有瀧 5大嶋 7大野→R片山(16)→1蛭川(10) 3河野 9高木→H西上(14)→9柴(9) 4當山 1長野→H澤田(20)→R石塚→7 2武輪
小牧南
5長谷 2深井 4矢野 3鈴木(13) 8大池 7河原→H五島(16)→7清水 9小田→H平野(3) 6小椋 1松本→H奥村(9)→1江原(10)

(試合経過)
1回表、2死1塁から4番大野がタイムリー3ベース。大府が先制。1-0
1回裏、1死1,2塁から4番鈴木が2点タイムリー2ベース。更に1死3塁から5番大池の犠牲フライ。小牧南がすかさず逆転。3-1
5回表、1死満塁から4番大野が2点タイムリー。同点。3-3
6回表、ピッチャー交代、江原。
7回表、1死満塁から6番柴が犠牲フライ。大府が勝ち越し。4-3
8回表、1死2,3塁から2番有瀧がスクイズを決め1点。5-3
8回裏、2死1,3塁から3番矢野がタイムリー。5-4
9回表、2死1,3塁から代打の澤田がタイムリー。9番武輪もタイムリー。7-4
9回裏、ピッチャー交代、蛭川。
大府が競り勝ち決勝戦進出を決めました。

総評

小牧南は1回表に先制を許すも、その裏に好投手、大府の長野投手を攻めて4番鈴木選手の2点タイムリー2ベースと犠牲フライですぐさま逆転。こういうたたみ掛けが出来るところが強みですね。
ただ、2回以降は立ち直った長野投手に7回まで1安打に抑えられ、その間に逆転を許す展開。それでも8回裏には2死から3連打で1点を返し、尚も同点のチャンス、というところまで作りました。
全く強い相手に気後れせずに戦えるというのは、ここまでの経験の積み重ねですよね。メンタルで最初からやられてしまうことが多いのが公立と私立の対決の特徴。そこで互角以上に戦えるのが小牧南の強さ。
投手も特徴の違う松本投手、江原投手のリレーで大府打線相手に粘りを見せました。前日江原投手は完投していたので、その疲れがなければこの試合でももう少し粘れたと思います。
上位打線も力があります。下位打線、投手陣の底上げ、この辺りが来年に向けての課題かな、と思います。春にまたどうなっているか見たいですね。
大府は長野投手がしり上がりの好投。MAXは136km。夏には140kmを投げていましたし、来年はやはり球威を上げたいところ。
打線はチャンスは多かったもののなかなか押し切れないもどかしい試合でしたが、終盤何とか突き放しました。夏までのチームに比べると目立つ選手がいないのですが、8回に決めたスクイズのような、しぶとく1点を取る野球も見に付けていきたいですね。

ピックアップ選手

大府 長野 晴太 投手(2年)

初回に速い球を捉えられて3失点。しかし2回以降は上手く変化球も混ぜて打たせて取る投球にシフト。これがはまって2回から7回は1安打で無失点に抑える好投を見せました。テイクバックの大きいフォームでMAX136km。来年は更に球速を上げられるように冬に取り組んでほしいですね。

大府 大野 陸真 外野手(2年)

4番レフトで出場3安打2四球(1つは申告敬遠)と全打席出塁。3打点と見事な活躍でした。広角に打てる技術も光ります。

大府 有瀧 和貴 内野手(2年)

2番ショートで出場。2安打2四球にスクイズを決める等、活躍が光りました。8回にスクイズはやや打っているような感じでのバットコントロール。お見事でしたね。

小牧南 深井 啓稀 捕手(2年)

2番捕手で出場。3安打の猛打賞を記録。キャッチャーとして送球も速く3回には2死1,3塁から1塁ランナーの盗塁を刺す好プレーがありました。

小牧南 鈴木 大路 内野手(2年)

4番1塁で出場。初回に2点タイムリー2ベースを放ち、一旦ですが逆転につなげました。8回にチャンスで何とかしたかったですが・・・。独特の打撃が特徴。

小牧南 江原 涼太 投手(1年)

6回からマウンドへ。毎回ランナーを許す苦しい投球でしたが、前日完投していましたし、その疲れはあったかと。それでも132kmをマークしましたし、球威は上がっている印象。まだ1年生ですし、来年が楽しみです。

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