王子-永和商事ウイング 観戦記(2020年都市対抗東海地区2次予選)

9月30日に岡崎球場で行われた第2試合、王子-永和商事ウイングの観戦記です。
第6代表トーナメントの1回戦。負けたら終わり。永和商事ウイングも1つ負けたら伊勢大会が残っているとはいえ、実質チームが終わる崖っぷちの試合。どこまで王子相手に粘るかに注目して観戦しました。

王子
000200000|2 H9 E0
000001002|3 H7 E0
永和商事ウイング

王子
若林、畑瀬、中野-細川
永和商事ウイング
小川、高橋、北野、今西-大川

投手成績
王子
若林 6回 79球 被安打2 四球0 三振4 失点1
畑瀬 2回 29球 被安打1 四球0 三振2 失点0
中野 0/3 14球 被安打4 四球0 三振0 失点2

永和商事ウイング
小川 7回 99球 被安打7 四球3 三振2 失点2
高橋 1回 18球 被安打2 四球1 三振1 失点0
北野 1/3 4球 被安打0 四球0 三振0 失点0
今西 2/3 11球 被安打0 四球0 三振0 失点0

王子
D吉岡 9亀山→8 4伊礼 3船越 7神鳥→R勝田→7 5横川 2細川 8西村→H宝島→R賀部→9 6前田

永和商事ウイング
8渡邉 2大川 6松本 9築地 D竹馬 5中尾→7 3山本 7萩元→5野口 4坂本

(試合経過)
4回表、2死1,2塁から1番吉田が2点タイムリー3ベース。王子が2点先制。
5回まで永和商事ウイングは一人のランナーも出せずにパーフェクトに抑えられます。
6回裏、先頭の山本がレフトへソロホームラン。チーム初ヒットがホームランとなり、2-1。
7回裏、ピッチャー交代、畑瀬。
8回表、ピッチャー交代、高橋。
8回表、2死2塁から代打宝島に四球。9番前田がヒットも2塁ランナーは3塁ストップ。1番吉田がレフトフライに倒れ追加点ならず。
9回表、ピッチャー交代、北野。1死後、ピッチャー交代、今西。
9回裏、ピッチャー交代、中野。
9回裏、先頭の渡邉が左中間を破る3ベース。2番大川がカウント3-0から打っていってタイムリー。同点。3番松本もレフトへヒットを放ち、1塁ランナーは3塁へ。バッターランナーは送球間に2塁へ。無死2,3塁から4番築地が7球目を捉えサヨナラタイムリー。永和商事ウイングが逆転勝利。

王子は4回表に吉岡の2点タイムリー3ベースで先制するも、ようやく、という感じでした。そこまでの3イニングで毎回ランナーを出してチャンスもあった状況だったので。
そして5回~7回はチャンスらしいチャンスも作れず。その間に1点差に迫られる。
勝っていても苦しい流れでした。8回表にビッグチャンスを作るも追加点ならず。そして魔の9回裏を迎えるわけですが・・・。
今大会、ここまでの3試合、全てエース近藤投手が先発。他の投手は頼れないことを露呈した戦いをしてきました。そのツケがこの試合に出てしまった形。若林投手の交代が早かった気がしますが、そこは結果論。結局接戦で中野投手が登板し、いきなりの3ベースでパニックに近い状態になった形で踏ん張れず。今大会での経験不足が大事なところで出た。そういう最終回でした。
打線もこの日は4番に入った船越選手がノーヒット。強力打線が機能しないまま終わった形に。もう何年も言われていますが、近藤投手に次ぐ、代わる存在を作らないと厳しいと思いますね。

・永和商事ウイングはまず、小川投手が粘りのピッチング。これが1つ目の勝因。
・ノーヒットで来た6回に山本選手の一発。その後に1死から9番坂本選手のヒットも何気に大きかった。それが相手に継投に入らせた要因に思いますし。
・8回表、中1日で本来の投球では無かった高橋投手が何とか失点を防ぐ。
・9回裏、先頭の渡邉選手が左中間を破る3ベース。もう少しで取られそうなところを抜けたのも神がかり的でした。
・続く大川選手はカウント3-0となり、1球待つかと思ったところで打ってタイムリーに。
・3番松本選手も送るそぶりもみせずに2球目を打ってヒットし、1塁ランナーが好走塁で3塁へ。バッターも2塁へ。
・4番築地選手も粘って7球目をタイムリー。サヨナラとしました。
相手の若林投手が素晴らしく、勝つにはこれしかないというような展開で逆転サヨナラ。
でもそれを達成した意思の強さというか開き直りというか、これで終わったなら仕方ないという覚悟を感じる最終回でした。
9回表に2人の投手を投げさせた時は、思い出登板か、と思ったのですが・・・。

まだまだあと3つ。崖っぷちの試合が続きます。奇跡を起こせるように頑張ってほしいですね。

ピックアップ選手

王子 吉岡 郁哉 内野手(智弁学園-法政大、24歳)

1番DHで2安打、2打点の活躍。ただ、8回に一本出せなかったので、悔しさしか残ってないかも。しっかりと振れる選手ですね。

王子 前田 滉平 内野手(京都外大西-駒澤大、26歳)

2安打とマルチ。守備でも何度も好プレーがあり、攻守で活躍が光りました。

王子 若林 優斗 投手(三重-中京大、25歳)

5回まではパーフェクト。6回1失点。内容は文句なし。もう少しベンチからの信頼を勝ち取っておきたかった。

永和商事ウイング 小川 穂高 投手(南部高龍神分校-関メディベースボール学院、24歳)

4試合目の先発(6試合中)。この日も7回を2失点としっかりと試合を作りました。ランナーを出しても粘れるところがいいですね。

永和商事ウイング 山本 小鉄 内野手(享栄-中部大、25歳)

値千金のソロホームラン。スタメンに復帰しての一発。この後の試合でも活躍してほしい存在。

永和商事ウイング 大川 拓巳 捕手(浦安高校、23歳)

9回裏、無死3塁でカウント3-0から待てが出なかったとはいえ、打ちに行く度胸が素晴らしい。リードでも投手陣を良くリードしました。

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