大阪商業大-富士大 観戦記(2022年全日本大学野球選手権)

6月6日に東京ドームで行われた第2試合、大商大-富士大の観戦記です。
多くの有力選手を抱えるチーム同士の対戦。期待通りの好ゲームとなりました。

大商大
0000001001|2 H7 E0
0000100000|1 H5 E1
富士大
(延長10回タイブレーク)

大商大
伊原(11)、上田(15)-碓井
富士大
金村(18)-坂本

投手成績
大商大
伊原陵人(智辯学園 4年) 4回2/3 69球 被安打3 四球0 三振2 失点1

上田大河 5回1/3 65球 被安打2 四球0 三振6 失点0

富士大
金村尚真 10回 123球 被安打7 四球0 三振8 失点2(自責点1)

(出場選手)
大商大
6薮井(2) D山本(23) 3植本(9) 8渡部(10) 7修行(17)→9吉岡(4) 4家田(3) 9福島(38)→7 5佐藤(33) 2唯井(1)
富士大
8麦谷(24) 6野原(4) 4松尾(37) 3須田(3) 9山城(1) D川村(10) 7馬場(30)→7木村(34)→H日下部(31) 5佐々木(22)→H長野(40)→5與古田(5)→H山澤(6) 2坂本(19)

(試合経過)
5回裏、先頭の4番須田がソロホームラン。更に2死1,2塁でピッチャー交代、上田。ここは9番坂本を三振に斬って1点で抑えます。1-0
7回表、1死2,3塁から6番家田がタイムリー。1-1の同点に。更にセーフティスクイズを仕掛けるも失敗。同点止まりとなります。1-1
9回で同点となり延長タイブレークへ突入。
10回表、1死2,3塁から7番福島がタイムリー。大商大が勝ち越し。2-1。
10回裏、無死1,2塁から送って1死2,3塁。しかし代打日下部が1ゴロ。更に代打山澤が中飛に倒れ試合終了。
大商大がタイブレークを制して2回戦進出を決めました。

総評

先発が注目投手同士の伊原投手と金村投手の投げ合い。やはりテンポのいい投球で0-0で5回まで進みます。
均衡を破ったのは富士大。4番の須田選手が見事にとらえて逆方向の右中間に放り込む先制のホームラン。ここからさらに2死1,2塁としたところで大商大は上田投手にスイッチ。こちらも150㎞を超える球を投げて、このピンチをしのぎます。
金村投手もMAX147㎞で隙のない投球をしていたのですが、7回に内野安打2本でピンチとなり、タイムリーで同点にされます。しかしその1点で抑えて終盤へ。
結局9回で決着がつかずタイブレークへ。送った後にタイムリーが出た大商大が試合を制しました。
しかし投手のレベルが高く、それを支えるバックも素晴らしい。引き締まった好ゲームでした。
富士大のショート野原選手は素晴らしいプレーの連発で、守備だけで十分上でやっていける選手だな、と感じるプレーを見せてくれました。

ピックアップ選手

大商大 上田 大河 投手(大阪商大 3年)

5回のピンチでマウンドへ。150㎞のまっすぐでどよめきを誘いながら抑えると、途中にMAX152㎞をマーク。タイブレークの10回まで2安打に抑えて見事なリリーフを見せました。
昨年見た時に度肝を抜かれましたが、今年も素晴らしい。来年のドラフトが楽しみになりますね。

大商大 家田 陸翔 内野手(近江 4年)

6番セカンドで出場。7回に貴重な同点タイムリーを放ちました。これを含む2安打。10回には無死1,2塁から難しいバントをしっかりと決めて勝ち越しの舞台を作ったのもお見事。

大商大 植本 亮太 内野手(明石商 4年)

3番1塁で出場。2安打のマルチ。足の速さがあり、同点のホームを踏む活躍。

富士大 金村 尚真 投手(岡山学芸館 4年)

クリーンヒットはあまりなく、見事なピッチングでした。変化球でカウントも取れますし、球速以上に感じるまっすぐも力強い。ドラフト上位の力だな、と感じました。

富士大 須田 優真 内野手(聖光学院 4年)

4番1塁で出場。ホームランは逆方向に運ぶ見事な打撃でした。これを含む2安打。高い能力を感じる選手です。

富士大 野原 健吾 内野手(岡山学芸館 4年)

守備で何度も好プレーを見せて、守備で飯を食える選手だ、と感じました。この先、上のカテゴリーでも見たい選手。
ポジションは違いますが、広島の菊池選手を思い出す選手でした。

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