藤枝明誠-中京大中京 観戦記(2019年秋季東海大会)

11月2日に長良川球場で行われた準決勝第2試合、藤枝明誠-中京大中京の観戦記です。
高い地力を誇る中京大中京に、藤枝明誠がどこまで食らいつくかに注目して観戦しました。

藤枝明誠
20102000|5 H8 E1
34110003|12 H12 E1
中京大中京
(8回コールド)

藤枝明誠
小林、大石-伊藤
中京大中京
高橋-印出

投手成績
藤枝明誠
小林(10) 1回0/3 37球 被安打1 四球4 三振0 失点4
大石(1) 6回2/3 123球 被安打11 四死球5 三振4 失点8

中京大中京
高橋(1) 8回 111球 被安打8 四球2 三振5 失点5

小林投手は右のオーバーハンド。MAX133km。2年生。リリースはやや撮りにくく、腕の振りが速い。前回は良かったコントロールが定まらず苦しみました。

大石投手は左のオーバーハンド。マウンドに上がった直後は抜け球が多く、コントロールに苦しみましたが、徐々に落ち着いてきました。MAX128kmくらい。

高橋投手は右のオーバーハンド。振りかぶるフォーム。MAXは8回に147kmを記録。悪くは無さそうでしたが、当てられて、金属バットというのもありますが、結構飛ばされるケースもありました。フィールディングが良く自分自身を救う場面も。

出場選手
藤枝明誠
9川瀬(17)→9小牟田 8中澤 3齊藤 5村松 7福島 4増田 2伊藤 1小林→大石 6宇井
中京大中京
8西村 4中嶌 6中山 2印出 3吉田 7南谷 9桑垣 1高橋宏 5村上

(試合経過)
1回表、1死1,3塁から4番村松のタイムリー。更に1死1,3塁からダブルスチール成功。藤枝明誠が2点先制。
1回裏、無死2,3塁から3番中山の2点タイムリー2ベース。更に1死3塁から5番吉田の犠牲フライ。中京大中京がすぐに逆転。3-2
2回裏、先頭に四球を出したところでピッチャー交代、大石。1死満塁から3番中山の2点タイムリー2ベース。4番印出の2点タイムリー。7-2
3回表、1死から3番齊藤がソロホームラン。7-3
3回裏、1死1,3塁から1番西村の犠牲フライ。8-3
4回裏、 1死1,2塁から7番桑垣のタイムリー。 9-3
5回表、1死1,3塁から3番齊藤の内野ゴロの間に1点。2死2塁から4番村松のタイムリー。9-5
8回裏、無死満塁から3番中山の2点タイムリー。更に1死満塁から6番南谷の犠牲フライでコールド成立。12-5。中京大中京がコールドで勝って選抜出場をほぼ決めました。

藤枝明誠は前回見た時に、打撃力、守備力はかなり高い、と感じていましたが、高橋投手相手でも、負けない打撃が出来ていました。140kmを超えるまっすぐにしっかりと対応していましたし、簡単に三振をしない。静岡を制した力というのはこの日も見せました。

もったいなかったのは先発投手のチョイス。前回内容が良かった小林投手をぶつけた、という形だったかと思いますが、せっかくの2点先制を掃き出してしまう形に。結果論ですけど、大石投手は大崩れしなかっただけに、素直にエースを持ってきていれば・・・。ちょっと悔やまれる起用だったかもですね。

齊藤選手のホームランは見事でした。高橋投手から自力で5点を奪ったのはさすがです。

先発の小林投手がピリッとしない状態で、キャッチャーの伊藤捕手が気合を入れるためかビンタを入れてました。このご時世に、なかなか見ないですけど、どうなんでしょうね・・・。

中京大中京はやはり1番西村選手、3番中山選手が軸。これで印出選手が打つと止めるのが大変な打線ですよね。
ただ、この日は結果大量点になりましたが、いい当たりというのは実は少なかった。間を抜けていく打球は多かったのですが、金属バットじゃなかったらどうなんだろう、という打球もチラホラ。まぁ高校野球で金属バット云々というのはナンセンスなのかもしれませんが・・・。

逆に高橋投手は金属バット相手がゆえにヒットになってしまうという打球も多かった。もう少し組み立てや緩急などで改善出来そうですけど。全国クラスを相手にどれくらい投げられるかは純粋に楽しみですね。

当てれば飛ぶ、というのは中京打線ですが、それゆえか、振っていない打球も多かった。この当たりも好投手に当たった時にどうか。

どちらにしても、神宮大会でどのくらいやれるかというのは、純粋に楽しみですね。それが今後のチームとしての指標にもなるでしょうし。練習試合では見えてこないことが見えるといいですね。

神宮枠、取るだけの潜在能力はあると思います。東海地区に枠をもたらせられるように頑張ってほしいです。

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