西濃運輸-ホンダ鈴鹿 観戦記(2021年都市対抗野球東海地区2次予選)

9月24日に岡崎球場で行われた第2試合、西濃運輸-ホンダ鈴鹿の観戦記です。
負けると第6トーナメントの1回戦に行くサバイバル戦。序盤から試合が動きました。

西濃運輸
200000040|6 H13 E0
030000100|4 H9 E0
ホンダ鈴鹿

西濃運輸
石本(20)、山下(13)、堀田(18)-柏木
ホンダ鈴鹿
井村(17)、花城(20)、松本竜(19)、福島(12)、八木(18)、平尾(14)-長

投手成績
西濃運輸
石本光紀(海部-日本福祉大) 1回0/3 19球 被安打5 四球0 三振1 失点3

山下大輝 5回 76球 被安打2 四球1 三振2 失点0
堀田晃(松山商-大阪学院大) 3回 41球 被安打2 四球0 三振2 失点1

ホンダ鈴鹿
井村勇介(高蔵寺-至学館大) 1回 15球 被安打4 四球0 三振0 失点2

花城凪都 4回 74球 被安打3 四球1 三振4 失点0
松本竜也 2回2/3 50球 被安打1 四球1 三振2 失点2
福島孝輔(大阪桐蔭-同志社大) 0/3 12球 被安打2 四球1 三振0 失点2

八木玲於(敦賀-天理大) 2/3 17球 被安打3 四球0 三振1 失点0

平尾奎太(大阪桐蔭-同志社大) 2/3 9球 被安打0 四球0 三振1 失点0

(出場選手)
西濃運輸
6北野(6) 8原田(31) D渡邊(4) 9谷(25) 5野崎(28) 4大山(0)→R中村(5)→4 7清水(3)→R小中(1)→7 3細川(2) 2柏木(27)
ホンダ鈴鹿
8栗原(29) 4貞光(5)→5 9長野(1)→7 D畔上(10) 5西林(31)→5石川(8)→H西川(24)→4照屋(6) 7松本(4)→9内山(9) 2長(27) 3庄司(26) 6鈴木(2)→H中村(0)

(試合経過)
1回表、1死2塁から3番渡邊がタイムリー。更に連打で1死満塁として6番大山の犠牲フライ。西濃運輸が2点先制。
2回裏、無死1,2塁から6番松本桃のタイムリー2ベース。7番長のタイムリー。8番庄司もタイムリー。ここまでこの回5連打でホンダ鈴鹿が逆転。ここでピッチャー交代、山下。更に2死満塁まで行き3番長野が12球粘るも三振。何とか西濃運輸が3点で食い止めます。3-2
7回裏、2死2塁から3番長野がタイムリー3ベース。4-2
8回表、2死1,2塁でピッチャー交代、福島。7番清水がタイムリー。更に2死満塁から9番柏木がレフトオーバーの走者一掃の3点タイムリー2ベース。西濃運輸が逆転。ここでピッチャー交代、八木。6-4
9回表、1死1,2塁でピッチャー交代、平尾。
西濃運輸が逆転勝利を収めました。

総評

正直試合は7回裏にホンダ鈴鹿が追加点を奪ったところで決まったと思いました。
6回からマウンドに上がったホンダ鈴鹿の松本竜也投手が2イニングをパーフェクト。西濃運輸は表ですし、さすがに厳しいなと思っていました。
ただ、8回表は1死から4番の谷選手がヒットを打ってから、いや、この谷選手を打席に迎えてから急に松本竜投手がおかしくなってボールが先行するように。結局野崎選手は抑えたものの大山選手を歩かせたところでホンダ鈴鹿ベンチが福島投手にスイッチ。
結果、これが誤算に。前回素晴らしいリリーフを見せた福島投手でしたが、清水選手を追い込みながらタイムリーを浴び、細川選手もフルカウントから四球。そして9番柏木選手に難しいアウトローをレフトに運ばれてしまいました。
松本竜也投手がここまで登板がなかったのは不思議だったのですが、突然乱調したことで少し納得がいきました。結局ベンチの信頼度が高くなかったんだな、と。
福島投手は前回なれないロングリリーフをしてから中1日。これは責められないかな。そもそも先発に井村投手というのもちょっと疑問でしたし・・・。
今年ずっとブルペンが苦しいホンダ鈴鹿の様相がそのまま出てしまった終盤でした。
西濃運輸も石本投手が早々にKOされて苦しい試合になったのですが、そこから山下投手が踏ん張って試合を作ったことが結果的に大きかった。
堀田投手も1点は失ったものの、逆転してからの2イニングは素晴らしいピッチング。この2人がいい状態で控えているのは大きいですね。
打線は清水選手がキーになりました。この日は7番に上がって1回、3回にチャンスで凡退。同じ2死1,2塁という場面で8回にもう一度回ってきてここでタイムリー。期待に応えてくれてチームとしても助かりました。
西濃運輸は勢いを得た一戦。谷選手が好調ですので、前後の打者がカギになってきます。
ホンダ鈴鹿は2回の集中打は見事だったのですが、やはり投手陣が不安。打撃陣で点を取っていくしかないですね。

ピックアップ選手

西濃運輸 柏木 貢 捕手(育徳館-日本文理大26歳)

8回裏、2死満塁からの走者一掃は写真で見るとアウトローの難しい球。良く打ちましたよね。そこまでの苦心のリードも実りました。

西濃運輸 山下 大輝 投手(飛龍-常葉大浜松キャンパス 30歳)

2回途中からマウンドに上がり、粘り強いピッチングで6回まで無失点に。ボールも走っていて、どんどんファールを打たせて追い込むピッチングができていました。

西濃運輸 谷 恭兵 外野手(横浜創学館-八戸学院大 30歳)

4打数4安打1四球と全打席出塁。8回に突破口を開いたヒットが見事でした。チャンスでなかなか回ってこない一日でしたが、後ろが打てば点になる。やはりこの人が打たないと、と改めて思います。

ホンダ鈴鹿 花城 凪都 投手(興南-中央大 26歳)

2回から2番手で上がり、4回を無失点に抑えてチームに流れを持ってきました。こういうピッチャーがいるのは大きいですね。

ホンダ鈴鹿 長野 勇斗 外野手(三重-青山学院大 25歳)

7回に貴重なタイムリー3ベースを放ち、いったんは試合が決まったと思いました。これを含む2安打。勝負強さが光ります。

ホンダ鈴鹿 松本 竜也 投手(智辯学園22歳)

MAX148㎞をマーク。6回から登板し2回はパーフェクト。8回は2点リードになって、あとは自分が抑えれば、という気持ちが気負いになってコントロールを乱したのかも。もっと大胆にどんどんストライクを投げていけばいいと思うんですけどね。

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