慶應義塾大-和歌山大 観戦記(2021年全日本大学野球選手権)

6月9日に神宮球場で行われた第3試合、慶應義塾大-和歌山大の観戦記です。
東京六大学の覇者慶応大に国立の和歌山大がどこまで挑めるか。注目して観戦しました。

慶応大
001000300|4 H7 E1
001000010|2 H6 E0
和歌山大

慶応大
森田、渡部淳-福井
和歌山大
瀬古、直江、宮浦-安田

投手成績
慶応大
森田 7回 113球 被安打4 四球4 三振4 失点1(自責点0)
渡部淳 2回 31球 被安打2 死球1 三振1 失点0

和歌山大
瀬古 7回 101球 被安打6 四球4 三振0 失点4
直江 1回2/3 24球 被安打1 四球1 三振1 失点0
宮浦 1/3 5球 被安打0 四球0 三振0 失点0

出場選手
慶応大
4本間→H古川→4 8渡部遼 2福井 3正木 5下山 D中澤→R宮尾 9橋本典 7新美 6朝日
和歌山大
6白石 7金谷 2安田 5橋本 3小林勇→3久保田 9箕澤→H小野田→9梅田 8柏田 D大城→H薮下 4近藤

(試合経過)
3回表、1死2塁から9番朝日がレフトフェンス直撃のタイムリー2ベース。慶応大が先制。1-0
3回裏、2死1塁から3番安田のタイムリー2ベース。1-1の同点に。
7回表、1死2塁から8番新美がタイムリー2ベース。更に1死1,3塁から代打古川のタイムリー。更に1死1,3塁から2番渡部遼のスクイズ成功。3点追加。4-1
8回裏、2死1塁から5番小林勇がタイムリー2ベース。4-2
9回表、2死2,3塁でピッチャー交代、宮浦。
慶応大が競り勝ちました。

総評

慶応大は思った以上に苦戦。
その原因は中軸の3~5番がノーヒットに終わったこと。この辺りは和歌山大のバッテリーが見事でした。7回は先頭バッターへのストレートの四球から。疲れが出てくる頃で、そこはさすがに逃がしてもらえませんでした。チャンスで下位打線の8番新美選手、9番朝日選手が長打を打てるあたりがさすが。慶応大は初戦でしたし、こういう厳しい戦いを経たことで今後につながってきそう。
和歌山大は見事な戦いぶりでした。ノーエラーでしたし、厳しい当たりもきっちりと捌いていて、地力の高さを感じる戦いぶりでしたね。
どこかで一度でもリード出来れば、もっと違った流れになった気もしますが・・・。それでも大健闘でした。
最終回の2死からの9番近藤選手の2ベース。地元の天白高校出身の選手といううれしさもありましたが、こういう諦めない姿勢は今後につながりそうですね。

ピックアップ選手

慶応大 新美 貫太 外野手(慶應義塾 4年)

7回表のチャンスで勝ち越しタイムリー2ベース。犠打、四球ときっちり仕事をして3点に絡む活躍でした。

慶応大 朝日 晴人 内野手(彦根東 3年)

9番ながら2ベース2本。先制タイムリー2ベースもありました。3割以上リーグ戦でも打っていますし下位とは思えない打者ですね。

慶応大 森田 晃介 投手(慶應義塾 4年)

7回まで毎回ランナーを出す内容でしたが、それでも1点にしのぐあたりはさすが。要所を上手く抑えました。MAX144km。

和歌山大 瀬古 創真 投手(水口東 4年)

小柄なサウスポー。びっくりするような球威はないですが(MAX136km)、丁寧なピッチングでなかなか連打を許さなかった。

和歌山大 安田 圭吾 捕手(駒大苫小牧 4年)

打ってはタイムリーを含む2安打。一旦は同点に追いつくタイムリー2ベースはチームに力を与えましたね。リードでも慶応大打線を良く抑えました。

和歌山大 近藤 快 内野手(天白 4年)

ピンチでの好守備が光り、バッティングでは最後の打席、9回2死から2ベース。最後まであきらめない姿勢は見事でした。

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