慶應義塾大-関西学院大 観戦記(2021年全日本大学野球選手権)

6月10日に神宮球場で行われた第2試合、慶應義塾大-関西学院大の観戦記です。
準々決勝の試合となります。

慶応大
200021000|5 H7 E0
010100100|3 H9 E1
関学大

慶応大
増居、橋本達-福井
関学大
黒原、苅部、山本、鈴木-佐藤

投手成績
慶応大
増居 7回 102球 被安打7 死球1 三振6 失点3
橋本達 2回 36球 被安打2 四球1 三振2 失点0

関学大
黒原 5回 81球 被安打5 四死球3 三振3 失点4(自責点3)
苅部 1/3 15球 被安打1 四球1 三振0 失点1
山本 2/3 8球 被安打0 四球0 三振0 失点0
鈴木 3回 48球 被安打1 四球0 三振3 失点0

(出場選手)
慶応大
7新美 8渡部遼 5下山 3正木 2福井 D中澤→H北村 9橋本典 4本間 6朝日
関学大
8中隈 6大石 3大谷 7杉園 4高波 D石井 2佐藤 9中村 5増本→H高田→5渡邊→H守山

(試合経過)
1回表、1死1,3塁から4番正木が犠牲フライ。更に2死2塁から5番福井がタイムリー。慶応大が2点先制。
2回裏、2死から7番佐藤がソロホームラン。2-1
4回裏、先頭の3番大谷がソロホームラン。2-2
5回表、1死満塁から4番正木の押し出し死球。5番福井の犠牲フライ。慶応大が2点勝ち越し。4-2。
6回表、1死1,3塁でピッチャー交代、山本。1番新美の犠牲フライ。5-2
7回裏、2死3塁から1番中隈のタイムリー2ベース。5-3
慶応大が勝ってベスト4進出を決めました。

総評

慶応大が試合巧者ぶりを発揮して勝利。
5点のうちタイムリーは1点だけ。そのほかは犠牲フライ3に押し出し死球1。チャンスも点を取った3イニングだけなんですよね。そこでしっかりと点を取っちゃうところが強いのですが・・・。
ヒット数は関西学院大のが多いし、ホームランも2本出てる。それでも逃げ切っちゃうところが東京六大学リーグで揉まれているチームというところなんでしょうね。
慶応大は4番の正木選手がノーヒットながら2打点。準決勝では一本出してチームに勢いをのせてほしいですね。
増居投手は140kmくらいの球威ですが、球が手元で伸びる力を感じます。フライアウトが多く、ホームランを打たれるのは仕方ないのかもしれません。試合を作れる左腕ですよね。
慶応大は堅実なプレーが目立ちます。かなり監督から意識を徹底されているな、と感じました。
関西学院大は9安打でしたが、やや分断された印象。1番中隈選手、3番大谷選手、7番佐藤選手が複数安打を放ちましたが、1イニングで2本でたイニングは7回の1度だけ。
一度でもひっくり返したかったところでしたが・・・。黒原投手は147kmのまっすぐもありましたが、本来の球威ではなかったように思います。
ランナーを置いて1本出ていれば試合は変わっていたと思いますが、それをさせなかった慶応大がさすがでした。

ピックアップ選手

慶応大 増居 翔太 投手(彦根東 3年)

140kmくらいの球威ですが(MAX142km)、手元で力のあるタイプ。フライアウトが多いのがその証拠ですね。ただ、まともに捉えられると長打になる怖さもあるタイプ。ただ、ソロホームランで済むあたりはさすがの上手さですね。

慶応大 福井 章吾 捕手(大阪桐蔭 4年)

チャンスでしっかりと期待に応え、タイムリーに犠牲フライ。勝負強さを発揮しました。

慶応大 渡部 遼人 外野手(桐光学園 4年)

2番センターで出場し、3安打。犠打も決めてつなぎ役をしっかりと果たしました。

関西学院大 大谷 優斗 内野手(大社 4年)

一旦は同点となるソロホームランを放ちました。3安打と見事な活躍。

関西学院大 佐藤 海都 捕手(市立尼崎 3年)

2回に反撃ののろしとなるホームラン。7回にも出塁して3点目となるホームを踏みました。

関西学院大 黒原 拓未 投手(智辯和歌山 4年)

先発し、MAX147km。左でドラフト候補にも上がる投手。中1日でやはり本来の球威では無かったと思います。小柄で球速ほど勢いは感じなかったですが、貴重な左ですしプロからは声がかかりそうですね。

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