中央大-東洋大 1回戦 観戦記(2023年秋季東都大学リーグ)

10月17日に神宮球場で行われた第1試合、中央大-東洋大の1回戦の観戦記です。
ドラフト1位候補と言われている中央大の西舘投手、東洋大の細野投手が先発。見たかったので見れて良かったです。レベルの高い投げ合いになりました。

中央大
0000002000|2 H2 E0
0100000011|3 H11 E2
東洋大
(延長10回タイブレーク)

中央大
西舘(11)、岩城(21)、岩本(19)-野呂田
東洋大
細野(14)、一條(11)-後藤

投手成績
中央大
西舘勇陽 8回0/3 124球 被安打9 死球1 三振8 失点2
岩城颯空(富山商 2年) 1/3 12球 被安打1 四球0 三振0 失点0

岩本大地(石岡第一 4年) 1回 16球 被安打1 四球(2) 三振1 失点1(自責点0)

東洋大
細野晴希 9回 125球 被安打2 四球3 三振8 失点2(自責点0)
一條力真(常総学院 3年) 1回 9球 被安打0 四球(1) 三振0 失点0

(出場選手)
中央大
5伊藤櫂(30) D近藤(4) 8皆川(24) 7櫻井(9)→R川浪(23)→7根本(8)→9 6石井(6)→R戸澤(29)→6佐藤壱(12) 3中前(1) 9高橋(3)→H山本(7)→4 2野呂田(10) 4繁永(2)→H佐藤孝(5)→7安田(28)
東洋大
7宮本(9) 6石上(6) 8橋本(24) 9水谷(1) 3池田(30)→R佐久間(4)→4→H楠(35) 4宮下(2)→5 D花田(8) 2後藤(25) 5吉田(3)→3

(試合経過)
2回裏、先頭の4番水谷が3ベース。1死後、6番宮下がタイムリー。東洋大が先制。1-0
7回表、エラーが2つ続き、無死1,3塁。5番石井の3ゴロで1死2,3塁。6番中前がしぶとくバットに当てて、1,2塁間を破り2点タイムリー。中央大が逆転。2-1
9回裏、先頭の5番池田が2ベース。6番宮下もヒットでつなぎ、無死1,3塁。ここでピッチャー交代、岩城。7番花田がタイムリーを放ち同点。更に犠打で1死2,3塁。ここでピッチャー交代、岩本。申告敬遠で満塁策。1番宮本が三振、2番石上が遊飛で一気にサヨナラならず。タイブレークに突入。
10回表、ピッチャー交代、一條。送って1死2,3塁。申告敬遠で満塁。代打佐藤孝が投ゴロホームアウト。1番伊藤櫂が中飛に倒れ勝ち越しならず。
10回裏、送って1死2,3塁。申告敬遠で満塁策。1死満塁から代打楠がタイムリーを放ちサヨナラ勝ち。東洋大が先勝となりました。

総評

中央大の西舘投手は中3日。しかも前回の登板は中1日で両方とも完投してからのこの日のマウンド。一方東洋大の細野投手は中5日。やはり西舘投手のがコンディションは厳しそうで、ボールもそこまで走っていない印象でした。ただ、それでも東洋大相手に試合を作るあたりはさすが。中盤以降は上手く打たせて取っている印象で、7回にチームが逆転したタイミングも良かったので、さすがに逃げ切るかと思いました。いいプレーも出ていましたしね。
ただ、9回にピンチを作って降板。さすがに厳しかったのでしょう。たらればになってしまいますがもう少し早く代えていたら、と思いますが、エースですし難しいのでしょうね。
細野投手は力を入れた時に153kmをマークするなど、状態は良さそうでした。中央大も2本しかヒットが打てなかったですし。ただ、結構先頭バッターを出していたんですよね。四球をなんでもないところで出す等、不安定さも垣間見れました。この辺りがどう評価されるかも注目です。
東洋大はエラーから逆転されたので、完全に負け展開でしたが、良く9回に追いつきました。一気にサヨナラまで持っていきたかったですが、その辺りはお互いのレベルの高さを感じました。
随所で好プレーもあったし、東都のレベルが高い、と改めて感じる試合でした。

ピックアップ選手

中央大 西舘 勇陽 投手(花巻東 4年)

初めて見れました。この日は中3日ということもあって、かなり厳しいところでの登板だったようですが、それでも149kmをマークするなど球威は見せていましたし、8回まで1失点ピッチング。コントロールも安定していて、能力の高さは見れました。さすがドラ1候補、ですね。ボール先行の場面がほぼ無かったのがいいですね。

中央大 中前 祐也 内野手(浦和学院 4年)

6番1塁で出場。7回にチャンスでいい当たりでは無かったものの何とか変化球を拾って1,2塁間へ。主将としての執念が乗ったヒットのように感じました。

東洋大 細野 晴希 投手(東亜学園 4年)

この日の最速は153km。左でこれだけの圧力のある球はなかなかお目にかかれない。さすがドラ1候補と言われる投手だな、と。ただ、四球の3つがすべて先頭バッター。こういう部分がある投手というのも分かる投球でした。ここがどれだけ評価されるか。注目ですね。

東洋大 宮下 朝陽 内野手(北海 2年)

6番セカンドで出場。2安打のマルチで2回にはタイムリー。9回には同点につながるヒット。打撃で貢献しました。7回に連続エラーで失点につながってしまったのは反省点。

東洋大 花田 旭 外野手(大阪桐蔭 2年)

7番DHで出場。2安打のマルチ。9回には起死回生の同点タイムリーを放ちました。しぶとく食らいつく打撃が光りましたね。

東洋大 楠 悠磨 外野手(佐久長聖 3年)

代打で10回裏にサヨナラタイムリー。チームの期待に応えました。

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