亜細亜大-國學院大 1回戦 観戦記(2023年秋季東都大学リーグ)

10月17日に神宮球場で行われた東都大学リーグの第2試合、亜細亜大-國學院大の観戦記です。
亜細亜大が唯一勝ち点1に留まり、入替戦行きピンチの状況。國學院大は優勝のチャンスも最下位もある微妙な位置。どちらにしても勝ち点が欲しい中、注目のエース同士の投げ合いになりました。

亜細亜大
0000010002|3 H9 E0
0000100001|2 H4 E3
国学院大
(延長10回タイブレーク)

亜細亜大
草加(18)、遠藤(11)-小山
國學院大
武内(16)、坂口(18)、新名(36)、飯田(19)、冨田(25)-神里

投手成績
亜細亜大
草加勝 9回 128球 被安打4 四球2 三振7 失点1
遠藤慎也(京都翔英 4年) 1回 15球 被安打0 四球0 三振0 失点1(自責点0)

國學院大
武内夏暉 7回 92球 被安打5 四死球2(1) 三振7 失点1(自責点0)
坂口翔颯(報徳学園 3年) 2回 31球 被安打2 四球0 三振2 失点0

新名凌馬(大分舞鶴 3年) 1/3 8球 被安打2 四球0 三振0 失点2(自責点0)

飯田真渚斗(明秀日立 2年) 0/3 5球 被安打0 四球1 三振0 失点0

冨田遼弥(鳴門 1年) 2/3 11球 被安打0 四球0 三振2 失点0

(出場選手)
亜細亜大
D笠松(31)→H小林(26) 6浦林(6) 8天井(8) 5松浦(1) 3芹澤(14) 4的場(4)→R和久本(3)→4安保(25)→H染田(36)→4山里(27) 2小山(2) 7杉山(13) 9右田(33)
國學院大
3赤堀(16) 6伊東(7) 5柳館(6) 9田中(5) D加藤(10)→R松若(23) 2神里(4) 7中西(35)→7根来(24)→H立花(27) 8神山福(14)→H室木(22) 4土山(2)

(試合経過)
2回表、1死2,3塁から7番小山の初球にスクイズを仕掛けるも外され空振り。3塁ランナーがアウトに。チャンスを活かせず。
5回裏、先頭の5番加藤が2ベース。送って1死3塁。7番中西がタイムリーを放ち、國學院大が先制。1-0
6回表、1死1塁から2番浦林のバントがピッチャーフライ。1塁ランナーが飛び出しており、1塁へ送球もそれが逸れて結局1塁ランナーは2塁へ。2死2塁から3番天井がタイムリー2ベース。4番松浦を申告敬遠。5番芹澤がヒットを放ち、2塁ランナーがホームを突くもタッチアウト。亜細亜大は1点止まりに。1-0
8回表、ピッチャー交代、坂口。
延長タイブレークに突入。
10回表、ピッチャー交代、新名。送って1死2,3塁。2番浦林が2点タイムリー2ベース。3番天井もヒット。ここでピッチャー交代、飯田。盗塁のあと四球で満塁。ここでピッチャー交代、冨田。このピンチで5番芹澤、代打染田を連続三振。2点で食い止めます。3-1
10回裏、送って1死2,3塁から代打立花が犠牲フライ。2死2塁から代打室木が遊ゴロに倒れ1点止まりで試合終了。
亜細亜大がタイブレークを制し先勝。

総評

亜細亜大の草加投手、國學院大の武内投手。どちらもドラフト1位かも、と言われている投手で、レベルが高かったです。
初回を見た時は武内投手が左で151kmを出していて、これは圧倒的だな、と思いましたが試合でチャンスを作っていったのは亜細亜大。亜細亜大はベンチでもヒット1本でも飛び跳ねているくらい、とにかくベンチから何とかしようという意思が見て取れる戦いぶりでした。
草加投手も変化球の精度が高く、投球の組み立てが上手い印象。まだ細いですしプロでまだ伸びそうな投手と感じました。
試合は国学院大が5回裏に先制。しかし亜細亜大が6回表にすぐさま同点。この試合も緊迫した試合になりました。
ただ試合として押していたのは亜細亜大。草加投手は終盤の7,8,9回を三者凡退で斬ったのに対し、亜細亜大は毎回得点圏。しかし活かし切れずに2試合連続のタイブレークに突入となりました。
タイブレークはどちらもバントを決めましたが、そこで2点タイムリー2ベースが出た亜細亜大に対し、犠牲フライに留まった国学院大。これで試合が決まりました。
個人的には東都全体的にバントが多い。好投手だから、ということでしょうが、それが余計に得点の幅を狭くしている印象を感じました。バントをきちんと決めるので、選手はしっかりとしているんですけどね・・・。
ただ、間隔が詰まってきている中、1位候補と言われる武内投手、草加投手は素晴らしかった。そこが見れただけでも見に行った甲斐があったな、と思いました。

ピックアップ選手

亜細亜大 草加 勝 投手(創志学園 4年)

パッと見た時は細い、というのが最初に出てくる投手。ただ、ボールに力はあって、MAX148kmをマーク。それでいて100km台の変化球も操れるので、投球の幅が大きいですね。細身の身体も伸びしろと思えば、プロでさらに好投手になる可能性も。1位もあるかも、という評価もうなずけました。

亜細亜大 浦林 祐佑 内野手(小林西 4年)

延長10回表に勝ち越しとなる2点タイムリー2ベースを放つ。この日は自信の打撃で2度エラーを呼び込んでいてラッキーボーイでもありました。

亜細亜大 天井 一輝 外野手(広島商 4年)

3番センターで出場。2安打のマルチで6回には同点タイムリー2ベースを放ちチームに活気を取り戻しました。

亜細亜大 松浦 隆己 内野手(神戸国際大附 4年)

4番サードで出場。3安打2四球(うち1つは申告敬遠)と全打席で出塁しました。相手に警戒させるバッター。

国学院大 武内 夏暉 投手(八幡南 4年)

左で151kmをマーク。ドラフト1位候補というのも納得の投球でした。この秋に更に良くなったということで、体格も大きく個人的にはこの投手が一番いいな、と感じました。中日の大野投手のイメージですね。コントロールも良くストライク先行なので、相手も早く打たざるを得なくなる。レベルの高い投手。

国学院大 中西 流空 外野手(県岐阜商 2年)

7番レフトで出場。5回に先制タイムリーを放ちました。コンタクト力の高さを感じる打者。

国学院大 加藤 洋平 捕手(明桜 4年)

5番DHで出場。5回に2ベースを放ち、先制点に繋げました。

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