王子-東海理化 観戦記(2021年都市対抗野球東海地区2次予選)

9月29日に岡崎球場で行われた第1試合、王子-東海理化の観戦記です。
第6トーナメントの1回戦。つまり、この試合に負けたら終わりという試合になります。
企業チームで最初の脱落がどちらになるか、サバイバル戦の開始です。

王子
000005000|5 H8 E0
000000000|0 H7 E0
東海理化

王子
中井(18)、山梨(17)、中野(11)-細川
東海理化
金田(11)、宮崎(14)、河野(18)、三小田(13)-池田健、水野

投手成績
王子
中井雄亮 6回 107球 被安打4 四死球3 三振6 失点0
山梨智也(静岡東-立命館大) 2回 47球 被安打3 四球2 三振1 失点0

中野貴仁(大分商-神奈川大) 1回 9球 被安打0 四球0 三振1 失点0

東海理化
金田悠太朗(厚木北-帝京大) 5回1/3 77球 被安打6 四球1 三振0 失点4

宮崎洸(金光学園-近畿大) 1/3 10球 被安打1 四球1 三振0 失点1

河野太一朗(法政二-法政大) 1/3 11球 被安打1 四球1 三振1 失点0

三小田章人 3回 33球 被安打0 四球1 三振0 失点0

(出場選手)
王子
3吉岡(6) 6前田(5) 4伊礼(10) 7神鳥(25)→8西村(9) D宝島(2) 5横川(7) 9亀山(1) 8大杉(5)→7 2細川(22)
東海理化
D齋藤(1) 3米満(24) 9木村(27)→7 7井貝(2)→9安藤(5) 4中野(10) 6野田(4) 5河田(31) 8武藤(8) 2池田健(22)→H川上(23)→2水野(9)→H星田(6)

(試合経過)
1回表、2死2塁から4番神鳥のセンター前のライナーをセンターの武藤がナイスキャッチ。先制ならず。
2回裏、2死1,2塁から8番武藤のセンター前ヒットで2塁ランナーがホームを突くもタッチアウトに。東海理化は先制ならず。
5回裏、2死満塁のチャンスを作るも2番米満が空振り三振。得点ならず。
6回表、1死1,2塁から4番神鳥がセンターオーバーの2点タイムリー2ベース。更に1死1,3塁となったところでピッチャー交代、宮崎。6番横川がタイムリー。更に1死満塁から8番大杉の2ゴロの間に1点。ここでピッチャー交代、河野。2死満塁から1番吉岡のタイムリー。打者11人で5点を取って、王子がリードに。5-0
7回裏、2死から代打川上のヒットなどで満塁とするも3番木村が三振。
王子が勝って第6代表トーナメントの2回戦に進出。東海理化は予選敗退が決定。

総評

5回を終わった時点では東海理化にチャンスが多く押し気味。後半どうなるか、というところでしたが、6回表に王子が大量点を上げて大勢が決まった試合になりました。
東海理化はチャンスが2死からが多く、そこで一本出ていれば違ったのですが、結果は残塁11。前の試合まで5番に入っていた大谷選手がベンチを外れていて、それを埋めた新打線でしたが、うまくつながりませんでした。
投手は今大会初登板の金田投手が先発マウンドへ。初回にもたつきましたが、2回以降は立ち直り5回まで60球といい形。ただ、三振は取れていなかったので、6回に捕まえた王子打線がさすが、というところだったかもしれません。
もったいなかったのは2番手投手の選択。金田投手が6回に捕まって神鳥選手のタイムリー2ベースで2点を失ったところ。宝島選手のところは右というところで続投。ヒットを浴びて、左の横川選手でルーキーの宮崎投手を投入。ここで三小田投手を準備させて投入してほしかった。
もちろん結果論ですし、三小田投手でも打たれた可能性はありましたが・・・。負けたら終わりの試合。経験豊富な投手の早め投入という手を打ってほしかったですね。7回からのマウンドで抑えただけに・・・。
王子はルーキーの中井投手が先発。ピンチは2度あったものの6回までしっかりと0を並べました。球速は130㎞後半くらいのまっすぐですが、切れがあってそれ以上に感じる球質。先発経験も重ねて、近藤投手に次ぐ存在になっています。次も先発でしょうからチームを救う登板を期待したいですね。
打線では4番の神鳥選手がようやく4番の仕事を果たした、という先制の2点タイムリー2ベース。当たっている宝島選手を5番に上げる打線がつながってとりあえずはホッとした、という感じでしょうか。
なんにしてもあと4連勝が必要。打線の援護を期待したいですね。

ピックアップ選手

※年齢は2021年末の満年齢

王子 神鳥 猛流 外野手(享栄-中部大 27歳)

6回に先制2点タイムリー2ベース。神鳥選手らしい大きなセンターオーバーの当たりでした。今大会初のタイムリー(犠牲フライはあり)。これで4番の打棒が復活してくると怖い打線になりますよね。

王子 吉岡 郁哉 内野手(智辯学園-法政大 25歳)

1番で出場し3安打。今大会では毎試合ヒットを打っています。打撃を期待されての1番起用。今後も出塁して得点に絡みたいですね。

王子 中井 雄亮 投手(秀岳館-中部学院大 22歳)

今大会は2度目の先発。6回を無失点で役割を果たしました。三振を取れる切れのあるまっすぐが活きていますね。

東海理化 三小田 章人 投手(文徳-三菱重工長崎-三菱パワー 29歳)

もう少し有効的に使いたかった、と思わせる投球でした。左でボールに力がありますし、左が欲しいチームには補強されそうです。

東海理化 河田 翔太 内野手(享栄 20歳)

7番サードで出場。最初は変化球にタイミングがあっていない感じでしたが、第2打席に追い込まれてからのまっすぐをヒットにして、第4打席にもヒット。守備でもいい動きをしていました。

東海理化 川上 承太郎 内野手(名市工 22歳)

代打で出場し、見事にヒット。もっともっと先発で使ってもらえるように、今後のアピールに期待ですね。

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