中京大-名城大 5回戦 観戦記(2023年春季愛知大学リーグ)

5月11日にパロマ瑞穂球場で行われた中京大-名城大の観戦記です。
多分史上初という5回戦。1勝1敗2分で迎えた木曜日の決戦は終盤またももつれました。

中京大
000010014|6 H12 E3
002310001|7 H13 E0
名城大

中京大
渡邉都(14)、森(16)、中川(21)、高木(11)-牧山、関岡、文元
名城大
岩井俊(18)、松本(11)-加藤

投手成績
中京大
渡邉都斗(至学館 3年) 2回1/3 53球 被安打4 四死球4 三振1 失点2

森新之助(報徳学園 2年) 2/3 21球 被安打3 四球1 三振1 失点3(自責点1)

中川健翔 5回 73球 被安打5 四球3 三振3 失点1(自責点0)
高木快大(栄徳 2年) 1/3 16球 被安打1 四球1 三振0 失点1

名城大
岩井俊介 7回 110球 被安打5 四死球3 三振9 失点1
松本凌人(神戸国際大附 4年) 2回 37球 被安打7 四球0 三振2 失点5

(出場選手)
中京大
D松山(3) 7鶴田(7) 3桑原(2) 5土井(25)→H杉浦文(33)→8→9 8秋山(24)→5 4白井(28) 9岡田(1)→H平尾(27)→8飯嶌(8) 6杉浦勇(10) 2牧山(22)→H川瀬(25)→2関岡(12)→H太田(5)→2文元(26)
名城大
5多和田(1) 4木村(3) 8河田(8) 3伊藤(10) 6羽切(25) D塩崎(24) 7朝岡(6)→7堀(7) 9鷲見(20)→井上航(16) 2加藤(27)→H門田(26)

(試合経過)
3回裏、1死満塁から7番朝岡が2点タイムリー。ここでピッチャー交代、森。名城大が2点を先制。2-0
4回裏、無死1,2塁から4番伊藤がタイムリー。無死2,3塁、5番羽切のカウントボール2でピッチャー交代、中川。無死満塁から6番塩崎の3ゴロでホーム送球が逸れ2者生還。この回3点。5-0
5回表、1死1,3塁から1番松山が犠牲フライ。5-1
5回裏、先頭の多和田が1塁線を抜く3ベース。中継が乱れる間に一気にホームイン。6-1
8回表、ピッチャー交代、松本。無死2塁から3番桑原がタイムリー2ベース。6-2
9回表、1死満塁から2番鶴田がタイムリー。3番桑原の3ゴロの間に1点。4番杉浦文が2点タイムリー。中京大が土壇場で同点に追いつきます。6-6
9回裏、1死2,3塁から3番河田の止めたバットに当たった2ゴロでホーム投げるも間に合わず、名城大がサヨナラ。
この試合も3時間半の死闘となり、名城大が5戦目にして勝ち点を取りました。

総評

7回終わった時点では名城大が6-1でリード。さすがに試合は決まったとは思いましたが、このカードは名城大の松本投手が中京大打線に捕まっており、心配はありました。それでも5点もあったのでさすがに、と思っていたのですが・・・。
松本投手はMAX150kmをマークし、ボールのスピードは出ていました。ただ、それをものの見事ははじき返す中京大打線。もしかして癖でもばれているのかな、と思うくらい。これだけ完璧に打たれる松本投手は初めて見ました。
名城大は9回表に1死満塁から3ゴロで、ホームに投げられるタイミングだったのですが、1塁に送球。アウト優先というサインだったとは思いますが、このプレーで1点が入り尚も2点差。一打同点の2死2,3塁となって、嫌な予感はしたのですが・・・。ここで打った杉浦文選手も素晴らしかった。
名城大は岩井俊投手が中1日のマウンドで、本来の球威ではなかったですが、スライダーを中心に上手く組み立てて、中京大打線を7回1失点。毎回の9奪三振。ドラフト上位候補と言われる力をこの日も見せてくれました。
打線は伊藤選手ら打つべき人が打っていましたし、やはり力のあるチームだな、と。中押しが出来なかったのはありますが・・・。
9回裏は代打の門田選手のヒットから。もう少しベンチの選手、投手起用等、上手くやれば、とは思いますが、優勝にはかなり近づいた勝利となりました。
中京大は磯貝投手が今日もベンチ外。投手がかなり苦しく。中川投手は4回途中から4連投のマウンドへ。球威は正直落ちていましたが、それでも気迫の投球で名城大打線を抑え込み、追加点を許さなかった。これが最後の反撃につながったので、報われて良かった。
最後サヨナラになった高木投手も4連投のマウンドでした。責められないですよね・・・。
中京大も投手陣は満身創痍でした。これで土曜日からは中部大戦を迎えるわけで。もう少し投球間隔等、選手に寄り添ってほしいなというのが本音です。
しかし伝説になってもいいくらいの、6日間、5試合の激闘でした。
両チームの皆さん、本当にお疲れ様でした。

ピックアップ選手

中京大 杉浦 文哉 外野手(中京大中京 3年)

6回に4番土井選手の代打で登場しヒット。そこから守備に付いて、9回の土壇場、2点を追う2死2,3塁で同点タイムリーを放ちました。勝負強さ、打撃センスが光る一打でした。

中京大 杉浦 勇介 内野手(東邦 4年)

8番ショートで出場。この日は3打数3安打1犠打と活躍し、主将として結果でチームを引っ張りました。

中京大 中川 健翔 投手(三重海星 4年)

この4連戦、先発、先発、リリーフ、ロングリリーフと文字通りチームを支えました。明らかに球威は落ちていたのですが、それでも上手く手元で動くボールも使って打たせて取る。8回は無死3塁から三者連続三振。この投球が最終回の猛攻撃を生み出しました。とにかくお疲れ様でした。

中京大 鶴田 健心 外野手(中京大中京 4年)

2番レフトで出場。3安打1四球の猛打賞で、松本投手から2打数2安打。9回のタイムリーは速球を捉えていましたし、素晴らしい打撃でした。

名城大 岩井 俊介 投手(京都翔英 4年)

中1日の登板。変化球多めで要所で力を入れるピッチング。それでもMAX147kmは出ていましたし、7イニングで毎回の9奪三振はお見事でした。間隔が狭い投球で負担が心配。ケアをしっかりとして次に備えてほしいですね。
文句なしの投球でした。

名城大 朝岡 慶 外野手(東邦 3年)

7番レフトで出場。3回に1死満塁のチャンスで先制の2点タイムリー。チームに勢いをもたらせました。

名城大 伊藤 雄紀 内野手(健大高崎 4年)

4番1塁で出場。4回にタイムリーを放ち、これを含む2安打のマルチ。ホームにも2度返ってきました。1塁守備でも好プレーを連発。守備の上手さも目立つんですよね。

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