JR東海-永和商事ウイング 観戦記(2020年都市対抗東海地区2次予選)

10月1日に岡崎球場で行われた第2試合、JR東海-永和商事ウイングの観戦記です。
前日劇的な勝利を収めた永和商事ウイングが昨年代表のJR東海とどういう試合をするかに注目して観戦しました。

JR東海
001002000|3 H8 E2
00030001X|4 H8 E1
永和商事ウイング

JR東海
喜久川、古田、川本-鎌倉、牛場
永和商事ウイング
木山、北野、小川、今西、高橋-大川

投手成績
JR東海
喜久川 4回1/3 87球 被安打4 四死球4 三振5 失点3
古田 2回2/3 39球 被安打4 四球0 三振1 失点1(自責点0)
川本 1回 7球 被安打0 四球0 三振1 失点0

永和商事ウイング
木山 2回2/3 36球 被安打4 四球0 三振0 失点1
北野 3回 51球 被安打1 四球4 三振0 失点2
小川 2回 46球 被安打3 四球0 三振1 失点0
今西 1/3 6球 被安打0 四球0 三振1 失点0
高橋 1回 11球 被安打0 四球0 三振0 失点0

JR東海
5竹村 6吉田有 3伊藤 D中田 9堀尾 7池田 8吉田隼 4長曽我部 2鎌倉→H平野→2牛場

永和商事ウイング
8渡邉 2大川 6松本→7 9築地 D竹馬→R藪 5中尾→7→3 3山本→H二神→6 7萩元→5野口 4坂本

(試合経過)
3回表、1死1,3塁から3番伊藤がタイムリー。JR東海が先制。4番中田が3邪に倒れ、ここでピッチャー交代、北野。後続を抑えます。
4回裏、無死1,3塁から6番中尾がタイムリー。同点。更に1死1,2塁から8番萩元が2点タイムリー2ベース。これで永和商事ウイングが逆転。3-1
5回裏、1死1,2塁でピッチャー交代、古田。ここは3-6-1のゲッツーに打ち取って追加点を許さず。
6回表、2死から6番池田が2ベース。そこから連続四球で満塁に。ここでピッチャー交代、小川。代打平野が2点タイムリーを放ち同点。3-3
8回表、1死2塁から8番長曽我部のライト前のフライをライトの築地がファインプレー。ここでピッチャー交代、今西。9番牛場を三振に斬って0点に抑えます。
8回裏、先頭バッターがエラーで出塁。無死1塁から4番築地が初球をバスターエンドラン。これが決まって無死1,3塁に。5番竹馬が9球目を捉えてライトへタイムリー。永和商事ウイングが勝ち越し。4-3。ここでピッチャー交代、川本。無死1,3塁。6番中尾は3ゴロで5-5-3のゲッツー。代打二神が三振に倒れ1点で食い止めます。
9回表、ピッチャー交代、高橋。高橋が3人で打ち取り試合終了。永和商事ウイングがまたも競り勝ちました。

JR東海は3回までノーヒットだった喜久川投手が4回に捕まり3失点。その後の古田投手が好救援をしたのですが、8回にエラーから失点。全体的に投手陣の底上げが出来なかった印象。川本投手が調子良かったらももっと大事な場面で登板も増えたでしょうし・・・。古田投手が結果を残しましたが、来季に向けては投手力を何とかしたいですね。
打つ方はこの試合では中田選手がブレーキに。堀尾選手もノーヒットでここで分断されてしまいました。伊藤選手が2安打でタイムリーを放ちさすがという活躍でしたが、9回の最後の打席ではスイングが固くなっていた。こういう経験を来年に活かしてほしいですね。
初戦のジェイグループ戦を除くと得点力が低調。波に乗れないまま2次予選が終わってしまった印象です。若い選手が増えていますので、彼らに来年期待ですね。

永和商事ウイングの秋はまだ終わらない。
そんなフレーズがよぎる土壇場での強さです。
ここまで見ている試合ではあまり打っていなかった中尾選手、萩元選手にタイムリーが出るなど、日替わりヒーローが出るのはいい兆候。
そして采配の冴え。小川投手はさすがに100球登板からの連投はきつかったと思いますが、それでも逆転は許さなかった。この日は大会初先発の木山投手からのリレー。北野投手のリリーフが何気に大きかった。
そして8回。エラーのランナーからの4番築地選手のバスターエンドラン。バットのグリップの上をもってのスイングでヒットにしてのチャンス拡大。これで1点を取ったような作戦でした。
8回表に、2死2塁でエース高橋投手登板かと思ったら今西投手。ここもこれで抑えたことも何気に大きかった。3連投の高橋投手がイニングまたぎしていたら負担が大きい。そういう細かいところで戦力を最大限活かしているベンチワークが光ります。
西濃運輸との試合も感動的な粘りでした。あと少し、永和商事ウイングの試合が見たかったです。お疲れ様でした。

ピックアップ選手

JR東海 伊藤 寛士 内野手(中京大中京-法政大、23歳)

先制タイムリーを含む2安打1打点。勝負強さが光ります。ただ、最後のバッターの時、スイングがいつもの鋭さが無かった。この経験を来年糧にしてほしいですね。

JR東海 池田 樹哉 外野手(愛工大名電-明治大、34歳)

ベテランですがまだまだ健在で3安打と見事な打撃を披露。チャンスで回したかった。

JR東海 古田 尚平 投手(名古屋高校-中京大、25歳)

今大会では飛躍した投手の一人。結果的に決勝点を奪われましたがきっかけはエラーのランナー。3イニングで3つゲッツーを取る投球術が光りました。

永和商事ウイング 竹馬 敦雅 外野手(長崎南山、22歳)

勝ち越しタイムリーを含む2安打。しっかりと振り切る打撃が魅力。

永和商事ウイング 中尾 健聖 内野手(三重海星-天理大、26歳)

同点タイムリーを含む2安打。外野も守るユーティリテイーでチームに貢献しました。

永和商事ウイング 北野 広樹 投手(浪速高校-甲賀健康医療専門学校、22歳)

投手陣が苦しい中で2番手でマウンドに上がり、3イニングを踏ん張る。同点に追いつかれた形でしたが、これだけイニングを食ってくれたのはチームにとって大きかった。

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