ヤマハ-三菱自動車岡崎 観戦記(2020年都市対抗東海地区2次予選 第3代表決定戦)

10月2日に岡崎球場で行われた第1試合、ヤマハ-三菱自動車岡崎の第3代表決定戦です。
今大会の両エース、ナテル-仲井のマッチアップ。投げ合いを期待しましたが・・・。

ヤマハ
201054110|14 H21 E0
000002000|2 H4 E1
三菱自動車岡崎

ヤマハ
ナテル、九谷、清水、波多野、近藤-川邉
三菱自動車岡崎
仲井、富田、藤田、大井、坂巻-清水、伊藤

投手成績
ヤマハ
ナテル 5回0/3 70球 被安打2 四球4 三振4 失点2
九谷 1回 12球 被安打1 四球0 三振1 失点0
清水 1/3 13球 被安打1 四球2 三振0 失点0
波多野 2/3 9球 被安打0 四球0 三振0 失点0
近藤 2回 23球 被安打0 四球0 三振1 失点0

三菱自動車岡崎
仲井 3回 76球 被安打7 四球1 三振2 失点3
富田 1回0/3 42球 被安打5 四死球2 三振1 失点5(自責点4)
藤田 2回 51球 被安打5 四球2 三振0 失点4
大井 2回 44球 被安打2 四死球3 三振2 失点2
坂巻 1回 12球 被安打1 四球0 三振0 失点0

ヤマハ
4青柳 3河野 9矢幡 8前野 5藤岡 D網谷→H笠松 2川邉 6永濱→H羽山→6 7鈴木→H長谷川→7

三菱自動車岡崎
8飯嶌 D豊住 6中野 7田口 9福永→H宮野→9大工原→H星野→9大西 4堂→4宇都口 3小室 2清水→2伊藤 5冨澤

(試合経過)
1回表、1死1,3塁から4番前野が犠牲フライ。更に1死1,2塁から6番網谷がタイムリー。ヤマハが2点先制。
3回表、1死から4番前野がソロホームラン。3-0
4回表、ピッチャー交代、富田
5回表、無死満塁から7番川邉がタイムリー。8番永濱のタイムリーにエラーが絡み2者生還。更に無死1,3塁から9番鈴木がタイムリー。ここでピッチャー交代、藤田。1死満塁から3番矢幡の犠牲フライ。この回打者一巡で5点。8-0
6回表、2死1,2塁から9番鈴木のタイムリー。ここから1番青柳、2番河野、3番矢幡と連続タイムリーが出てこの回4点。12-0
6回裏、無死1,2塁から1番飯嶌がタイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、九谷。1死2,3塁から3番中野がタイムリー。12-2
7回表、ピッチャー交代、大井。
7回表、1死1,3塁から8番永濱のゲッツー崩れの間に1点。13-2
7回裏、ピッチャー交代、清水。1死満塁でピッチャー交代、波多野。1番飯嶌、2番豊住を内野フライに抑えます。
8回表、2死1塁から4番前野がタイムリー3ベース。14-2
8回裏、ピッチャー交代、近藤。
ヤマハが圧勝し、第3代表を決めました。

両エースの出来が勝敗を分けた。そういう試合。
ナテル投手の出来は良く、MAX147kmを記録し、5回まで無失点ピッチング。
対して仲井投手はあまりボールが走っていない感じで、初回から苦労し最少失点で止められず、1回2失点。3回に前野選手に一発を浴びて3-0になってその後のピンチは何とか防いだものの3回でベンチは諦める。
ここで勝敗は、ほぼ決した形に。
ヤマハは高卒ルーキーの富田投手の2イニング目に襲い掛かり、一気に叩いて試合を決めると、その後も手を緩めず21安打14得点。投手陣はナテル投手が6回にやや崩れるも、そこから継投に入り、最後は近藤投手が2回をノーヒットに抑え快勝。第3代表となりました。
ヤマハは初戦にホンダ鈴鹿に敗れ黒星スタート。次戦のジェイグループ戦に苦戦し冷や汗をかきましたが、そこから投手陣が踏ん張り勝ち上がり、この日は打線が爆発し第3代表に。やはり地力のあるところを見せました。本大会でも投打が上手くかみ合って勝ち上がりたいですね。

三菱自動車岡崎は仲井投手が降りた時点で明日以降を考えた戦いに。富田投手にはフレッシュなところで期待をしたと思いますが、最初のイニングで可能性を、次のイニングで課題を見せられた形に。
その後の失点はまぁ仕方ないところ。坂巻投手が初戦以来の登板で球威を見せられたのは良かったかな。
打線も無抵抗では終わらずに2点を返したのは良かった。第6代表のラストチャンス。切り替えて試合に臨んでほしいですね。

ピックアップ選手

ヤマハ フェリペ ナテル 投手(カントリーキッズ高校、31歳)

初回で状態が分かりやすいナテル投手ですが、この日は投球練習の時点から“いいナテル”。5回まではほぼ完璧に三菱自動車岡崎打線を抑えました。6回に飛ばしていたのかガス欠を起こしましたが、大事な試合でしっかりと試合を作る役割は大きかった。

ヤマハ 前野 幹博 外野手(PL学園、25歳)

この日は試合を優位にするホームラン。初回には先制犠牲フライを放つなど3打点。4番の仕事をしっかりと果たしました。

ヤマハ 永濱 晃汰 内野手(明秀日立-東北福祉大、23歳)

ルーキーでスタメンを勝ち取り(8番ショート)、この日は3安打。判定でアウトになりましたがヒット性のゴロもあり、脚の速さも目立ちます。大型ショート(180㎝)でこの先も楽しみ。

三菱自動車岡崎 富田 蓮 投手(大垣商、19歳)

都市対抗2次予選で2番手で登板し、最初のイニングは0に。MAX139kmを記録。片鱗を見せてくれたことは大きい。2イニング目に洗礼を浴びましたが、こういう経験が来年以降につながっていきますよね。

三菱自動車岡崎 坂巻 拳 投手(千葉英和-東京情報大、23歳)

この日は左でMAX149kmを記録。初戦とは違う姿を披露しました。ポテンシャルはあるもののまだ未完成。この部分をどうプロが評価するかですね。

三菱自動車岡崎 中野 拓夢 内野手(日大山形-東北福祉大、24歳)

この日はタイムリー1本。四球1つ。なかなか乗ってこれない状態が続き、タイムリーをきっかけにしたいところでしたが、その後も当たりが出ず。きっかけが欲しいですね。

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