和合病院-小林クリエイト 観戦記(2023年中部日本都市対抗軟式野球決勝戦)
11月13日に刈谷球場で行われた中部日本都市対抗軟式野球の決勝戦、和合病院-小林クリエイトの観戦記です。
今年公式戦負けなしの和合病院に対し、小林クリエイトがどこまで食い下がれるか、注目して観戦しました。
和合病院
010100000|2 H5 E0
000000001|1 H7 E0
小林クリエイト
和合病院
山口(21)-市川
小林クリエイト
田中(17)-奥田
投手成績
和合病院
山口直人 9回 126球 被安打7 四球5 三振3 失点1
小林クリエイト
田中眞人 9回 90球 被安打5 四球0 三振1 失点2
(出場選手)
和合病院
5青木(1) 9丸山(4) 2市川(22) 3前田(13) D池田(5) 7落司(8) 8森川(2) 6柘植(7) 4上地(9)
小林クリエイト
D都筑(0) 8濱崎(9) 4川西(4) 3杉本(25) 9大西(24) 6葛西(1) 5近藤(6) 2奥田(27) 7宮野(8)
(試合経過)
1回裏、四球3つでの2死満塁のチャンスを活かせず。
2回表、2死2塁から7番森川のタイムリーで和合病院が先制。1-0
3回裏、先頭の2番浜崎が2ベース。しかし3番川西のバントで送れず。4番5番も倒れ得点ならず。
4回表、1死1,3塁から6番落司が叩いて遊ゴロの間に1点。2-0
4回裏、先頭の葛西が好走塁で2ベースに。進塁打で1死3塁。8番奥田の3-1からエンドランを仕掛けるも空振りして3塁ランナーが憤死。チャンスを活かせず。
9回裏、2死1,3塁から1番都築がタイムリー内野安打。2死1,2塁から2番浜崎が三飛に倒れ試合終了。
和合病院が勝って優勝を決めました。
総評
和合病院の強さというからしさが目立ちました。
ヒットは5本。相手よりも少ない。チャンスは先頭バッターを出した3イニング(2回、4回、8回だけ)。それ以外は全て三者凡退。チャンスでの集中力と、それ以外は試合を速く進める意識。それを意図的にやっている感じのする試合運びを毎回見せてくれますが、この試合でも顕著に見てとれました。
タイムリーや叩きも見事なのですが、そこまでの過程もすごい。バント、進塁打をしっかりと決めて、ただでアウトにはならない姿勢が素晴らしい。そしてチャンスは絶対に逃さない姿勢。これが公式戦全勝の秘訣ですよね。突き詰めていくとこうなるというのがよく分かる試合でした。
山口投手は立ち上がりはコントロールに苦しみ、3四球。それ以外でも四球を出して計5個。ヒットも7本浴びてピンチを作っていたのですが、粘って点は与えない。三者凡退は2イニングだけ。それでも危なげなく感じるところが素晴らしかった。
小林クリエイトとしては4回までにあった3度のチャンス。ここで1点も取れなかったのが痛かったですね。和合病院が2度のチャンスで1点ずつ取ったのとは対照的。9回に粘りを見せて1点を返しましたが、それが精一杯でした。
和合病院は今年、出場した主要な大会を全て制覇。圧倒的な成績を収めました。
まだ病院大会はあるそうですが、ほぼシーズン終了。来年もまたこの強さで他を圧倒しそうです。
ピックアップ選手
和合病院 山口 直人 投手(享栄-愛知大 39歳)
立ち上がりに3つ四球を出して2死満塁とするも、ここをしっかりと抑え、3回、4回と先頭バッターに2ベースを許すも、バント失敗や、3塁からのエンドランを空振りに取って抑えるなど、ベテランの味を出しまくっていました。調子は良くなかったと思いますが、中盤以降はスイスイ。初回に27球投げていても、終わってみたら126球と適正の数字。簡単に抑えているように見えるんですよね。まだまだ主力として活躍しそうです。
和合病院 森川 未来 外野手(奈良大付-びわこ成蹊スポーツ大-伏木海陸運送 3年目)
7番センターで出場。2回表に2死2塁からタイムリー。あんまり強い打球ではなかったのですが、それが功を奏した感じで三遊間を抜けて、2塁ランナーがかえれました。この時送球間に2塁にいくのもさすがです。
和合病院 市川 真悟 捕手(誠信-名城大 4年目)
3番捕手で出場。4回に先頭バッターでヒット。後続の叩きできっちりとホームイン。リードでもベテランの山口投手を上手く持ち味を発揮させていました。
小林クリエイト 田中 眞人 投手(誉-朝日大-熊本ゴールデンラークス 9年目)
結局ヒットは5本。ピンチは3度だけ。失点も最少で踏ん張っていますし、田中投手はやれることをやった印象です。ほとんどゴロアウトで持ち味を出していました。
小林クリエイト 浜崎 裕太 外野手(春日丘-至学館大-BC福井 9年目)
2番センターで出場。両チームで唯一のマルチを記録。能力の高さを感じる選手。
小林クリエイト 都築 雄紀 内野手(大垣日大-愛知大 2年目)
1番DHで出場。初回に四球で出てチャンスメイク。9回裏には2死1,3塁から難しい球をカットして、粘ってタイムリー内野安打を放ちました。
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