トヨタ自動車-日本製鉄鹿島 観戦記(2023年社会人日本選手権)

11月9日に京セラドーム大阪で行われた第1試合、トヨタ自動車-日本製鉄鹿島の観戦記です。
秋・夏・秋の3連覇を目指してのトヨタ自動車の初戦。橋戸賞の嘉陽投手が先発しました。

トヨタ自動車
300000001|4 H12 E0
020000000|2 H4 E0
日本製鉄鹿島

トヨタ自動車
嘉陽(20)-高祖
日本製鉄鹿島
諸見里(14)、金城(20)、守屋(43)-松田

投手成績
トヨタ自動車
嘉陽宗一郎 9回 133球 被安打4 四球2 三振11 失点2

日本製鉄鹿島
諸見里俊 5回1/3 90球 被安打7 四球2 三振1 失点3
金城伶於 1回2/3 18球 被安打0 死球1 三振1 失点0
守屋功輝(倉敷工-ホンダ鈴鹿-阪神タイガース12年目) 2回 46球 被安打5 死球1 三振2 失点1

(出場選手)
トヨタ自動車
D八木(0) 7徳本(29) 5北村(4) 8逢澤(2) 9多木(7)→9坂巻(24) 3樺澤(9) 2高祖(22) 4佐藤(6) 6和田(8)
日本製鉄鹿島
4田崎(2) 5樫村(6) 9山田(24) D生田目(1) 2松田(23)→H林(5) 7山口駿(10)→H高畠(29) 3今里(8)→R小林(5)→6 6池間(7)→3喜多(33) 8陶山(25)

(試合経過)
1回表、無死1,2塁から3番北村のフェンス直撃の2点タイムリー2ベース。更に無死3塁から4番逢澤のタイムリー。尚も2死満塁でしたが9番和田が倒れ3点で終了。3-0
2回裏、1死1塁から7番今里が打った瞬間の2ランホームラン。3-2
3回表、無死1,2塁から6番樺澤がセンター後方のフライ。この時2塁ランナーの逢澤がベースから離れていて、戻ってからタッチアップのスタートを切るも3塁でタッチアウトに。チャンスを逃します。
5回裏、四球、犠打野選で無死1,2塁。1番田崎のバントが3塁封殺。そこから連続三振。日本製鉄鹿島はもらったチャンスを活かせず。
6回表、1死無走者でピッチャー交代、金城。
8回表、ピッチャー交代、守屋。2死満塁まで攻めるも追加点ならず。
9回表、2死2塁から3番北村がタイムリー。尚も2死2,3塁のチャンスは活かせず。4-2
トヨタ自動車が勝ちました。嘉陽が4安打2失点完投勝利。11奪三振。

総評

1回表にいきなり1番から4連打で3点。トヨタ自動車の先制攻撃が鮮やかすぎて、このまま圧勝かと思いました。それが、2回裏の今里選手の2ランホームランで怪しくなり、3回には逢澤選手の走塁ミス。そして5回裏に、先頭バッター四球からの犠打野選。完全に日本製鉄鹿島がひっくり返す流れでした。ただ、ここで嘉陽投手がバント処理からの3塁封殺。そして連続三振。圧巻のピンチ脱出投球で踏ん張り、相手に追い越させないピッチング。6回以降もヒット1本だけ、3人ずつで抑えきる完璧な投球でチームを勝利に導きました。普通のピッチャーだったら5回裏は踏ん張れないと思うんですよね。本当にすごいです。
トヨタの打線は初回が鮮やかだったものの、2回以降はなかなかチャンスを作れない、活かせない展開。ただ、こういう試合は慣れているんでしょうね。終盤、9回にダメ押し点を取って勝ち切りました。
苦しい初戦でしたが、負けないところがトヨタの強さ。3季連続優勝。やってほしいですね。
鹿島は思い切りのいい打撃で嘉陽投手の攻略に挑みました。2ランホームランは見事にはまったのですが、あと1本は出せず。惜しいファールもあったので狙いは良かったのですが・・・。
結果的には用意ドンでの3失点が重かったですね。

ピックアップ選手

トヨタ自動車 嘉陽 宗一郎 投手(松山聖陵-亜細亜大 6年目)

2回に特大2ランを浴びたものの、それ以外はしっかりと抑えきりました。そんなに良くない立ち上がりだったかと思いますが、3回から修正していくところはさすが。5回のピンチでの投球は圧巻でした。

トヨタ自動車 北村 祥治 内野手(星稜-亜細亜大 8年目)

3番サードで出場。3安打で先制2点タイムリー2ベース、9回にはダメ押しのタイムリーと3打点の活躍。守備ではもったいない野選がありましたが、打撃は素晴らしいですね。

トヨタ自動車 逢澤 崚介 外野手(関西-明治大 5年目)

4番センターで出場。初回にタイムリーを放ち、これを含む3安打1四球。打撃は素晴らしかった。ただ、3回の走塁ミスは・・・。チームの勢いを止めるプレーだったので反省してほしいですね。

日本製鉄鹿島 今里 凌 内野手(専大松戸-専修大 1年目)

7番1塁で出場。2回の2ランホームランは打った瞬間の確信アーチでした。7回にもヒットを放ち、嘉陽投手からマルチ。素晴らしい打撃でした。

日本製鉄鹿島 諸見里 俊 投手(沖縄尚学-國學院大 3年目)

1回表、いきなり2球で連打を食らって、ちょっとしたパニックになったかも。結局4連打で3失点。ただ、そこから良く踏ん張りました。3回は相手のチョンボもあったものの抑えて、結局6回途中まで3失点。試合は作りました。

日本製鉄鹿島 金城 伶於 投手(神村学園-青山学院大 1年目)

6回1死からマウンドに上がり、1回2/3をノーヒットピッチング。球威もありましたし、自信になりそうです。

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