西濃運輸-トヨタ自動車 観戦記(2021年都市対抗野球東海地区2次予選)

9月27日に岡崎球場で行われた第2試合、西濃運輸-トヨタ自動車の観戦記です。
第3代表トーナメントの準決勝。エース同士の投げ合いとなりました。

西濃運輸
200000000|2 H6 E0
000000021|3 H7 E1
トヨタ自動車

西濃運輸
船迫(16)、堀田(18)-柏木
トヨタ自動車
渕上(15)、嘉陽(20)、佐竹(19)-高祖

投手成績
西濃運輸
船迫大雅 7回1/3 93球 被安打4 四球2 三振2 失点2
堀田晃(松山商-大阪学院大) 1回 19球 被安打3 四球0 三振0 失点1

トヨタ自動車
渕上佳輝(堀越-星槎道都大) 5回0/3 89球 被安打3 四死球3 三振2 失点2

嘉陽宋一郎 3回1/3 47球 被安打3 四球0 三振2 失点0
佐竹功年(土庄-早稲田大) 2/3 6球 被安打0 四球0 三振0 失点0

(出場選手)
西濃運輸
6北野(6) 8原田(31) D渡邊(4) 9谷(23) 5野崎(28) 4大山(0)→4中村(5) 7清水(3) 3細川(2) 2柏木(27)
トヨタ自動車
9徳本(29) 4佐藤(6) 7逢澤(2) 8中村(10) 3樺澤(9) 5河原(5) D小河(23) 2高祖(22) 6和田(8)

(試合経過)
1回表、1死1,2塁から4番谷がタイムリー。5番野崎もタイムリーで続き、西濃運輸が2点先制。
6回表、無死1塁でピッチャー交代、嘉陽。1死1,3塁とチャンスを広げるも6番中村が三邪、7番清水が一邪に倒れ追加点ならず。
6回裏、1死から8番高祖が四球。送った後1番徳本も四球でトヨタがチャンスも2番佐藤が左飛に倒れ0点。
8回裏、1死2塁から8番高祖が2球目を捉えてライトへ2ランホームラン。同点に。尚も9番和田がヒットを打ったところでピッチャー交代、堀田。ここは後続を抑えます。
9回表、1死2塁でピッチャー交代、佐竹。8番細川、9番柏木がともに左飛に倒れ勝ち越しならず。
9回裏、先頭の逢澤が粘って7球目をヒットで出塁。2番中村も2-2のカウントからセカンド左を破るヒットで無死1,2塁。5番逢澤はバントの構えで西濃運輸がバントシフトを敷くも、ここでバスターを決めて無死満塁に。6番河原がレフトへ犠牲フライを放ちトヨタ自動車がサヨナラ勝ちを収めました。

総評

トヨタ自動車は7回まで船迫投手にヒット1本。ほぼ完ぺきに抑えられていました。突破口は8回裏の先頭の河原選手。彼が2ベースを放ち、小河選手が倒れるも、高祖選手がものの見事にとらえてライトスタンドへ。起死回生の同点2ランでトヨタ自動車も一気に息を吹き返しました。
ただ、そこまでも早めにクローザーの嘉陽投手を6回途中から投入するなど、打つべき手は打って何とか2点で抑えていた。これがものをいった形に。
船迫投手は6回にちょっとボールが増えておかしくなったものの、7回は完璧。それだけに8回は代えるのが難しかったですが、前回も8回に逆転を許していたので、1死2塁とかで堀田投手に代える手はあった。まぁ難しいですけどね。
9回は相手の裏をかくトヨタの攻撃も見事でしたし、当たっていなかった4番の中村選手にヒットが出たところで勝負あった感じがしました。
西濃運輸は6回にチャンスで追加点が欲しかった。ただ、試合としては逃げ切る試合だったかな、と。
それだけに攻めの継投を見たかったです。
西濃運輸はこれで第4代表の1回戦から。勝ちゲームを2つ落としただけに厳しいですけど、内容は悪くないだけに何とか切り替えたいですね。
トヨタ自動車は序盤出ていなかった樺澤選手や河原選手らの下位打線が元気。大量点は難しくても競りあってこの日のように勝ちたいところですね。

ピックアップ選手

※年齢は2021年末満年齢

西濃運輸 船迫 大雅 投手(聖光学院-東日本国際大 25歳)

素晴らしい内容で7回まで1安打無失点ピッチング。8回が鬼門みたいになってしまっていますが・・・。
勝っていただけにエースなら踏ん張ることが求められるのも事実。なんとか切り替えて次戦に臨んでほしいですね。

西濃運輸 野崎 大地 内野手(敬徳-久留米工業大 26歳)

初回に2点目となるタイムリー。これを含む2安打と活躍。しっかりと振ってコンタクトできるようになっています。

西濃運輸 谷 恭兵 外野手(横浜創学館-八戸学院大 30歳)

先制タイムリー。6回には無死1塁で犠打を決めるチームプレー。谷選手が好調だけに前後の打者がカギになりますね。

トヨタ自動車 高祖 健輔 捕手(玉野光南-環太平洋大 25歳)

8回裏に起死回生となる2ランホームラン。ものの見事な一発でした。前の打席でも粘りを見せて四球を取っていて、それも伏線になったかもです。

トヨタ自動車 河原 右京 内野手(大阪桐蔭-早稲田大 28歳)

この試合からスタメン起用。8回には先頭で2ベースを放ち、きっかけを作り、9回にはサヨナラ犠牲フライ。主将としてチームを引っ張る活躍を見せました。

トヨタ自動車 嘉陽 宋一郎 投手(松山聖陵-亜細亜大 26歳)

6回無死1塁から登板。ピンチをしのいで終盤まで2点ビハインドで行くことに成功し、同点、逆転サヨナラの流れを作りました。投手陣の大きな存在になっています。

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