東海理化-三菱自動車岡崎 観戦記(2021年都市対抗野球東海地区2次予選)
9月21日に岡崎球場で行われた第1試合、東海理化-三菱自動車岡崎の観戦記です。
1回戦シードでこの試合が初戦となった三菱自動車岡崎の戦いぶりに注目して観戦しました。
東海理化
000000000|0 H5 E1
01012001X|5 H10 E1
三菱自動車岡崎
東海理化
山本(17)、三小田(13)、池田大(19)-池田健、水野
三菱自動車岡崎
仲井(15)-清水
投手成績
東海理化
山本健太郎 4回1/3 78球 被安打6 四球1 三振4 失点3
三小田章人(文徳-三菱重工長崎-三菱パワー)2/3 7球 被安打1 四球0 三振0 失点1
池田大将 3回 30球 被安打3 四球0 三振0 失点1
三菱自動車岡崎
仲井洋平 9回 111球 被安打5 四球1 三振3 失点0
(出場選手)
東海理化
D齋藤(1) 9安藤(5) 8木村(27) 7井貝(2) 6大谷(3) 3米満(24) 4中野(10) 5星田(6) 2池田健(22)→H河田(31)→2水野(9)
三菱自動車岡崎
4宇都口(2) 3小室(6) 7福永(1)→H荒井(5)→5 9豊住(24) 8大西(25) D堂(0)→H田口(7)→R里見(28) 5冨澤(4)→7飯嶌(23) 2清水(22) 6内藤(8)
(試合経過)
1回表、四球、ヒットで1死1,3塁のチャンスを作るも4番井貝が三振(この時1塁ランナー盗塁)。5番大谷が2ゴロに倒れ先制ならず。
2回裏、1死2塁から6番堂がタイムリー2ベース。三菱自動車岡崎が先制。1-0
4回裏、2死2塁から9番内藤がタイムリー。2-0
5回裏、1死1塁でピッチャー交代、三小田。2死2塁から4番豊住がライトへ2ランホームラン。4-0
8回裏、2死2塁から代打田口がタイムリー。5-0
三菱自動車岡崎が快勝。ベスト4へと進出を決めました。
総評
三菱自動車岡崎の強さが目立ちました。
エースの仲井投手が素晴らしいピッチング。立ち上がりにピンチを迎えるもここをしのぐとあとはすいすい。
146,7kmのまっすぐとチェンジアップ等の変化球で最後まで東海理化打線に的を絞らせず。安定した投球で完封を収めました。
打線も2死にしてでも得点圏において、確実にタイムリーが出て加点。5回には4番豊住選手の2ランが出て、ここで試合をほぼ決めた形に。
途中出場の飯嶌選手、田口選手にもヒットが出て、この後の選手の使い方にも幅が出そうですし、かなり視界が開けた印象です。
東海理化も山本投手がMAX146㎞をマーク。ボールに力がありました。ただ、三菱自動車岡崎打線も良く、なかなか簡単には打ち取れず。
打線もヒットは出たものの散発。得意の集中打が出せませんでした。
ただ、試合に問題があったわけではなく、相手が良かったという試合。次に向けての切り替えをしっかりしたいですね。
ピックアップ選手
※年齢は2021年末の満年齢
東海理化 山本 健太郎 投手(星城 28歳)
一時期は故障もあって低迷をしていましたが、ようやく戻ってきた印象。この日もMAX146㎞をマークし、ボールの走りも素晴らしく、この先もエースとして期待できそうな内容でした。
まだまだ老け込む歳ではないですし、予選での投手陣のエースとして期待したいです。
東海理化 木村 大輝 外野手(下関国際 20歳)
高卒2年目で3番を担っていますが、この日も2安打とチーム唯一のマルチヒット。足もありますし楽しみな選手です。
東海理化 池田 大将 投手(柏日体-拓殖大 26歳)
現在最もチームで安定している投手だと思います。MAX144㎞。ビハインドでの登板はややもったいない印象も受けます。この先でも大事な場面での好投が期待されますね。
三菱自動車岡崎 仲井 洋平 投手(時習館-慶応大 32歳)
昨年は内容が今一つと感じることが多かったのですが、今年はかなり調子がいいです。試合後半でも146㎞をマークするなど、球威が落ちない。若々しいピッチングが光ります。
初回以外は点を取られそうな感じがなかった。頼もしいエースです。
三菱自動車岡崎 豊住 康太 外野手(鹿児島実 27歳)
色々な打順を打っているイメージですが、この日は4番で一発回答。2ランを含む3安打でチームを引っ張りました。
三菱自動車岡崎 内藤 幹太 内野手(日川-東京情報大 23歳)
唯一のチームのルーキーですが、昨年プロ入りした中野選手(現阪神)の穴をしっかりと埋めています。この日も貴重なタイムリーを放ち、守備でも堅守を見せる。
こういう選手をしっかりと取ってくるチーム運営のすばらしさも感じますね。
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