静岡大-皇學館大 観戦記(2021年東海地区大学野球秋季選手権大会)

10月23日に静岡大-皇學館大の観戦記です。
静岡大は吉田投手、皇学館大は鈴木投手が先発。両投手の出来に注目して観戦しました。

静岡大
1001000|2 H6 E4
1100241|9 H8 E0
皇学館大
(7回コールド)

静岡大
吉田(15)、石田(20)、豊田(11)、古川(18)、井手(25)-西林
皇学館大
鈴木(15)-中村

投手成績
静岡大
吉田哉太 4回 66球 被安打5 四球0 三振3 失点2(自責点1)
石田雄大(刈谷 4年) 1回2/3 50球 被安打3 四球2 三振1 失点5(自責点4)

豊田聖理(津西 4年) 1/3 14球 被安打0 四球1 三振1 失点1(自責点0)

古川陽都(美濃加茂 2年) 0/3 9球 被安打0 四球1 三振0 失点1(自責点0)

井手駿(高蔵寺 4年) 1/3 6球 被安打0 四球0 三振0 失点0

皇学館大
鈴木貫太朗 7回 89球 被安打6 四球1 三振9 失点2

(出場選手)
静岡大
7内田(33)→7永井 2西林(2) 4佐藤(22)→3 8木川(5) 9出口(7) 3吉川(26)→H竹田龍(34)→3→5 5荒井(23)→4上田 1吉田(15)→H小林(12)→1石田(20) 6原田(6)
皇学館大
4大野(2) 8三輪(9) 9岡田颯(1) 3村田(40) 6井田(23) 2中村(13) 5大橋(27) 1鈴木(15)→H中川(29) 7伊藤(3)

(試合経過)
1回表、2死から3番佐藤が右中間にソロホームラン。静岡大が先制。
1回裏、1死3塁から3番岡田颯のショート後方への当たりを取れず、記録タイムリーエラー。1-1
2回裏、2死3塁から1番大野がタイムリー2ベース。皇学館大が勝ち越し。2-1
4回表、1死3塁から5番出口がタイムリー。2-2の同点。
5回表、先頭の7番荒井が3ベース。ここでピッチャーに代打小林を送るも三振。9番原田も三振で1番内田が2ゴロ。得点ならず。
5回裏、無死1塁から2番三輪のところでエンドランが決まり、無死1,3塁。盗塁で無死2,3塁からワイルドピッチで1点。無死3塁から3番岡田颯の犠牲フライ。皇学館大が2点勝ち越し。4-2
6回裏、2死2,3塁から1番大野の2点タイムリー3ベース。ここでピッチャー交代、豊田。2死2,3塁から3番豊田颯の遊ゴロで1塁送球が1バウンドで取れず2点タイムリーエラー。8-2
7回裏、無死1,2塁、カウント2-1でピッチャー交代、井手。1死2,3塁からワイルドピッチで1点でコールド成立。
皇学館大がコールドで勝ちました。

総評

序盤から点の取り合いになった試合。
ポイントは5回の表裏の攻防でした。
5回の表、先頭の荒井選手が3ベース。ここでピッチャーの吉田選手のところで代打。当然の策ですが、ここで鈴木投手が気迫のピッチングで連続三振に内野ゴロで無失点に抑える。
そしてその裏、Wエースの1人、石田投手がマウンドに上がるも、先頭バッターの四球からエンドランを決められ、ワイルドピッチも絡んで2失点。この攻防が大きかったですね。
石田投手は6回も立ち直れずに、大野選手の2点タイムリー2ベースを浴びたところで試合としても決まった形になりました。
ただ、それを引き出したのは皇学館大の鈴木投手の気迫。3回くらいに不自然な暴投があって、その時に指が切れてしまった模様。
後で気が付いたのですが、かなりユニフォームのズボンに血がついていました。そんな状態でも、変わらない球威で投げ続け、ピンチも気迫で防いだ。
これに野手も応えないといけないですよね。その後の打線の奮起でコールドまでもっていったのは見事でした。
あと、すごく風が強かったのですが、それに泣いたのが静岡大。皇学館大はホームで慣れていたのも大きかった試合になりました。
皇学館大は決勝戦、打線の奮起が不可欠。何とか接戦に持ち込んでホームアドバンテージを活かせる展開に持ち込みたいですね。

ピックアップ選手

静岡大 佐藤 啓介 内野手(中京大中京 2年)

初回のホームランは強い逆風の中深い右中間に飛び込む見事な一発。目の覚める当たりでした。2年後にはドラフト候補になってほしい選手ですね。

静岡大 出口 慶至 外野手(愛知 4年)

4回に同点となるタイムリーを放ち、4年生として意地を見せてくれました。

静岡大 吉田 哉太 投手(浜松西 2年)

立ち上がりに相手に捉えられて1点ずつ失うも、3回、4回は落ち着いてきてしっかりと0に。チャンスで回ってきたので、交代となりましたが、もう少し投げても抑えられた気がします。

皇学館大 鈴木 貫太朗 投手(皇学館 4年)

MAXは144㎞だったと思います。3回くらいに豆が切れたようで、かなり手を気にしながらのピッチング。5回のピンチでの気迫がすごかったです。
彼の気迫がその後の打線の奮起につながったと思いますね。

皇学館大 大野 凌児 内野手(松坂商 3年)

1番2塁で出場し、3安打1四球。すべて得点につながり、打線の立役者となりました。6回の2点タイムリー3ベースは試合を決める一撃でしたね。

皇学館大 村田 怜音 内野手(相可 2年)

注目のスラッガー。フルスイングでの長打が期待される存在ですが、第1打席では追い込まれてからやわらかくライトへ放って2ベース。こういう柔らかさも持っているのが個人的には推すポイントですね。2年後には騒がれていてほしいです。

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