西南学院大-天理大 観戦記(2023年全日本大学野球選手権)

6月5日に東京ドームで行われた第2試合、西南学院大-天理大の観戦記です。
予備知識はほぼ無くて見ましたが、大記録に立ち会えました。

西南学院大
000000000|0 H0 E1
00030001X|4 H7 E0
天理大

西南学院大
茶屋野(17)、阿部(16)-郷地
天理大
真城(17)-小林

投手成績
西南学院大
茶屋野洋輝 7回 101球 被安打7 四球1 三振4 失点3
阿部友哉(唐津西 3年) 1回 23球 被安打0 四死球3 三振0 失点1(自責点0)

天理大
真城友哉 9回 119球 被安打0 四球4 三振8 失点0

(出場選手)
西南学院大
8工藤(7) 4高田(5) 3福島(10) D相川(3) 9吹上(25) 7末益(29) 6大平(1) 5安川(13) 2郷地(24)→H伊永(9)
天理大
8井脇(8) 4吉田元(7) 5下林(23) 3近藤(3) D中川(1) 9石飛(2) 7浅野(29)→R牛島(24)→7 2小林(27) 6天野(6)

(試合経過)
4回裏、1死3塁から4番近藤がタイムリー。更に1死1,3塁から6番石飛のタイムリー内野安打。2死満塁から9番天野がタイムリー。天理大が3点を先制。3-0
8回裏、ピッチャー交代、阿部。無死満塁から6番石飛が押し出し四球。1死満塁から8番小林のセーフティスクイズがピッチャー正面となり、1-2-3のゲッツー。天理大が1点追加。4-0
真城が最後も抑えてノーヒットノーラン達成。

総評

天理大の真城投手がノーヒットノーランを達成。史上8人目の快挙でした。MAXは142、3km。四球も4つ出してはいたのですが、いい当たりはほとんどなく、ピンチも1死1塁から送って2死2塁とされた場面だけ。落ち着いた投球が光りました。
そしてキャッチャーの小林選手が2つ盗塁を阻止してアシスト。8回の攻撃でもバント失敗ゲッツーはアシストだった気がしますが、それは言えない話(笑)。もし8回裏にあと3点取ってたら参考記録になっていたわけで・・・。
天理大は上位3人が揃って俊足。昨年の友杉選手も足の速さでドラフト指名されていましたが、今年もそういう選手が多いです。2番の吉田元選手はバントヒットの際の1塁駆け抜けが3.66秒とか。圧倒的な脚を持っていました。
天理大は3大会連続の9回目の出場。経験を活かした試合に感じました。
西南学院大は茶屋野投手が安定した投球をしていたのですが、4回に集中打を集められて3失点。これ以外はピンチもありながら踏ん張っただけに惜しかったですね。ただ、打線は沈黙。足で打開も出来ず。完敗となってしまいました。

ピックアップ選手

西南学院大 茶屋野 洋輝 投手(熊本学園大付 3年)

先発して7回を3失点。4回に集中打を浴びたことがもったいなかったですが、それ以外はほぼ完ぺきに抑えているんですよね・・・。140km前半のボールでまとまりがありました。エースらしい投球は見せた印象です。

天理大 真城 翔大 投手(高知商 4年)

見事なノーヒットノーラン。四球を4つ出しましたが、荒れている感じでは無く、慎重になったケースとかだったかな。そのうち2つをキャッチャーに刺してもらって楽になりました。MAXは142kmくらいでしたが危なげない投球でした。

天理大 小林 太郎 捕手(松商学園 4年)

1.9秒台もマークする肩で盗塁も2つ刺し、リードで真城投手を支えました。打つ方は1安打1四球。8回のバントは・・・。1点取りながらアウトになりにいったと思いますが、結果的にはノーヒットノーランの記録を助ける形になりましたね。

天理大 吉田 元輝 内野手(京都外大西 4年)

2番セカンドで出場。2安打のマルチでバントヒットの際の1塁駆け抜けは3.6秒台だったとか。左のバントとはいえ異色の速さです。ヒットの際も4.1秒くらいで1塁到達していましたし、一芸が光る選手だな、と思いました。

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