JR東海-トヨタ自動車 観戦記(2022年日本選手権東海地区第1代表決定戦)

9月15日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた、第1代表決定戦、JR東海-トヨタ自動車の観戦記です。
引き締まった好ゲームとなりました。

JR東海
10000000000|1 H8 E1
00000000101|2 H6 E0
トヨタ自動車
(延長11回タイブレーク)

JR東海
川本(16)、喜久川(21)、古田(13)-牛場
トヨタ自動車
諏訪(21)、渕上(15)、佐竹(19)、嘉陽(20)-福井

投手成績
JR東海
川本祐輔 8回0/3 123球 被安打5 死球1 三振7 失点1
喜久川大輔(沖縄尚学-関東学院大 8年目) 1/3 6球 被安打1 四球0 三振0 失点0

古田尚平(名古屋-中京大 6年目) 1回2/3 16球 被安打0 四球0 三振1 失点1(自責点0)

トヨタ自動車
諏訪洸(下妻二-亜細亜大 6年目) 4回 59球 被安打4 四球2 三振1 失点1

渕上佳輝(堀越-星槎道都大 3年目) 4回 50球 被安打4 四球0 三振2 失点0

佐竹功年(土庄-早稲田大 17年目) 1回 13球 被安打0 四球1 三振0 失点0

嘉陽宗一郎 2回 20球 被安打0 四球0 三振1 失点0

(出場選手)
JR東海
7布施(2)→7武上(26) 4吉田有(4) 7三村(8) 5平野(7) 3中田(24) D堀尾(25) 8吉田隼(9)→8藤井(31) 2牛場(33) 6佐々木(6)
トヨタ自動車
7徳本(29) 5北村(4) 9多木(7) 8逢澤(2) 3樺澤(9) 4河原(5)→H今井(25)→4佐藤(2) D八木(0) 2福井(10) 6和田(8)

(試合経過)
1回表、2死1,2塁から5番中田のタイムリー。JR東海が先制。1-0
3回裏、1死3塁から9番和田の3ゴロでホームに突っ込むも、サードの好返球もありホームアウトに。同点ならず。
9回裏、無死1,2塁でピッチャー交代、喜久川。3番多木がタイムリー。同点。1死1,2塁でピッチャー交代、古田。5番樺澤は三遊間に抜けそうなライナーでしたが、ショートの佐々木が横っ飛びで抑えライナーでアウト。2塁ランナーも飛び出しておりゲッツー成立となるスーパープレー。JR東海とすれば追いつかれるも延長戦に持ち込みます。
同点で延長戦へ。
10回終わっても決着つかず、11回からタイブレークへ。
11回表、送って1死2,3塁から7番吉田隼のところでスクイズを仕掛けるも、嘉陽の好フィールディングでホームアウトに。後続も倒れ無得点。
11回裏、無死1,2塁から9番和田のいいバントをピッチャーの古田が勝負をかけてサードに投げるも逸れて悪送球に。2塁ランナーが生還。トヨタ自動車がサヨナラ勝ちで18年連続21回目の日本選手権出場を決めました。

総評

試合の全体としてはJR東海に分がある流れ。先制したこともそうですし、先発の川本投手が初回からキレキレでトヨタ自動車打線が押されていました。
3回裏には1死3塁でホームアウト、6回には1死1,2塁をゲッツーでしのいでこのまま行くかな、と思いました。
9回の川本投手の続投は仕方ないかな、と思います。そこまでは素晴らしかったですし。同点でしのいだ、佐々木選手のスーパープレーが出たのもまだJR東海にツキがあるかなとも思いましたが・・・。
最後のタイムリーエラーは、和田選手のバントが良く、正直1塁でアウトにしておけばという転がり方でしたが、いいボールが行っていればアウトだった気がしますし、仕方ないかな。古田投手は引きずらないことですね。
トヨタ自動車は諏訪投手から渕上投手、佐竹投手、嘉陽投手と、信頼できる投手を突っ込んでいました。こういう試合を勝ち切るところが強さかな、と思いますね。
優秀選手賞だった多木選手はこの試合でも貴重な同点タイムリー。今大会は13打数7安打。文句なしの受賞でしたね。

トヨタ自動車はこれで18年連続の日本選手権出場。やはり相性のいい大会なんでしょうね。本大会での勝ち上がりも期待したいです。

ピックアップ選手

JR東海 川本 祐輔 投手(尾道-亜細亜大 7年目)

初回からボールがキレキレで、MAXも147㎞をマーク。ややゾーンが広かった感じですが、それを上げさせる説得力があった印象です。
良すぎて9回は代えづらかったかもしれませんね。

JR東海 佐々木 将太 内野手(金光大阪-愛知学院大 1年目)

9番ショートで出場。ヒットと四球で出塁。なんといっても9回のスーパープレーがすごかった。これが抜けていたらサヨナラでしたから。守備は社会人でもトップクラスですよね。

JR東海 中田 亮二 内野手(明徳義塾-亜細亜大-中日 13年目)

5番1塁で出場。初回の先制タイムリーはしぶとく外野の前に落とした形。これを含めて3安打。ベテラン健在です。内野安打の全力疾走も素晴らしかったですね。

トヨタ自動車 多木 裕史 外野手(坂出-法政大 10年目)

3番ライトで出場。9回には同点タイムリーを放ち、チームを救う。この日も2安打で文句なしの優秀選手賞となっていました。

トヨタ自動車 徳本 健太朗 外野手(龍谷大平安-青山学院大 4年目)

1番レフトで出場。2安打のマルチで、9回は先頭バッターとしてヒットで出て、同点劇につなげました。

トヨタ自動車 嘉陽 宗一郎 投手(松山聖陵-亜細亜大 5年目)

この日はリリーフで登板。球威はそこまで出ていなかった印象でしたが、上手く打たせてとっていました。先発をこなすことで幅が広がった印象ですね。

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