9月30日に岡崎球場で行われた第1試合、JR東海－三菱重工名古屋の観戦記です。
第6トーナメントの1回戦。負けたチームは敗退が決まる文字通り負けられない一戦。三菱重工名古屋は負けたらチームが終わるという一戦でした。

JR東海
００００１００２０｜３　H7　E0
０００００００００｜０　H3　E0
三菱重工名古屋

JR東海
戸田－鎌倉
三菱重工名古屋
下津浦、西納、八木－安田

投手成績
JR東海
戸田　9回　105球　被安打3　四球1　三振3　失点0

三菱重工名古屋
下津浦　4回1/3　69球　被安打3　四球2　三振2　失点1
西納　3回　39球　被安打4　四球1　三振1　失点2
八木　1回2/3　20球　被安打0　四球0　三振0　失点0

JR東海
5竹村 6吉田有 3伊藤 D中田 9堀尾→7 7池田→R伊勢→9 8吉田隼 4長曽我部 2鎌倉

三菱重工名古屋
3西田 4馬場→4三森 5秋利 6中山 D伊藤隆→H吉田 7小柳 2安田 8小木曽 9山田敬→H山田晃

（試合経過）
2回裏、先頭の4番中山が2ベース。5番伊藤隆の送りバントがキャッチャーから3塁に送られタッチアウト。その後四球で1死1，2塁となるも7番安田、8番小木曽が倒れ先制ならず。
3回表、1死1，2塁で1番竹村のセカンドライナーで2塁ランナーが戻れずゲッツーに。
5回表、5番堀尾、6番池田の連打で無死1，2塁。ワイルドピッチで無死2，3塁。7番吉田隼が三振。8番長曽我部が四球。ここでピッチャー交代、西納。9番鎌倉がレフトへ犠牲フライ。JR東海が先制。
8回表、先頭の竹村がヒットで出て送って1死2塁。3番伊藤がライトオーバーのタイムリー2ベース。4番中田が申告敬遠。5番堀尾がタイムリー2ベース。3－0に。ここでピッチャー交代、八木。6番伊勢、7番吉田隼を打ち取りますが、この回JR東海は2点追加。
結局そのまま戸田が完封。JR東海が勝ちました。

4回までは投手戦の様相。5回表に初めてJR東海が先頭バッターがヒットで出てそこからチャンスを広げ犠牲フライで1点。無死1塁から打って出た分、点につながったかな、という印象。
7回表に無死2塁のチャンスを逃し嫌な流れになりかけるも、8回に中軸の伊藤寛士選手、堀尾選手にタイムリーが出て試合を決めました。
戸田投手が抜群の内容で終盤にMAX143kmをマークするなど、ペース配分も完璧で試合を支配。見事にチームを第6トーナメントの2回戦に導きました。
ここぞで打った伊藤寛士選手は見事。戸田投手もさすがエースという内容で次につなぎました。

三菱重工名古屋はこれで67年のチームの歴史に幕、ということに。
寂しいですが、正直試合を見ていてチームで、全員で何とかしよう、という感じが見えてこなかった。この日も3安打では・・・。いかんともしがたいですね。
4番を打った1年目の中山選手、リリーフで150kmを出した八木投手。こういう選手が来年以降、育ってきたら、という感じだったのですが、それはかなわない話。どこかで続けると思いますので、頑張ってほしいですね。
この日のスタメンの平均年齢が28.8。さすがに高すぎる。ここまでのチームとしての、企業としての事情があったとは思いますが・・・。
何にしても、選手、チーム関係者の皆様、お疲れ様でした。

ピックアップ選手

JR東海 戸田 公星 投手（日田林工－JR北海道、32歳）

昨年来、本来の球威が無く復活は厳しいかと思っていましたが、この日の内容は素晴らしく、8回にMAX143kmをマークするなど、ボールに力もありました。これだけ投げられれば次も楽しみに。

JR東海 伊藤 寛士 内野手（中京大中京－法政大、23歳）

そこまで3打席凡退でしたが、4打席目のチャンスでしっかりと打つあたり、勝負強さが光りますし、中軸を打つバッターだな、と感じさせます。

JR東海 堀尾 良馬 外野手（神港学園－亜細亜大、29歳）

駄目押しとなるタイムリー2ベースを含む2安打。中田選手が歩かされた直後だけに価値が高い。

三菱重工名古屋 中山 将太 選手（市和歌山－中部学院大、23歳）

4番ショートで出場し、最初の打席で2ベース。3打席目にはいい打球のライナーを打ち、1年目で4番を打つ実力は見せました。ショートも守りますし、来年もっと飛躍を期待したいですね。

三菱重工名古屋 八木 彬 投手（八戸学院光星－東北福祉大、23歳）

最初の投球で150kmをマーク。その後も144～149kmのまっすぐでJR東海打線をノーヒットに抑えました。こちらも来年ドラフト候補になってくると思いますので、頑張ってほしいです。