日本新薬-TDK 観戦記(2020年都市対抗野球)

11月25日に東京ドームで行われた第2試合、日本新薬-TDKの観戦記です。
どちらもオープン戦で見たことがあるチーム同士だったので、それを思い出しながらの試合でした。

日本新薬
000002000|2 H4 E0
000000100|1 H6 E0
TDK

日本新薬
西川、岩本、小松-鎌田
TDK
鈴木、佐藤開、小木田-石井

投手成績
日本新薬
西川 6回 96球 被安打2 四球3 三振7 失点0
岩本 1回 14球 被安打2 四球0 三振1 失点1
小松 2回 35球 被安打2 四球0 三振2 失点0

TDK
鈴木 6回 79球 被安打4 四球2 三振3 失点2
佐藤開 1回 15球 被安打0 四球0 三振1 失点0
小木田 2回 24球 被安打0 四球0 三振1 失点0

日本新薬
8舩曳 5古川 D北川 4福永 3濱田 7黒川 9井澤 2鎌田 6板倉

TDK
8北畠 4植村 7青木 5深江→3 D中井 2石井 3三河→R飯野→5皆川 9宮本→H山形 6夏井脩

(試合経過)
6回表、1死1塁から5番福永がレフトへ先制の2ランホームラン。日本新薬が2点先制。
7回表、ピッチャー交代、佐藤開。
7回裏、ピッチャー交代、岩本。2死1塁から1番北畠がライトオーバーのタイムリー3ベース。2-1
8回表、ピッチャー交代、小木田。
8回裏、ピッチャー交代、小松。
日本新薬が逃げ切りました。

総評

お互いに3回の表裏に投手が四球などで苦しむも無得点。それ以外は好投。同じような状況を打破したのが日本新薬の福永選手でした。見事な2ランホームラン。それ以降はノーヒットでしたし、一振りが値千金。これが無かったら負け、という試合でした。
ただ、試合はTDKのベンチワークが左右しました。4回に無死2塁。6回に無死1塁。ここで4番深江選手にバントを選択。4回はスリーバント失敗。6回はファール2つで2ストライクに追い込まれてそこから粘るも三振。この選択が間違いだったと思いますね。特に6回。2点負けていての4番バントは・・・。
8回にも無死1塁で4番深江選手。ここでもバント。決まりましたが、得点にならず。ベンチがこだわるのは結構ですけど、バントは相手にアウトを一つ与えるわけで・・・。7回裏も無死2塁、2点ビハインドでバント。1点にこだわる、そういうスタイルといえば聞こえはいいですけど、点数に応じた野球をやらないと勝てる試合も勝てなくなると思います。
4番が打ったホームランで勝った日本新薬。4番にバントをさせ続けたTDK。これがこの点数になった試合でした。
TDKの3投手が素晴らしかった。鈴木投手が154km。小木田投手が153km。佐藤開投手も左の145kmをマーク。投手を育てるメソッドがあるんでしょうね。それだけにもったいなかった試合でした。
日本新薬も投手陣が良く踏ん張りました。西川投手はひじを隠すフォームで上手く打ち取る投球が出来ていました。エースのしてこの後の試合にも頑張ってほしいですね。

ピックアップ選手

日本新薬 福永 裕基 内野手(天理-専修大、24歳)

6回に値千金の2ランホームラン。2年目で今年はドラフト候補と言われながら指名漏れだったんですね。来年に向けてのアピールになるといいですね。

日本新薬 西川 大地 投手(高知-立命館大、26歳)

先発で6回を無失点。ピンチはなんどかあったのですが、粘り強く抑えました。MAX146km。ひじを隠して投げるフォーム。

日本新薬 小松 貴志 投手(創価-創価大、27歳)

右のオーバーハンド。MAX146kmをマーク。得点圏に2イニングともランナーを背負いましたが、しっかりと要所を締めました。

TDK 鈴木 大貴 投手(福島東-流経大、23歳)

全然予備知識が無かったので、154kmの剛球にはびっくり。やや前につんのめる感じのフォームですが、ほぼ毎回150kmをマークしました。来年のドラフトイヤーが楽しみな右腕。

TDK 佐藤 開陸 投手(能代松陽、20歳)

左で147kmをマーク。ボールに力があり、こちらもドラフトが来年解禁。注目される投手になりそう。

TDK 小木田 敦也 投手(角館、22歳)

なぜ今年指名漏れしたのか、と思うくらいの投球。MAX153kmをマーク。ちょっと故障もあったということらしいですけど・・・。
来年が高卒5年目。まだチャンスはあると思うので、チームを勝たせつつ、圧倒する投球を披露してプロから声がかかるくらいになってほしいですね。

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