三菱自動車岡崎-JR東日本 観戦記(2020年都市対抗野球)

11月25日に東京ドームで行われた第3試合、三菱自動車岡崎-JR東日本の観戦記です。
強豪のJR東日本に対し、三菱自動車岡崎がどう立ち向かうか。奇襲ともいえる先発秋山投手がどこまで踏ん張れるかに注目して観戦しました。

三菱自動車岡崎
110000000|2 H5 E0
200000002|4 H7 E1
JR東日本

三菱自動車岡崎
秋山-清水
JR東日本
伊藤-渡辺

投手成績
三菱自動車岡崎
秋山 8回0/3 108球 被安打7 四死球2 三振5 失点4

JR東日本
伊藤 9回 111球 被安打5 四球1 三振7 失点2

(出場選手)
三菱自動車岡崎
8飯嶌 6中野 4堂 9豊住 D吉田 7田口 3小室 2清水 5三森

JR東日本
4杉崎 8金子 3地引 7菅田 2渡辺 9佐藤 5小室 D近森→H服部 6糸野

(試合経過)
1回表、先頭の飯嶌がレフトへソロホームラン。三菱自動車岡崎が先制。
1回裏、1死満塁から5番渡辺が2点タイムリー。JR東日本が逆転。2-1
2回表、1死2塁から7番小室がタイムリー2ベース。2-2の同点に。
9回裏、先頭の5番渡辺が2ベース。6番佐藤がバント失敗もあってカウント2-2から右中間へサヨナラ2ランホームラン。JR東日本が劇的な勝利を収めました。

総評

2回表までは点の取り合い。そこからは投手戦。分かりやすい試合展開でした。
阪神からドラフト2位指名を受けている伊藤投手。こちらは評判通りの投球を見せたのですが、秋山投手はこれまで見た中では一番のピッチング。MAX144kmをマークしJR東日本打線を8回まで5安打。2回以降は2本しかヒットを許さなかった。これだけいいと最後も代えられない。最後は秋山投手と心中という展開になりましたが仕方ないですね。
9回裏は無死2塁で佐藤選手。歩かせて1,2塁にしてからでも良かったかな、と思いますが・・・。バントなら防ぎやすくなるし。まぁ仕方ないです。
三菱自動車岡崎打線も2回までは良く捉えたのですが、3回以降は相手の緩急を使った投球にヒットが出ない展開。予選から補強の2選手(吉田、三森)を加えていじった打線も2点取った以降は打てず。相手もいいだけに仕方ない、ですが。
JR東日本も初回の速攻は見事でした。尚も2死満塁で点を取れていたら試合としては楽だったと思いますが・・・。
伊藤投手はそんなに球速は出ていない感じでしたが、終盤にMAXに近い143kmを出していたし、1試合を通してのマネジメントをしていたのだと思います。
しっかりと立ち直ったあたりがレベルの高さを感じますね。
阪神に指名を受けた伊藤(ドラ2)-中野(ドラ6)の対決もあり、いい当たりが2本あったものの伊藤投手が4-0に抑えて勝った形に。
ホームランの佐藤選手は元々は4番を打っていたんですね。そういうバッターが6番に下がり意地を見せる。さすがですよね。

ピックアップ選手

三菱自動車岡崎 飯嶌 幹太 外野手(宇治山田商-中央大、24歳)

先頭打者ホームランは見事な当たりでした。その後の打席では捉えられず。

三菱自動車岡崎 小室 和弘 内野手(昌平高校-明治大、29歳)

2回にチャンスでタイムリー2ベース。さすがのバッティングでした。7番にいるのは怖いけど、まだまだ上位打ってほしい存在だと思います。

三菱自動車岡崎 秋山 翔 投手(日大鶴ケ丘-武蔵大、24歳)

大方の予想を裏切り先発。ただ、先発起用も納得の内容の良さで、2回以降JR東日本打線をしっかりと抑えました。最後は悔しい終わり方でしたけど、きっとこの経験が来年に活きると思いますし、活かしてほしいですね。

JR東日本 佐藤 拓也 外野手(浦和学院-立教大、26歳)

ホームランはバント失敗があった後。ここまでノーヒットだったし、何とかしようという気持ちが打たせたホームランだったかな。素晴らしい当たりでした。

JR東日本 渡辺 和也 捕手(文星芸大付-専修大、26歳)

初回に逆転の2点タイムリー。9回には先頭で2ベース。全ての点に絡む活躍でした。リードでも3回以降は上手く変化球を交えて岡崎打線を翻弄。この試合の立役者でした。

JR東日本 伊藤 将司 投手(横浜-国際武道大、24歳)

まっすぐは130km台がほとんどで、MAXは143km。ただ、ボールに切れがあり、中盤以降は三振も増えました。もう一回りプロでやるには球威が欲しい印象ですが・・・。どこまで通用する投手になるか、注目です。(阪神ドラフト2位)

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