JR九州-エネオス 観戦記(2021年社会人野球日本選手権)

6月29日にほっともっとフィールド神戸で行われた第2試合、JR九州-エネオスの観戦記です。
今までの印象からエネオスが強いのかな~、と漠然と思いながら見始めましたが、タイブレークまでもつれました。

JR九州
0001000000|1 H4 E0
0000010001|2 H7 E0
エネオス

JR九州
井上、鷲崎-塩田
エネオス
関根、大場、加藤、柏原-柏木

投手成績
JR九州
井上 翔夢(19) 5回2/3 83球 被安打5 四球1 三振5 失点1

鷲崎 淳(15) 3回1/3 56球 被安打2 四死球2 三振3 失点1(自責点0)

エネオス
関根 智輝(15) 4回1/3 52球 被安打3 死球1 三振3 失点1

大場 遼太郎(14) 0/3 8球 被安打0 四死球2 三振0 失点0

加藤 三範(17) 2回2/3 34球 被安打1 四球0 三振3 失点0

柏原 史陽(18) 2回2/3 50球 被安打0 四球2 三振6 失点0

(出場選手)
JR九州
6萠拔(6) 7岩切(30) D大塚(8) 9山田(9)→9池田(7) 3東向(28) 2塩田(12) 5高橋(5) 4松下(25) 8田中(2)
エネオス
8村上(28) 6川口(0)→R瀬戸西(6) 4小豆澤(4) D佐々木(31)→R田中(9) 3山崎(1) 7安本(8)→7瀧澤(24) 9渡会→9川端(26) 2柏木(33) 5篠原(7)

(試合経過)
4回表、2死から4番山田がソロホームラン。JR九州が先制。1-0
5回表、1死2塁でピッチャー交代、大場。1死満塁でピッチャー交代、加藤。ここを投ゴロホームゲッツーで抑え0点。
6回裏、2死2塁でピッチャー交代、鷲崎。5番山崎がタイムリー。1-1の同点に。
9回終了で同点。延長タイブレークに突入。
今大会のタイブレークは1死満塁、選択打順での開催です。
10回表、1死満塁から3番大塚が三振。4番山田が中飛で得点ならず。
10回裏、1死満塁から5番山崎がタイムリーを放ちサヨナラ。
エネオスがタイブレークの末、JR九州を下しました。

総評

ほぼ互角の攻防。どちらかといえば、ややJR九州のが押している印象でした。
ポイントは5回の表、絶体絶命のピンチをエネオスの加藤投手がしのいだこと。継投に入り、大場投手が誤算(連続四死球)だったのですが、ここですぐに交代、そして加藤投手が最高の結果を出した。
一方、JR九州は6回裏、2死2塁でそこまで2打数2安打と井上投手を捉えていた山崎選手を迎え、継投を選択。ただ、ここで山崎選手がタイムリーを放ち同点。継投が明暗を分けたというより、山崎選手との勝負を避けても良かったかも・・・。タラレバですね。逆転のランナーになるし、まだ中盤。同点まではOKで行くのは当たり前ですし。
何にしてもお互いの投手陣の踏ん張りは見事でした。1死満塁のタイブレークは、ぶっちゃけ運もありますし、最初のバッターが大きくものを言う。
JR九州はヒットの無かった3番大塚選手から。(多分3番4番の2人のどっちかで打ってくれという選択)
エネオスは一番当たっていた5番の山崎選手からを選択。
素直に最初に当たっているバッターを持ってくるのが正解だったと。これも運ですが。
何にしてもミスの少ない、継投の攻防もあり、好ゲームでした。

ピックアップ選手

JR九州 山田 遼平 外野手(瓊浦-上武大 3年目)

4回に先制となるホームラン。ただ、8回のチャンス、タイブレークの2死満塁。ここで何とかしたかった。

JR九州 鷲崎 淳 投手(創成館-近畿大 2年目)

6回にマウンドに上がり、同点タイムリーを浴びたものの、それ以降はタイブレークまでノーヒット。素晴らしいピッチングが光りました。左で140km半ばを投げていたようです。

JR九州 塩田 英介 捕手(創成館 12年目)

2安打とバッティングでも活躍。2人の投手をリードしてエネオス打線をタイブレークまで1点に抑える好リードを展開。

エネオス 山崎 錬 内野手(慶應義塾-慶應義塾大 7年目)

同点タイムリーにサヨナラタイムリー。4安打とチームを引っ張りました。

エネオス 柏原 史陽 投手(桐光学園-同志社大 6年目)

8回からマウンドに上がり、球威で押して6奪三振。タイブレークの表を0で抑えて勝利を決定付けました。

エネオス 加藤 三範 投手(花巻東-筑波大 1年目)

5回表、1死満塁でマウンドに上がり、最高の1-2-3のゲッツーを完成させました。ここから流れをエネオスに戻したという意味では大きな貢献でした。

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