犬山-安城 観戦記(2021年高校野球選手権愛知大会)

7月17日に刈谷球場で行われた2回戦第2試合、犬山-安城の観戦記です。
投手起用、継投がポイントになった試合になりました。

犬山
1000200010|4 H11 E4
0001001021|5 H10 E2
安城
(延長10回)

犬山
太田、小川巧、太田-足立
安城
神谷、大沢-大野

投手成績
犬山
太田雄之助(1) 8回 124球 被安打6 四球2 三振9 失点3(自責点2)

小川巧真(11) 1回1/3 23球 被安打4 四球0 三振0 失点2(自責点1)

安城
神谷晴輝(10) 4回2/3 83球 被安打4 四球0 三振2 失点3

大沢慎(1) 5回1/3 75球 被安打5 四球2 三振5 失点1(自責点0)

(出場選手)
犬山
8小川龍 5英 8伊佐治 3平井 2足立 1太田→7→1 4今井 6田中裕→H水野(10)→6石黒(20) 7渡邉→1小川巧(11)→7奥田(14)
安城
6丸山 4鈴木悠 8苫井 2大野 5岩田 3高橋(13)→R古市(18)→3鈴木隼(3) 7稲垣(14) 9水谷(19)→9長谷川(9) 1神谷(10)→1大沢

(試合経過)
1回表、先頭の小川龍が3ベース。1死後3番伊佐治がタイムリー。犬山が先制。
4回裏、2死2塁から5番岩田がタイムリー。1-1
5回表、2死1,3塁から4番平井が2点タイムリー2ベース。犬山が勝ち越し。3-1。ここでピッチャー交代、大沢。
7回裏、2死2塁から7番稲垣がタイムリー。3-2
9回表、2死1塁から2番英のヒットにエラーが重なりランナーが一気に生還。4-2
9回裏、無死1,3塁から5番岩田がタイムリー。1死1,2塁から7番稲垣のヒットにエラーが絡み、2塁ランナーが生還。4-4。ここでピッチャー交代、太田が再びマウンドへ。申告敬遠で1死満塁として、9番大沢を三振。1番丸山が遊ゴロでサヨナラならず、延長戦に突入。
10回表、1死満塁のチャンスで、3塁ランナーが飛び出し挟まれてアウトに。結局チャンスを活かせず。
10回裏、1死2塁から4番大野がレフトへタイムリー。安城がサヨナラ勝ち。

総評

終盤もつれた試合。安城が逆転勝利を収めました。
一つポイントになったのが犬山の投手交代。ただ、これは責められないですよね。この暑さで、ピッチャーの消耗も激しい。普段の形、もしくは初めから決めていたにしても、継投は悪い選択ではない。そして8回は抑えたわけで、9回に踏ん張り切れなかった。これは安城の意地を評価するべきかと。
そのまま続投していても同じことが起こった可能性もあるし。ただ9回サヨナラの大ピンチで再登板して抑えた太田投手は賞賛に値する投球でした。
安城は10番の神谷投手が先発し、リードを許したところでエースの大沢投手を投入。多分想定通りかと思いますが、思った以上に太田投手から点が取れずに苦しんだ。そういう試合だったように思います。
マウンドに上がってからしっかりと抑えて終盤の同点劇に繋げた大沢投手が素晴らしかった。
ぎりぎりまで投手交代を粘った采配も良かったように思います。
スタメンに2年生が5人。選手起用の上手さを感じるのはさすが加藤監督、という感じでした。
ミスが絡んだ失点もあって、手放しでいい試合とはいえないまでも、高校生らしい意地のぶつかり合いとなって好ゲームでした。

ピックアップ選手

犬山 太田 雄之助 投手(3年)

大きなフォームで球速は120km前後が多いのですが、それ以上に打者から空振りを取ったりする場面が多かった。まだ身体が細い部分もあり、伸びそうな雰囲気もある投手。

犬山 小川 龍星 外野手(3年)

1番ライトで出場し、長打2本を含む3安打。3度ホームに返ってきて1番としてしっかりと仕事を果たしました。

犬山 足立 旬 捕手(2年)

5番捕手。肩はまずまず安定して良く、2.1秒くらい。相手のエース大沢投手から2安打を放ちました。しっかりと振れる打者。秋以降も楽しみ。

安城 大沢 慎 投手(3年)

エースとして劣勢の場面からマウンドにあがり、試合を落ち着かせて反撃を呼び込みました。MAX132km。ストライク先行の投球が出来ていました。

安城 大野 幸輝 捕手(3年)

4番捕手で出場し、2安打1四球。最後にサヨナラ打を放って勝利をもたらせました。打撃能力高い。

安城 岩田 虎汰郎 内野手(3年)

5番サードで出場しタイムリー2本。勝負強さが光りました。

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