フタバ産業-三京アムコ 観戦記(愛知県軟式野球新春選抜リーグ戦2024)

1月31日に熱田愛知時計120スタジアムで行われた第3試合、フタバ産業-三京アムコの観戦記です。
1ヵ月近くにわたって繰り広げられた新春選抜リーグ戦の最終戦。この試合でフタバ産業が勝てば優勝、引き分けだとGTRニッセイとの決定戦、負けだとGTRニッセイの逆転優勝が決まるという大一番が最後の試合になりました。
また、フタバ産業はベテランの木村投手、小杉選手がこの試合が引退試合という中で迎えた試合となりました。

フタバ産業
000102000|3 H8 E0
000003002|5 H5 E0
三京アムコ

フタバ産業
木村(14)、二村(20)-早田
三京アムコ
横井(20)、山本朔(12)、山本淳(19)-小柳津

投手成績
フタバ産業
木村優 6回 80球 被安打3 四死球3 三振1 失点3
二村勘太(関西-関西国際大 3年目) 2回2/3 29球 被安打2 四球0 三振1 失点2

三京アムコ
横井希(菰野-中京大 5年目) 6回 89球 被安打5 四球4 三振2 失点3

山本朔矢 1回0/3 13球 被安打1 四球0 三振0 失点0
山本淳貴 2回 37球 被安打2 四球0 三振2 失点0

(出場選手)
フタバ産業
8戸松(9) 6山下(6) 4豊田(10) 2早田(5) D白井(3) 3服部(1) 9渡邊(8) 5小杉(32) 7中西(7)
三京アムコ
7鶴田(8) D井口(26)→R後藤(23)→D 4牛島(1) 5吉野(6) 2小柳津(22) 3村上(27)→H藤江(9) 6平戸(10) 8松山(3) 9佐藤(2)

(試合経過)
4回表、2死から7番渡邊がソロホームラン。フタバ産業が先制。1-0
6回表、2死満塁から8番小杉がセンターオーバーのエンタイトル2点タイムリー2ベース。3-0
6回裏、1死満塁から3番牛島がタイムリー。4番吉野のタイムリー内野安打。更にワイルドピッチで1点。尚も1死2,3塁のピンチは木村が踏ん張ったものの3-3の同点に。
7回表、ピッチャー交代、山本朔。
7回裏、ピッチャー交代、二村。
8回表、無死1塁でピッチャー交代、山本淳。
9回表、2死から1番戸松、2番山下の連打で1,3塁とするも3番豊田が2ゴロに倒れ0点。
9回裏、2死から代打藤江がヒット。7番平戸が打った瞬間のサヨナラ2ランホームラン!
三京アムコが劇的な勝利で勝ち点を5にして4位タイに。
フタバ産業は優勝目前にしてまさかの連敗。優勝を逃す結果となりました。

総評

フタバ産業は勝てば優勝。引き分けでも同点でGTRニッセイとの決定戦という状況でしたが、まさかのサヨナラ負け。あとアウト1つで優勝を逃す結果となりました。
いくつも要因が重なった試合。一番はこの日が木村投手、小杉選手の引退試合となったことだったかな、と思います。
2人とも引退試合とは思えない活躍を見せました。木村投手は5回まで1安打でほぼ完璧な投球。小杉選手は2点タイムリー2ベースを放ち、リードを広げる。ここまでは完璧な試合でした。
ただ、6回裏、木村投手が突如乱れて3四死球で満塁に。代えるタイミングはあったのですが、柴田監督も投げ切らせたいという思いがあったようで、途中交代は無しで木村投手を続投させたものの、同点までは追いつかれてしまいました。
もしこれが普通の試合だったら交代していたでしょうし・・・。ただまぁタラレバですよね。
小杉選手のタイムリー2ベースもエンタイトルにならなければ、1塁ランナーも還っていたと思いますので・・・。ツキにもフタバ産業は見放された形でした。
ただ、最後の9回表裏は、どちらも2死からランナーを出してキャプテンが打席。ここで打てなかった豊田選手と打った平戸選手。明暗が分かれた形でしたが、打った平戸選手がすごかったですね。
三京アムコは若いチームなのですが、リリーフで投げたベテランの山本淳投手も好リリーフでしたし、数少ない26歳以上の選手たちが奮闘しました。これで4位タイとAクラス入り。今後に向けて大きな1勝を手にした印象です。
フタバ産業は痛い連敗で優勝を逃してしまいました。これを今シーズンに引きずらないようにしたいですね。
改めて野球って面白くて怖いな、と感じる試合でした。

ピックアップ選手

フタバ産業 木村 優 投手(愛産大三河-名古屋学院大 39歳)

長年フタバ産業を支えたエースがこの日を最後に引退ということで先発。この日が引退とは思えない投球で5回まで1安打。53球で抑える完璧な投球を見せました。しかし6回にボールが抜け出して3四死球でピンチを作って踏ん張り切れず3失点。代えるタイミングもありましたが、柴田監督はこの回まで、と決めていたんでしょうね。それでも3点で踏ん張ったあたりもさすがでした。136kmと球速も出ていましたし、まだまだやれる中での引退。長い間、お疲れ様でした。

フタバ産業 小杉 太郎 内野手(大阪桐蔭-龍谷大 34歳)

8番サードで出場。小杉選手もこの試合が引退試合でした。そこで2安打を放ち、6回には2点タイムリーエンタイトル2ベース。こちらもまだまだ全然やれそうな結果を見せてくれました。お疲れ様でした。

フタバ産業 渡邊 愛世 外野手(愛知-天理大 2年目)

7番ライトで出場。4回に先制ホームランを放ち、1安打1四球の活躍でした。

三京アムコ 平戸 壮 内野手(愛産大三河-名古屋商科大 7年目)

7番ショートで出場。9回2死1塁からサヨナラ2ランホームラン。結果でしっかりと見せてくれました。これで4位タイを確定。三京アムコの躍進を支え続けていますね。さすが主将という活躍でした。

三京アムコ 山本 淳貴 投手(富士学苑-朝日大 10年目)

8回表、無死1塁からマウンドに上がり、後続を抑える素晴らしいリリーフ。9回もピンチを招いたものの、相手の主将、豊田選手を抑えてチームの負けを無くす投球。これぞ長年三京アムコを支えた投手という投球を見せてくれました。

三京アムコ 山本 朔矢 投手(白山-愛産大 2年目)

7回からマウンドに上がり、7回を三者凡退。8回にヒットを許したところで交代となりました。白山高校で甲子園に行った時のエース。チームメイトから「下剋上球児!」という声がかかっていました(笑)。

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