大府-千種 観戦記(2019年秋季愛知県大会)

9月7日に小牧球場で行われた第2試合、大府-千種の観戦記です。
名古屋地区の2次で栄徳を破った千種が、大府相手にどこまで戦えるかに注目して観戦しました。

大府
0100000000001|2 H9 E0
1000000000000|1 H6 E1
千種
(延長13回タイブレーク)
大府
大森、竹内-岡本
千種
三輪、柴田、豊嶋-植木

投手成績
大府
大森(1) 6回2/3 72球 被安打4 死球1 三振4 失点1
竹内(17) 6回1/3 64球 被安打2 四球0 三振3 失点0

千種
三輪(6) 4回 65球 被安打5 四球3 三振0 失点1
柴田(4) 3回 27球 被安打2 四球0 三振0 失点0
豊嶋(1) 6回 80球 被安打2 四球3 三振2 失点1(自責点0)

大森投手は右のアンダーハンド。肘がアンダーにしてはやや高い位置から投げるフォーム。まっすぐは110km前半。コントロール安定。

竹内投手は右のオーバーハンド。まっすぐは120km前半~中盤ですが、緩急も上手く使って打ち取る。フライアウトが多かった。

三輪投手は右のオーバーハンド。高い位置から投げるフォームでフォロースルー大きいタイプ。まっすぐは120km中盤。変化球が入らずに苦しみました。

柴田投手は右のオーバーハンド。テイクバック小さく、肘が急に出てくるタイプ。110kmくらいの球威ですが、変化球との球速差が少なく、そこで打たせて取る。

豊嶋投手は右のオーバーハンド。力投型で全身を使って投げ込みます。MAX138kmを記録。3イニング目くらいから出力は落ちましたが、ある程度は仕方ないかな。
球威で相手を抑え込む投球。三振取れる球があるといいですね。

(出場選手)
大府
8村瀬 6武原 9高柳 3永井 5倉本 7赤田 4鈴木創 2岡本 1大森→1竹内(17)
千種
5山本 8村瀬太→9→8 1三輪→6 3高橋 6豊嶋→8→1 7牛田 2植木 9伊藤→1柴田(4)→H寺尾(16)→9溝口(19) 4狩野(10)

(試合経過)
1回表、2死1,3塁から1塁ランナーがスタートを切るも2塁タッチアウトで3アウトに。
1回裏、先頭の山本が3ベース。1死後3番三輪のタイムリー。千種が先制。
2回表、2死2塁から8番岡本がタイムリー。1-1
3回表、2四球とヒットで1死満塁も5番の倉本が4-6-3のゲッツーで0点。
7回裏、2死でピッチャー交代、竹内。
タイブレーク突入です。
13回表、1死満塁から2番武原がフルカウントからスクイズ成功。2-1
13回裏、無死1,2塁から送って1死2,3塁とするも、8番溝口が三振。9番狩野が中飛で試合終了。
大府がタイブレークで勝ちました。

しびれる試合になりました。終盤は好プレーがありましたし、しのぎあいは見事。タイブレークで大府も良くスクイズを決めたと思います。満塁フルカウントでここしかないって感じでしたが、フェアグランドじゃなきゃいけないわけですし。

ただ、厳しい言い方をすると、大府は序盤から拙攻が目立ちました。あと1本が出ない。出させなかった千種も見事だったわけですが・・・。
タイプの違う投手を上手く継投する千種の投手運用がはまった感じもありました。

いい打球がセカンドライナーゲッツーになるなど、ツキも千種にあったことを思うと、大府も良く粘ったかな。2人の投手が良く踏ん張りました。

次に当たる安城は試合巧者。点を取るのが上手いチームです。どういう試合になるか興味深いですね。打線の奮起に期待したいところ。

千種は序盤にチャンスを作ったのですが、4回以降はヒットすら出なくなってしまいました。
投手陣はベンチの継投策も上手くはまって良く抑えたのですが・・・。また守備もいいプレーが多く、締まった試合になりました。

4番、5番の2人がノーヒット。ここが誤算といえば誤算だったですね。

豊嶋投手の力のある球は惹かれました。そこを最大限に活かす継投。タイミングも含めてベンチワークも良かった。

力があるチームだったので、もう少し県大会で見たかった。市内県立がまだありますので、そこでも力を見せてほしいですね。

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