刈谷北-豊野 観戦記(2019年愛知夏大会)

7月9日にパロマ瑞穂球場で行われた2回戦第2試合、刈谷北-豊野の観戦記です。
1回戦を勝ったチーム同士の対戦。刈谷北は秋春と県大会に進んでいるので、豊野としてはどこまで食らいつけるかに注目して観戦しました。

刈谷北
020000202|6 H10 E2
000002100|3 H8 E1
豊野

刈谷北
甲斐-渡辺
豊野
石田、中森、清家、坂部-佐藤

投手成績
刈谷北
甲斐(1) 9回 169球 被安打8 四球3 三振10 失点3(自責点2)
豊野
石田(11) 1回2/3 31球 被安打2 四球1 三振1 失点2
中森(15) 4回1/3 64球 被安打2 四死球2 三振1 失点0
清家(1) 1/3 6球 被安打1 四球0 三振0 失点1
坂部(5) 2回2/3 54球 被安打5 四球1 三振0 失点3(自責点2)

甲斐投手は右のサイドハンド。時々アンダー気味からも投げてきます。春に見た時はスリークォーターだったと思いますので、夏に向けて肘を下げて工夫を重ねた、ということなんでしょうね。まっすぐはぼちぼち。追い込んでから苦労する場面も多かったですが、最後まで球威は落ちず。

石田投手は右のアンダーハンド。立ち上がりはいいタイプなのですが、徐々にコントロールが狂っていく感じがあるのが気になります。痛烈な打球を受けて降板。大事がなければいいですが。

中森投手は初めて見た右腕。1年生。まっすぐはまぁまぁ。ハートが強い感じで、緊急登板にも全く動じた様子が無かった。変化球でカウントが取れるので、まっすぐで詰まらせることが出来る。もっと身体が出来てきたら球威も上がってかなりの投手になりそう。

清家投手は右のサイドハンド。エースナンバーを背負っていたのでもう少し見たかった。

坂部投手は右のスリークォーター。ボールそのものは走っていたと思います。まとまっている分、痛打を浴びた印象。

スタメン

選手交代
刈谷北
無し
豊野
5坂部→1 9清家(1)→1→9 8松本→H井口瑛(12) 1石田(11)→中森(15)→9奥村→5→H井口稔(13)

(試合経過)
2回表、1死2塁から7番渡辺のタイムリー3ベース。8番甲斐のピッチャー強襲の1ゴロの間に1点。ここでピッチャー交代、中森。
6回裏、1死1塁から3番藤澤がランニング2ランホームラン。2-2
7回表、1死2塁でピッチャー交代、坂部。1番田中のタイムリー3ベースで刈谷北が勝ち越し。更に中島のタイムリー2ベース。4-2
7回裏、1死3塁から8番成田のタイムリー内野安打。4-3
9回表、2死1、3塁から3番赤谷のタイムリーで加点。2死満塁からタイムリーエラー。6-3
刈谷北が豊野を振り切りました。

刈谷北は終盤7回以降が別のチームか、と感じるくらいの集中力で得点を奪っていきました。
チームとしても同点や逆転のピンチでも前進守備などせず、アウトカウントを取ることを優先。その代わりに追いつかれようが点を取って勝つ、という方針が徹底されていて、それが選手の落ち着きや粘りを生んでいるように感じます。

センター中心にしっかりと強い打球を打つ、という方針を感じる打撃。強い打球も多かった。昨年は投手力があって守り勝つという印象でしたが、その年の特徴に合わせてチームを作る手腕は見事だと思いますね。

次は滝高校との3回戦。ベスト16を目指して頑張ってほしいです。

豊野の食らいつきも見事でした。序盤から毎回ヒットを打ってチャンスを作る展開。打線の力強さは素晴らしかった。

8回裏の1死3塁で4番の大脇選手。そこまでヒット2本を放っていた1年生に期待の場面でしたがショートフライ。1年生にそこまで求めるのは酷なんですけどね・・・。
石田投手が緊急降板した後、素晴らしいピッチングで接戦に持ち込んだ中森投手も1年生。秋以降を考えれば楽しみでしかないのです。

藤澤選手のランニングホームランは見事でした。まったく緩めることなく常に次の塁を狙う姿勢で勝ち取ったランニングホームラン。次の打席でのライトフェン直もあと一歩の当たり。この選手も2年生。

夏に勝ち取った1勝の経験は、今後の豊野にとっても大きな価値になりそうです。そして勝つチャンスがありながら負けたこの試合も。

3年生5人はお疲れ様でした。この経験を活かして新チームがどうなっていくか、すごく楽しみです。

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