享栄-愛産大工 観戦記(2023年選手権愛知大会)

7月21日にパロマ瑞穂球場で行われた第1試合、享栄-愛産大工の観戦記です。
4回戦の好カード、というよりは、プロ注目投手の投げ合い、が期待されたカード。享栄東松投手、愛産大工天野投手のマッチアップとなりました。

享栄
101100000|3 H5 E1
000000000|0 H3 E2
愛産大工

享栄
東松(1)-杉本
愛産大工
天野(1)、高手山(11)-久保

投手成績
享栄
東松快征 9回 124球 被安打3 四死球3 三振9 失点0

愛産大工
天野京介 8回 116球 被安打4 四死球5(1) 三振6 失点3(自責点2)
高手山玄壮(3年) 1回 14球 被安打1 四球0 三振1 失点0

(出場選手)
享栄
8眞野 7馬橋(18) 6仲谷 9高田 3田口(13) 4大橋 1東松 2杉本 5片岡
愛産大工
8森 5松本 6淺井 2久保 3木村 7田ノ上(19)→7西村(7) 4丹羽 9佐藤 1天野→H小笠原(14)→1高手山(10)

(試合経過)
1回表、2死3塁から4番高田がタイムリー。享栄が先制。1-0
3回表、1死1,3塁から4番高田の3ゴロの間に1点。2-0
4回表、1死3塁から9番片岡のスクイズ成功。3-0
6回裏、無死1,2塁から3番淺井の犠打で1死2,3塁とするも、4番5番が倒れ得点ならず。
9回表、ピッチャー交代、高手山。
享栄が勝ちました。

総評

愛知県のナンバーワン左腕(東松)とナンバーワン右腕(天野)の投げ合い。
スカウトさんも多く集まる中試合が始まり、天野投手はMAX145km、東松投手はMAX148kmをマイガンで記録しました。
天野投手はいきなりエラーでランナーを背負ったのもありますが、1回から5回まで毎回得点圏に背負う流れ。タイムリーは1本だけでしたが、内野ゴロの間、スクイズで加点されて、重い3点となってしまいました。それでも6回からは内容も良くなり、6,7,8回は3者凡退。地力のあるところは見せてくれました。1回戦、この試合とほぼ1人で投げ切ったことはアピールになりそうです。
東松投手は初回に2死からヒットと四球でピンチを背負いましたが、そこを抑えると安定した投球を披露。結局ヒットらしいヒットは初回と9回に許した2本だけ。さすがだな、と感じさせる投球でした。ただ、まっすぐで空振りは取れない。ファールは打たせられるので、そこからチェンジアップやフォークで空振りを取る。そんな投球でした。見る人によっては評価が変わりそうな投手。甲子園まで行けるかどうかでも変わりそう。享栄としては東松投手の余力をどれだけ残せるかがカギ。今後の試合も全部先発させていては難しいでしょうね。
どちらも3番が1年生ショート。享栄の仲谷選手は守備で、愛産大工の淺井選手は打撃で魅せました。楽しみな選手です。
享栄は相変わらずバントばかり。もっと点を取ってピッチャーを楽にしたいんですけどね・・・。

ピックアップ選手

享栄 東松 快征 投手(3年)

言わずと知れたドラフト候補。MAX148km。3安打9奪三振、完封。結果だけ見れば文句なしですよね。
ただ、好投手になればあら捜しをしてしまうもので・・・。やっぱりまっすぐでは空振りが取れないんですよね。それでも球威があってファールで追い込めるので、そこから落ちる球で三振は取れるのですが。高校生レベルでは十分ですが、NPBとなると課題を感じてしまうところが難しいですね。

享栄 仲谷 成真 内野手(1年)

3番ショートで出場。ノーヒットで出塁は死球の1つだけでしたが、守備で好プレーを連発して、1年生で出場するだけのものを見せてくれました。センスの高さを感じる選手。

享栄 高田 洸希 外野手(3年)

4番ライトで出場。先制タイムリーを含む2打点の4番の仕事を果たす。結構勝負を避けられることが多いのですが、この日は相手も勝負に来て、そこを打ったのはさすがですよね。

愛産大工 天野 京介 投手(3年)

先発して8回を3失点。(自責点2)序盤から中盤は毎回ランナーを背負い、苦しい投球ながらも何とかイニングを最少失点では食い止めました。MAX145km。スタミナが課題という印象でしたが、この日は6回から8回をパーフェクト。上手くマネジメントは出来た印象です。プロ一本と言ったそうですが、どういう評価がされるか注目ですね。

愛産大工 淺井 太介 内野手(1年)

3番ショートで出場。初回に東松投手からクリーンヒットを放ちました。6回には無死1,2塁からセーフティバントでアウトになるも犠打として貢献。センスの高さをやはり感じます。

愛産大工 木村 幸浩 内野手(3年)

5番1塁で出場。9回に2死から2ベースを放って東松投手を最後まで苦しめました。

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