愛産大三河-愛産大工 観戦記(2023年選手権愛知大会)

7月2日に豊田球場で行われた第1試合、愛産大三河-愛産大工の観戦記です。
自分にとっての夏大の開幕戦は愛産大対決。天野投手の投球に注目して観戦しました。

愛産大三河
000001002|3 H6 E0
20030000X|5 H9 E0
愛産大工

愛産大三河
朝鍋(1)-石原
愛産大工
天野(1)-久保

投手成績
愛産大三河
朝鍋壱咲 8回 103球 被安打9 四死球3 三振1 失点5

愛産大工
天野京介 9回 124球 被安打6 四死球4 三振13 失点3

(出場選手)
愛産大三河
9田中→9野澤(19) 8坂井 7冨田 3長澤→3荒木(4) 2石原 6丸地 5後藤 4大野(14) 1朝鍋
愛産大工
8森 5松本 3木村 2久保 6淺井 4丹羽 7澁谷→7持田(17) 9佐藤 1天野

(試合経過)
1回裏、無死1,3塁からダブルスチールを鮮やかに決めて愛産大工が先制。更に2死3塁から5番淺井がレフト線で運びタイムリー。愛産大工が2点を先制。
4回裏、1死2,3塁から6番丹羽がタイムリー。1死2,3塁からワイドピッチで1点。1死1,3塁から8番佐藤がタイムリー。5-0
6回表、1死から9番朝鍋がチーム初ヒットとなる2ベース。1死満塁から3番冨田タイムリー。4番長澤の1塁線の当たりを愛産大工も木村が上手く捌いてホームでホースアウト。5番石原も抑えて天野は1失点でしのぎます。5-1
9回表、2死1塁から7番後藤がスライダーを捉えて2ランホームラン。天野が最後まで投げ切り愛産大工が5-3で勝ちました。

総評

春大は基本リリーフでの運用だった愛産大工の天野投手。夏も同じ運用になるかと思いましたが、先発で起用されました。
初球にいきなり145km。1回は3度ほど145kmをマークし、2回にも144km。余力を残しながらも十分な球威を発揮。ただ、立ち上がりがコントロールが不安定で先頭バッターの四球からピンチでしたが、1塁ライナーゲッツーで抑えると、そこからはリズムに乗って5回までノーヒットピッチング。7奪三振で中盤まで抑えます。
攻撃陣は初回にチャンスでダブルスチールで先制すると、5番の1年生、淺井選手のタイムリーで2点目を取ってかなり楽に。4回には足も上手く絡めて3点を奪って一方的な展開に。
それでも愛産大三河は6回に初ヒットを朝鍋選手が打つと、そこからバントヒット等で満塁として冨田選手のタイムリー。一気に大量点と行きたかったですが、4番長澤選手の1塁線の当たりをファインプレーでホームアウトにしたのが大きかったですね。1塁踏んでからというプレーにしたくなる場面でしたが、1塁手の木村選手の判断も大きかったですね。
この6回のバント処理で天野選手はちょっと足を痛めたようで、スタミナ切れもありかなり苦しい感じの投球になりましたが、8回まで1失点。9回に2死1塁から後藤選手に2ランを浴びましたが、最後のバッターを三振に取って完投。13奪三振で投げ切りました。
完投出来たというのは一つ収穫。ただやはりイニング数は短くしたいな、とも感じる投球でした。4回戦まで上がって享栄と当たるところまで、余力を作って挑めるようにしたいですね。
愛産大三河の朝鍋投手は初回に132km。8回にも134kmとこちらも投球マネジメントをしながら投げていました。まだ細身ですし、大学で成長が見込める投手。この悔しさをバネに大きな存在になってほしいですね。
愛産大工は1番の森選手が最初いきなり2ベース。ダブルスチールも鮮やかでしたし、森選手の存在は大きいですね。

ピックアップ選手

愛産大三河 朝鍋 壱咲 投手(3年)

先発して完投。初回にMAX132km。8回に134kmをマーク。完投を目指してしっかりと投球マネジメントが出来ていました。上背もありますし、まだ伸びそうな投手。大学で成長を期待したいですね。得点圏にランナーを許しても落ち着いて投げていました。

愛産大三河 後藤 汰圭 内野手(3年)

7番サードで出場。9回に一矢報いる2ランホームランを放ちました。上手くスライダーに反応した、という感じでした。

愛産大三河 冨田 康介 外野手(3年)

3番レフトで出場。6回にタイムリー。1回に1塁ライナーゲッツーも当たりは良かった。天野投手に唯一対応出来ていた野手でしたね。

愛産大工 天野 京介 投手(3年)

初回にMAX145kmをマーク。立ち上がりはボール先行もそこから立ち直って5回までノーヒットピッチング。やはり力があるな、と感じる投手。完投したものの終盤はいっぱいいっぱい。起用法でカバーしたいところですね。

愛産大工 森 永遠 外野手(3年)

1番センターで出場。2安打がいずれも2ベース。積極的な走塁も光りました。しっかりと振れる選手でパンチ力もある。足も速い。

愛産大工 淺井 太介 内野手(1年)

1年生で5番ショートに抜擢。先制タイムリーに四球で出塁の後盗塁を決める等、センスを感じる選手。これに力強さが出てこれば楽しみ。

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