西尾-松蔭 観戦記(2021年高校野球選手権愛知大会)

7月21日に熱田愛知時計120スタジアムで行われた西尾-松蔭の3回戦の観戦記です。
2013年以来の夏の勝利から2勝を上げた松蔭が、西尾にどこまで迫れるか。温存した西尾のエース川井投手を引っ張り出せるかに注目して観戦しました。

西尾
310100000|5 H11 E0
000000200|2 H7 E2
松蔭

西尾
加藤、川井-吉田義、蜷川
松蔭
南、金池-寿台

投手成績
西尾
加藤拓真(10) 8回 121球 被安打7 四死球3 三振5 失点2

川井康誠(1) 1回 12球 被安打0 四球0 三振0 失点0

松蔭
南良汰(1) 2回 51球 被安打5 四球2 三振1 失点4

金池優介(10) 7回 96球 被安打6 四球1 三振1 失点1(自責点0)

(出場選手)
西尾
8松井 7小納谷 5杉山 9川井(1)→1 3苫井 4藤浦→R榊原(14)→4 2吉田義(12)→2蜷川 6吉田裕 1加藤(10)→9沓名(9)
松蔭
7森川 8福森 9大江 2寿台 3古川 6山下 5今原(14)→4 4田尻→H津田(5)→5 1南→1金池(10)→H渡邉(16)

(試合経過)
1回表、2死2塁から4番河合がタイムリー。更に2死満塁から7番吉田義が2点タイムリー。西尾が3点先制。
2回表、2死2塁から3番杉山がタイムリー2ベース。4-0
4回表、無死2,3塁から3番杉山が犠牲フライ。5-0
7回裏、2死2,3塁から1番森川が2点タイムリー。5-2
西尾が勝ちました。

総評

西尾が勝ちましたが、松蔭が良く食い下がりました。
2回までに4-0とリード。正直一方的になるかという状況だったのですが、3回からリリーフでマウンドに上がった金池投手が好投。
4回にエラーが絡んで1点を失いましたが、それ以外はランナーを出しながらもホームには返さない投球。8回には1死3塁のピンチでしたが、1番2番を打ち取って0点。素晴らしかった。
センターの福森選手を中心に外野守備も良く守っていました。地力は正直西尾が上だな、と感じる試合だったのですが、終盤まで食らいついたのは見事。7回には一矢報いる森川選手の2点タイムリー。最後川井投手を引っ張り出したのは見事でした。松蔭打線全体的に振り切ってるのは良かったです。
西尾も加藤投手が素晴らしく、左で安定感のある投球を披露。8回には少し足にきていて、最終回にリリーフを仰ぎましたが、十分役割を果たした印象。
それにしても川井選手の存在感はすごいですね。一人だけ私学の強豪校の選手が混じっている感じでした。
この日のように今後も序盤に点を取って優位に試合を進めたいですね。

ピックアップ選手

西尾 川井 康誠 投手(3年)

183㎝91㎏という体格がまず目を引きます。私学の強豪校にいても目立つくらいの体格。そして力だけでなく、先制タイムリーは上手く逆方向に合わせて打つという起用さも持っています。打っては2安打。最終回にはマウンドに上がり、MAX136kmをマークしました。大学での活躍を期待したい選手ですね。

西尾 加藤 拓真 投手(3年)

左で120km前半のまっすぐをマーク。カーブも上手く使って打者を上手く打ち取っていきました。8回を2失点とエースを休ませる素晴らしい投球でしたね。

西尾 杉山 綜一郎 内野手(3年)

センター中心に打ち返す打撃で2安打2打点。ライナー系の強い打球を放ちます。

松蔭 金池 優介 投手(2年)

3回からマウンドに上がり、西尾の打線を1失点(自責点0)に抑える好投。球威は110km台なのですが、西尾の打線がなかなか捉えられない。変化球のコントロールが良く、それでタイミングを外せたのかな、と。

松蔭 森川 琉之介 外野手(3年)

7回に貴重な2点タイムリーを放ち、松蔭に得点をもたらしました。

松蔭 大江 真生 外野手(2年)

1安打2四球と出塁。凡退の一打もセンターへ大きな当たりでしたのでバッティング技術の高さを感じます。2年生ですし、秋からも主軸で期待したいですね。

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