日立製作所-ヤマハ 観戦記(2021年都市対抗野球)

11月30日に東京ドームで行われた第2試合、日立製作所-ヤマハの観戦記です。
東海地区の第1代表のヤマハ。やはり上位進出を期待して観戦しました。

日立製作所
000121000|4 H7 E1
000000000|0 H9 E0
ヤマハ

日立製作所
岡(11)、田川(18)-川本
ヤマハ
九谷(13)、近藤均(15)、ナテル(12)-川邉

投手成績
日立製作所
岡直人 5回2/3 78球 被安打7 四球1 三振4 失点0
田川賢吾(高知中央-ヤクルト 9年目) 3回1/3 51球 被安打2 四球0 三振5 失点0

ヤマハ
九谷青孝 4回 57球 被安打3 四球1 三振1 失点1
近藤均(福知山成美-関西大 9年目) 2回 25球 被安打3 四球1 三振2 失点3

フェリペナテル 3回 49球 被安打1 四球0 三振7 失点0

(出場選手)
日立製作所
9豊田(8)→9濱元(27) 4林(31) 7大塚(24) 5森下(1) 3田中(23) D河野(4) 6野中(7) 8諸積(26) 2川本(28)
ヤマハ
5青柳(6) 4貞光(32) 9網谷(5) 8前野(25) 7矢幡(1)→6永濱(7) D秋利(4) 3笠松(33)→H鈴木光(0) 6相羽(10)→H長野(34)→7 2川邉(8)→H大本(22)

(試合経過)
1回表、無死1,2塁のチャンスも3番大塚が6-4-3のゲッツー。4番森下も倒れ先制ならず。
1回裏、3本のヒットで無死満塁。4番前野が3ゴロホーム封殺。5番矢幡が一邪、6番秋利が中飛に倒れ先制ならず。
4回表、先頭の3番大塚が右中間に先制のソロホームラン。1-0
5回表、2死3塁から1番豊田が2ランホームラン。3-0
6回表、先頭の大塚が2打席連続のソロホームラン。4-0
6回裏、無死1塁から4番前野の2ベースで1塁ランナーがホームを狙うもタッチアウト。2死1,2塁でピッチャー交代、田川。7番笠松が三振に倒れ、リリーフ成功。
日立製作所が初戦を突破しました。

総評

ヤマハは完敗の形になりました。
ポイントは3つ。
まずは初回。無死満塁で得点できなかったこと。ただ、これは相手もあることで仕方ない部分もあります。表は同じようなピンチをしのいだわけで。
2つ目は近藤均投手の中継ぎ起用。彼は自チームでは大エース。先発しかやっていない投手。ヤマハも補強の意味としては2戦目の先発予定だったと思います。
ただ、ビハインドになると、起用しないのはもったいないと中継ぎで起用。これが裏目に出ました。やはり補強だから使わないと、ではなく、腹をくくってほかの中継ぎ投手を起用するべきでした。
近藤均投手は中継ぎとしては球威が厳しいタイプ。本人も気の毒でした。
3つ目は6回裏、無死1塁からの4番前野選手の2ベースで本塁憤死。タイミング的には回してもいいかな、とも思いましたが、相手の守備が良かったのと、状況はアウトには絶対になっていけない場面。やはり止めるが正解でした。この回の無失点で試合が決まってしまった。
ヤマハは2次予選で不在だった秋利選手、矢幡選手が復帰して野手が渋滞を起こしていました。結果的に補強の選び方も失敗した形に。本戦を戦う上での難しさを見せてしまいました。
日立製作所はホームラン3本で快勝。阪神ドラフト6位の豊田選手の2ランが大きかった。もちろん大塚選手の2打席連続ホームランも。
岡投手、田川投手も力があって、地力の高いチームでした。この後の戦いも強そうです。
ヤマハのナテル投手が素晴らしい球を投げていました。これももったいない感じに結果なってしまいました。
本戦で勝ち上がるというのは、予選を勝ち抜くとは別の難しさがありますね。

ピックアップ選手

日立製作所 大塚 直人 外野手(水戸短大附-東海大 10年目)

第2打席、第3打席の連続ホームランは鮮やかでした。第3打席は打った瞬間、本人も確信してバットを放りあげるパフォーマンス。
初回に無死1,2塁からのゲッツーで流れが相手に行きかけただけに、責任を果たす圧巻の打撃でした。

日立製作所 豊田 寛 外野手(東海大相模-国際武道大 2年目)

阪神からドラフト6位指名。
5回に貴重な2ランホームラン。これでかなり日立製作所が優位に。
この直後に交代でどうしたかと思いましたが、足の痙攣だったようですね。大けがでないといいですが。
さすがプロから指名を受けた選手というところを見せてくれました。

日立製作所 岡 直人 投手(徳山商工-徳山大 3年目)

初回に無死満塁の大ピンチでしたが、ここをしのいだのが大きかった。その後も3回も2死から3塁にランナーを背負うも抑え、5回を無失点。勝利に貢献しました。左でMAX143㎞。切れがありました。

ヤマハ 九谷 青孝 投手(南部-東京農業大 10年目)

ベテランですが、先発して4回1失点。試合を作りました。今年は先発転向して結果を残す年に。まだまだチームになくてはならない存在ですね。

ヤマハ 網谷 圭将 外野手(千葉英和-横浜DeNA 6年目)

3番ライトで出場し、3安打の猛打賞。意外と起用に打つタイプ。もっと一発を狙ってもいいかも。それだけの力は持っていますし。

ヤマハ フェリペ ナテル 投手(カントリーキッズ 14年目)

7回から登板して3回で7奪三振と圧巻のピッチング。元々はエースとして先発していた投手。まだまだ力は健在ですし、やはり先発で期待したい投手ですね。

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