フタバ産業-ニデック 観戦記(2023年中部日本都市対抗軟式野球愛知県大会・東部決勝戦)

10月3日に蒲郡球場で行われた中部日本都市対抗軟式野球愛知県大会・東部の決勝戦、フタバ産業-ニデックの観戦記です。
今シーズンもずっと各大会で優勝争いをしてきたフタバ産業に対し、ニデックがどこまで食らいつけるか、と試合前に思っていましたが、その縮図通りの試合経過になりました。

フタバ産業
3010011000|6 H9 E1
2000003011|7 H12 E2
ニデック
(延長10回)
フタバ産業
二村(20)、村瀬(21)、奴賀(17)、花城(13)-小見山
ニデック
近藤(19)、早矢仕(18)、松橋(17)-高木

投手成績
フタバ産業
二村勘太 6回 95球 被安打4 四球3 三振1 失点2
村瀬大地(享栄-上武大 10年目) 1回 28球 被安打2 四球2 三振1 失点3

奴賀大樹(八幡商-三重中京大-永和商事ウイング 12年目) 2回 39球 被安打5 四球0 三振1 失点1

花城武冶(浦添商-岐阜協立大 5年目) 1/3 10球 被安打1 四球0 三振1 失点1

ニデック
近藤優(帝京大可児-星城大 1年目) 2回1/3 33球 被安打5 死球1 三振0 失点4

早矢仕飛希(享栄-中部大 2年目) 3回2/3 60球 被安打3 死球1 三振1 失点1

松橋優 4回 49球 被安打1 死球1 三振2 失点1

(出場選手)
フタバ産業
8戸松(9) 6山下(6) 4豊田(10) 7早田(5) 3尾西(24) 5服部(1) 9渡邉(8) 2小見山(39) D中西(7)
ニデック
8竹内(7) 6越智(10) 5加藤(5) 3濱(8)→R房野(6)→3 4山下(22) D水谷(23) 9寺嶋(3) 2高木(27) 7杉本(12)

(試合経過)
1回表、1死3塁から3番豊田がタイムリー。4番早田が場外へ運ぶ2ランホームラン。フタバ産業が3点を先制。
1回裏、1死1塁から3番加藤が2ランホームラン。3-2
3回表、1死3塁でピッチャー交代、早矢仕。1死1,3塁から6番服部の3ゴロの間に1点。4-2
6回表、2死2塁から9番中西がタイムリー3ベース。5-2
7回表、ピッチャー交代、松橋。2死から4番早田がバックスクリーンに運ぶソロホームラン。6-2
7回裏、ピッチャー交代、村瀬。2死1,2塁から4番濱がタイムリー。5番山下が2点タイムリー2ベース。山下は3塁狙ってタッチアウト。この回3点。6-5
8回裏、ピッチャー交代、奴賀。
9回裏、1死1塁から4番濱がタイムリー2ベース。同点。尚も1死1,2塁のチャンスを活かせず。6-6
延長戦に入ります。
10回裏、1死から9番杉本が打った瞬間のサヨナラホームラン。ニデックがまたも劇的なサヨナラホームランで優勝を飾りました。

総評

正直7回表に4番の早田選手がこの試合2本目となるホームランを打って6-2になったところで勝負あったと思いました。
そこからニデックの逆転サヨナラになろうとは・・・。野球は分からないですね。
フタバ産業としては1つ目の誤算は7回裏の村瀬投手の投球。2死を取ってから、粘り負けして連続四球を出して、そこから濱選手、山下選手に連続長短打を浴びて3点を失ったこと。ただ、この時もキャッチャーの小見山選手が上手く反応してバッターランナーを3塁へ向かったところで刺したので、流れはそのままフタバ産業かと思ったのですが・・・。
9回表に、2死1塁で早田選手のところで1塁ランナーが飛び出してしまってアウトに。この時に嫌な予感はしたのですが、その裏に4番濱選手のタイムリー2ベースで同点。ただ、その後のサヨナラのピンチはフタバ産業の奴賀投手も踏ん張っているわけで、ここまでくると意地と意地のぶつかり合いが見事な試合に。
延長10回表、フタバ産業は三者凡退に倒れ、その裏、9番の杉本選手に一発が飛び出してニデックが優勝を飾りました。

この試合ニデックは準決勝で投げた近藤投手がそのまま先発。それだけ投手が厳しかったのですよね。その近藤投手が3回途中で降板。ただ、この3回途中まで投げたというのが、その後の早矢仕投手、松橋投手の好投につながった気がします。
あと、この試合ではベテランの高木捕手の活躍も目立ちました。昨年あたりからマスクを被る機会が減っていましたが、やはりいい仕事をします。
フタバ産業はそこまで2本ホームランを打っていた早田選手が9回に濱選手の2ベースの時にバンザイをしてしまったんですよね。当たりが鋭かったのですが、一瞬前に出てしまって・・・。ただ、責められないですよね。そこまでの活躍は見事でしたし。
フタバ産業はまだ東日本大会が残っていますし、ニデックはこれで中部都市対抗野球に出場することに。
残り少ないシーズンになりましたが、最後まで頑張ってほしいです。

ピックアップ選手

フタバ産業 早田 宏遥 外野手(日高中津-天理大 4年目)

3安打でホームラン2本。2本のホームランともにえぐい当たりでした。完全にヒーローの流れだったのですが・・・。彼の判断ミスから追いつかれるところが野球の怖さですね。

フタバ産業 二村 勘太 投手(関西-関西国際大 2年目)

先発して6回を2失点。毎回のようにランナーを出しましたが、ホームラン以外では失点せず。力感のないフォームで見た目よりもスピードが出ているタイプ。MAXは135kmでした。

フタバ産業 豊田 雄大 内野手(愛産大三河-愛知学院大 8年目)

3番セカンドで出場。逆方向へ上手く打つ打球で2安打。長打も放ちました。

ニデック 杉本 修太郎 外野手(東浦-中部大 2年目)

10回裏にサヨナラホームラン。元々大学でも中軸を打つ等、9番打たすにはもったいないな、と感じる打者ですが、こういう結果を出すのはさすがというか。打った瞬間のすごい打球でした。

ニデック 濱 英登 内野手(豊川-中部大 1年目)

4番1塁で出場。7回、9回にいずれもタイムリー。4番を任されていますが、しっかりと結果を残しています。

ニデック 山下 大輝 内野手(豊川-中部大 2年目)

5番セカンドで出場。バントヒットを含む3安打。7回には貴重な2点タイムリー2ベースを放ちました。

ニデック 加藤 大貴 内野手(大阪桐蔭-中京大 2年目)

1回裏に2ランホームラン。3点ビハインドになった直後でチームに勇気を与えるホームランでした。2安打2四球と素晴らしい活躍。

ニデック 松橋 優 投手(桜丘-愛産大 3年目)

7回からマウンドに上がり、早田選手にホームランを浴びたものの、それ以降はヒットを許さず、延長10回表も3人で斬って勝利につなげました。

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