名城大-愛知東邦大 2回戦 観戦記(2023年春季愛知大学リーグ)

5月1日にパロマ瑞穂球場で行われた名城大-愛知東邦大の2回戦の観戦記です。
週末に中京大との直接対決が控え、いい形で迎えるために名城大としては負けられない一戦。愛知東邦大はエースの徳久投手がマウンドへ。名城大は2戦目を今年任されている岩井天斗投手が先発しました。

名城大
000010014|6 H16 E0
000001002|3 H4 E0
愛知東邦大

名城大
岩井天(17)、松本(11)-加藤、門田
愛知東邦大
徳久(15)、玉井(42)、富田(18)-松吉

投手成績
名城大
岩井天斗 5回2/3 80球 被安打2 四球2 三振3 失点1
松本凌人 3回1/3 42球 被安打2 死球1 三振3 失点2

愛知東邦大
徳久遼 7回1/3 138球 被安打10 四球2 三振5 失点2
玉井裕一郎(秀岳館4年) 1回1/3 34球 被安打6 四球0 三振0 失点4

富田綱希 1/3 16球 被安打0 四球2 三振1 失点0

(出場選手)
名城大
5多和田(1) 9井上(16) 8河田(8) 3伊藤(10) 7堀(7) 4羽切(25)→H門田(26)→2 D塩崎(24) 2加藤(27)→H柳(36)→4山陰(13) 6林(5)
愛知東邦大
9竹延(7) 8青木(25) 3毛利(4) 2松吉(10) 7田中(1) D清水(51) 6柳瀬(6) 4西尾(8) 5寺田(3)

(試合経過)
5回表、2死3塁から3番河田がタイムリー。名城大が先制。1-0
6回裏、1死から9番寺田がチーム初ヒット。2死2塁から2番青木がタイムリー3ベース。同点。ここでピッチャー交代、松本。1-1
8回表、1死3塁でピッチャー交代、玉井。代打門田が犠牲フライ。名城大が勝ち越し、2-1
9回表、1死1,2塁から3番河田が2点タイムリー2ベース。2死3塁から5番堀のタイムリー内野安打。6番門田がタイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、富田。
9回裏、無死1塁から3番毛利がタイムリー2ベース。1死3塁から5番田中が犠牲フライ。6-3
名城大が逃げ切り、勝ち点を3として首位タイに浮上しました。

総評

愛知東邦大を今シーズン初めて見ました。
愛知東邦大はエースの徳久投手が先発。今シーズンは状態が良くないのか結果を見ていると打たれているケースが多く、このカードでは1戦目の先発を外れる状況。この日はどうかな、と思っていましたが、初回からMAX137kmをマークし、少しボールがずれるところもありますが、この日だけみたらどこが不調なんだろう、というくらい、いいボールを投げていました。それでも名城大打線は毎回のようにランナーを出してプレッシャーをかけ、5回に先制。
一方名城大の岩井天斗投手の前に、愛知東邦大打線は5回までノーヒット。このまま試合は名城大が勝つかな、と思いましたが、6回裏にチーム初ヒットが出ると、2番の青木選手がライトオーバーのタイムリー3ベースを放って同点に。ここで名城大は松本投手を投入。東邦大としては一気に逆転したかったですが、ここは1球で松本投手が仕留めて同点で切り抜けます。
徳久投手は7回もゲッツーでしのぎましたが、8回表に先頭の伊藤選手がフェンス直撃の2ベースを放ち、送ったところで玉井投手にスイッチ。ここで代打の門田選手が犠牲フライを打って名城大が勝ち越し。
9回表には集中打を集めて4点取って、一気に試合を決めて、9回裏に反撃はしたものの2点止まり。名城大が勝ち点を取って中京大と首位に並びました。
名城大の岩井天斗投手はMAX149kmをマーク。素晴らしいピッチングでした。松本投手は昨年に比べれば球威が出ていない印象ですが、それでもリードが広がるまでは完璧に抑えて、さすがという投球を見せてくれました。
打線も16安打と状態は良さそう。いい状態で今週末の中京大との首位攻防戦を迎えられそうです。
愛知東邦大は徳久投手の内容が良かったのが明るい材料。一旦は名城大に追いつきましたし、少ないチャンスを活かした攻撃も悪くなかった。
現実的には最下位を回避することが目標になりますが、チーム状態は良くなりつつあるように見えました。

ピックアップ選手

名城大 多和田 尚旗 内野手(県岐阜商 3年)

1番サードで出場。4打数3安打1犠打。盗塁も決めて、犠打のセーフに見えるくらいでしたので、スピードは一級品ですね。上手く反対方向に打てる打者でバットコントロールの良さも光ります。

名城大 河田 隆博 外野手(星城 4年)

3番センターで出場。2本のヒットがいずれもタイムリーで3打点。勝負強さが光りました。

名城大 岩井 天斗 投手(享栄 3年)

5回までは四球2つだけでノーヒットピッチング。MAX149kmをマークし、フォークも効果的に使っていました。やや立ったフォームで縦の変化のが強そうなタイプですね。

名城大 松本 凌人 投手(神戸国際大附 4年)

6回に同点に追いつかれて尚も2死3塁でマウンドへ。初球にスライダーを打たせて1球でピンチをしのぐと、8回まではパーフェクトピッチング。点数が開いた9回は失点したものの、リードは保って勝利。MAXは最後に147kmをマーク。状態は悪くなさそうに感じました。球速は確かに去年よりは落ちている印象もありますが・・・。それでも経験もあって抑える能力は高いです。

愛知東邦大 徳久 遼 投手(浜松湖北 4年)

昨年フル回転した影響か、ここまではあまり結果が出ていなかった徳久投手。このカードも2戦目に回っていました。それでもこの日だけみたら普通にまっすぐも走っていて、名城大打線からランナーは許すも、しっかりと0点でしのいで試合を作り、7回まで1失点。今後のリーグ戦に向けて光が見えた感じでした。MAXは137km。チェンジアップも良かったです。

愛知東邦大 青木 柊斗 外野手(八幡商 4年)

2番センターで出場し、6回に同点となるタイムリー3ベース。9回にはバントヒットで出塁しマルチ。スピードとセンスを感じる選手でした。

愛知東邦大 毛利 水樹 内野手(日本航空石川 3年)

3番1塁で出場。9回にタイムリー2ベースを放ち、初回にはいいライナーを放つ等、状態は良さそうでした。

愛知東邦大 富田 綱希 投手(明石商 4年)

最後、リードが広がってからマウンドへ。そこから連続四球。状態は良くないのかな、という感じでした。それでもまっすぐは140kmを超えてMAXは144km。やはりいいものは持っています。

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