ジェイプロジェクト-三菱自動車岡崎 観戦記(2021年日本選手権東海地区予選)

6月3日に岡崎球場で行われたジェイプロジェクト-三菱自動車岡崎の観戦記です。
負けたら予選敗退となるサバイバル戦。三菱自動車岡崎の坂巻投手の投球に注目して観戦しました。

ジェイプロジェクト
000000000|0 H3 E0
00020001X|3 H11 E1
三菱自動車岡崎

ジェイプロジェクト
馬明、保坂、木村、山内、平岡-松坂
三菱自動車岡崎
坂巻-西川

投手成績
ジェイプロジェクト
馬明 3回2/3 44球 被安打6 四球0 三振0 失点2
保坂 1回1/3 30球 被安打1 四球1 三振1 失点0
木村 2回 25球 被安打2 死球1 三振1 失点0
山内 2/3 19球 被安打1 四球1 三振0 失点1
平岡 1/3 4球 被安打1 四球0 三振0 失点0

三菱自動車岡崎
坂巻 9回 113球 被安打3 四球2 三振8 失点0

出場選手
ジェイプロジェクト
5今井 7望月 4片岡 6田中 3今津 D伊藤→H橋本 2松坂 9林田→H松本→8有野 8丹羽→9
三菱自動車岡崎
8飯嶌 9豊住 7福永 5田口 3小室 4堂 D大工原→R里見 2西川 6宇都口

(試合経過)
3回裏、2死2塁から1番飯嶌のセンターへのヒットでランナーがホームを突くもタッチアウトに。先制ならず。
4回裏、2死1塁から5番小室がタイムリー2ベース。6番堂がタイムリー。ここでピッチャー交代、保坂。三菱自動車岡崎が2点先制。2-0
6回裏、1死2塁から堂選手のヒットで2塁ランナーがホームを突くもタッチアウトに。後続も倒れ0点。
8回裏、2死1,2塁でピッチャー交代、平岡。7番大工原がタイムリー。3-0
三菱自動車岡崎が勝ちました。ジェイプロジェクトは予選敗退が決定。

総評

三菱自動車岡崎の坂巻投手が完封勝利。
これまではリリーフ中心でしたが、今年から先発に転向。どういうピッチングをするか注目しましたが、初回からMAX144kmをマーク。ただ、力を入れるのは部分的で、変化球でカウントを稼ぎ、真っすぐやツーシーム系の球で打たせるパターンが多かったように思います。ゴロアウトが多く、三振も8つ奪い、可能性を示す投球となりました。先発のが合っている感じがしますね。3年目ですがワンちゃんプロもあるかも。
完封は自信になるでしょうし、チームにとっても大きな投球になりました。
打線はヒット数の割にはなかなか点数が取れないジリジリした展開。ホームでの憤死も2つ。今大会は運もなかなか味方しない感があるのですが、終盤我慢して起用した大工原選手にタイムリーが出たし、徐々に流れは良くなってきている気がします。この調子で次につなげていきたいですね。
ジェイプロジェクトは4回までは毎回ランナーは出していたのですが、坂巻投手をなかなかとらえきれず。3回、4回は先頭バッターがヒットで出ただけに、ここで何とかしたかった。犠打も決まっていたので、あと一本が出るか出ないか。こればかりは仕方ないですよね。
馬明投手も序盤はしっかりと抑えて内容も良かった。継投でしのいで反撃を待つのはジェイプロジェクトのスタイル。それは出来ていたので、秋に向けて各選手の底上げを図ってほしいですね。

ピックアップ選手

ジェイプロジェクト 馬明 慶太 投手(如水館-四日市大3年目)

今年ジェイグループからジェイプロジェクトの方に昇格。この試合で先発を任されて3回まで0点に抑えて試合を作りました。4回も2死まではポンポンといったのですが、そこから3連続長短打を浴びて2失点。降板となりました。ただ、持ち味を出して上手く打たせて取っていたと思います。

ジェイプロジェクト 片岡 新之助 内野手(中部大第一-中部大 4年目)

今年も主将でチームを引っ張る。坂巻投手に一番タイミングが合っていて、最初のヒットを含めていい当たりが多かった。

ジェイプロジェクト 木村 亮太 投手(流経大柏-流通経済大 3年目)

左のサイドハンドという特徴を活かして、チームの苦しいところでマウンドに上がって抑える投手。この試合でも2回を0点に抑えて可能性を残す投球が出来ていました。

三菱自動車岡崎 坂巻 拳 投手(千葉英和-東京情報大 3年目)

MAX144km。リリーフの頃の力任せの投球ではなく、力感なく変化球でカウントの稼げる投手に変貌を遂げました。終盤でも要所に力を入れて三振を取るなど、しっかりと最後まで投げ切ったことは大きな評価ポイントになります。ゴロアウトの多さもいいですよね。強豪相手に投げる時があれば見てみたいです。

三菱自動車岡崎 小室 和弘 内野手(昌平-明治大 9年目)

先制のタイムリー2ベースはちょっと嫌な流れになりかけたところで先制点をもたらす貴重な一打。何より次の打席で無死1塁で1球で犠打を決めたことにすごみを感じました。チームの模範となる選手ですね。

三菱自動車岡崎 堂 圭 内野手(京都学園-立命館大 5年目)

3安打の猛打賞。2点目のタイムリーは貴重な一打となりました。この予選では好調な打撃が光ります。

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