帝京大可児-中京 観戦記(2023年選手権岐阜大会)

7月24日に長良川球場で行われた第1試合、帝京大可児-中京の観戦記です。
岐阜大会の準々決勝。帝京大可児はプロ注目の加藤大和投手が先発でした。

帝京大可児
0020100026|11 H13 E2
0021200005|10 H12 E1
中京
(延長10回タイブレーク)

帝京大可児
加藤大和(11)、山田(7)、加藤大和(11)、山田(7)、小林(1)-近藤
中京
菅澤(1)、桑田(17)、菅澤(1)、宮内(10)、清時(11)-田邉

投手成績
帝京大可児
加藤大和 6回 102球 被安打8 四死球3 三振3 失点3(自責点1)
山田隆太(2年) 3回0/3 66球 被安打4 四球3 三振1 失点7(自責点4)

小林叶愛(3年) 1回 17球 被安打0 四球0 三振0 失点0

中京
菅澤宙 6回2/3 131球 被安打13 四死球3(1) 三振3 失点11(自責点9)
桑田剛心 3回 37球 被安打0 四死球3 三振4 失点0
宮内陽琉(3年) 0/3 13球 被安打0 四死球3 三振0 失点0

清時陸郎(3年) 1/3 4球 被安打0 四球0 三振0 失点0

(出場選手)
帝京大可児
9中野(17) 8井本 5山本 4美野田 7山田→1→7→1→7 2近藤 3河尻 1加藤大和(11)→7→1→H加藤大雅(13)→7渡辺(9)→1小林(1) 6片岡
中京
6中村 8嘉味田(16) 7林(8)→1桑田(17)→H岩木(15)→7 5三浦 3門野(14) 9平田圭(7) 2田邉(20) 1菅澤→1宮内(10)→1清時(11)→H南谷(3) 4笹岡(9)→H西畑(2)

(試合経過)
3回表、1死1,2塁から3番山本が2点タイムリー3ベース。帝京大可児が先制。2-0
3回裏、1死2塁から4番三浦がタイムリー2ベース。更に1死1,3塁から6番平田圭の2ゴロの間に1点。2-2の同点に。
4回裏、2死3塁でピッチャー交代、山田。2番嘉味田がタイムリー。中京が逆転。3-2
5回表、1死2塁から3番山本がタイムリー。3-3の同点。
5回裏、2死2,3塁でピッチャー交代、加藤大和。8番菅澤が2点タイムリー。再度中京が勝ち越し。5-3
6回表、ピッチャー交代、桑田。
8回裏、ピッチャー交代、山田。
9回表、ピッチャー交代、菅澤が再びマウンドへ。1死満塁から3番山本が犠牲フライ。2死1,3塁から4番美野田がタイムリー2ベース。帝京大可児が土壇場で同点に追いつく。5-5
延長タイブレークに突入。
10回表、送って1死2,3塁から7番河尻がタイムリー。2死1,3塁から9番片岡が2点タイムリー2ベース。2死1,2塁から2番井本が2点タイムリー3ベース。ここでピッチャー交代、宮内。連続四死球で満塁とし、5番山田に押し出し四球。ここでピッチャー交代、清時。この回6点。11-5
10回裏、無死満塁から代打西畑がタイムリー。1番中村が押し出し四球。ここでピッチャー交代、小林。2番嘉味田の遊ゴロの間に1点。3番岩木の犠牲フライ。2死3塁からワイルドピッチで1点。この回5点返すも、最後は左飛に倒れ試合終了。
帝京大可児タイブレークを制してベスト4進出を決めました。

総評

タイブレークで点を取りあって全然別の試合のような結果に。接戦で勝敗が分からない試合ではあったのですが・・・。
良い試合であったかと言われると正直微妙。というのはお互いの投手交代などの采配に疑問が起こってしまったから。
この暑さの中で投手がマウンドに降りた後は再登板は避けるべし、というのが持論。それをお互いのチームで慣行。
ただ、帝京大可児については加藤大和投手は再登板後の方がボールが良かったくらいで、結果も再登板直後のタイムリーの後はしっかりと抑えて、また再登板の山田投手につないだこと。これは良かったですし、本人の意地も感じました。
ただ、中京の菅澤投手の再登板は・・・。その前の桑田投手が素晴らしかっただけに、そのままで行くか、他のピッチャーで抑えにかかってほしかった。5回までで球数も投げていましたし、エースに責任を背負わせるだけ背負わせて、気の毒でした。他のピッチャーに信頼がおけなかったのもその後のリレーで証明されてしまった部分もありましたが・・・。
ただ、土壇場で最後まであきらめなかった帝京大可児の打線を褒めるべきかな。
中京も最後まで食い下がりましたし・・・。3年生がお互いに意地を見せたのは良かったです。
暑さと判定の中断等、止まった時も多く、結果4時間近い試合になりました。さすがに長かったです。

ピックアップ選手

帝京大可児 加藤 大和 投手(3年)

プロ注目左腕としてスカウトがチェックしている投手。この試合では再登板もしてベンチからの期待を背負っていた印象。140kmをマークするなど、いいボールもあるのですが安定感はない印象。それでも再登板のがいいボールを投げていたりと、不思議な部分もありながら魅力はある投手ですね。

帝京大可児 山本 裕翔 内野手(2年)

3番サードで出場。2安打をマークし、4打点の活躍。コンタクト力の高さを感じる選手。

帝京大可児 片岡 涼太 内野手(3年)

9番ショートで出場。最初の3打席は三振も9回にヒットから同点のホームを踏み、10回には貴重な2点タイムリー2ベースを放ち、勝利に貢献しました。守備ではやや不安定なところを見せていましたね。

中京 嘉味田 逞 外野手(3年)

2番センターで出場。3安打の猛打賞で5度出塁。チャンスメイクに貢献しました。

中京 桑田 剛心 投手(2年)

6回からマウンドに上がり、3回をノーヒット(3四死球)で無失点に。MAX143kmをマーク。3イニング目にはちょっと球威が落ちていましたが、それでも秋以降も注目したい好投手でした。

中京 菅澤 宙 投手(3年)

秋に見た時は130km前半のサウスポーでスリークォーターの角度があるから打ちにくいかな、と思っていましたが、少し腕が上がって球威も上がり、139kmをマーク。再登板は気の毒でしたが、十分力があるところは見せました。上背もありますし、大学で更に伸びそうですね。

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