中部学院大-日本文理大 観戦記(2023年全日本大学野球選手権)

6月5日に東京ドームで行われた第3試合、中部学院大-日本文理大の観戦記です。
東海地区の代表決定戦を巴戦で2度決まらず、3日目にようやく出場を決めた中部学院大がどう戦うか、注目して観戦しました。

中部学院大
02000030124|12 H13 E1
10320000021|9 H10 E5
日本文理大
(延長11回タイブレーク)

中部学院大
小川(11)、木村(13)、縄田(18)、北田(19)-竹中
日本文理大
永谷(11)、新垣(16)、新里(13)、小倉(29)、木谷(12)、桝谷(19)、城戸(14)-遠矢

投手成績
中部学院大
小川夢叶(栄徳 3年) 3回 71球 被安打2 四球3 三振6 失点4

木村蒼(倉敷商 4年) 1回 28球 被安打1 四球2 三振1 失点2

縄田渉(大阪桐蔭 4年) 1回 21球 被安打1 四球1 三振1 失点0

北田智郎 6回 100球 被安打6 四死球3 三振6 失点3(自責点0)

日本文理大
永谷魁人(城北 2年) 3回 36球 被安打4 四球0 三振0 失点2(自責点1)

新垣瑠依(具志川商 4年) 3回1/3 56球 被安打3 四球1 三振2 失点1

新里勇斗(宮古 2年) 0/3 15球 被安打1 四球1 三振0 失点2

小倉甲子郎(三重総合 4年) 3回1/3 72球 被安打3 四球2 三振3 失点3(自責点0)

木谷竜翔(東明館 3年) 1/3 5球 被安打0 四球1 三振0 失点3(自責点1)

桝谷優太郎(長崎商 4年) 1/3 8球被安打 2四球 0三振0 失点1
城戸悠希(長崎商 2年) 2/3 7球 被安打0 四球0 三振0 失点0

(出場選手)
中部学院大
8佐藤(2) 4田中(6) 5森(1) 3宮坂(10) 7大江(5) D宮崎(9)→H江川(3) 9北野(7) 2竹中(27) 6桂(23)
日本文理大
8東門(24) 7片桐(28)→H飯盛(9)→7松本(20) 9中溝(7) 5飯塚(10) D原(9) 2遠矢(23) 3山崎(1) 6粟国(6) 4島袋(4)

(試合経過)
1回裏、1番の東門が先頭打者ホームラン。日本文理大が先制。1-0
2回表、2死1,3塁から8番竹中が2点タイムリー3ベース。中部学院大が逆転。2-1
3回裏、2死1,2塁から4番飯塚が3ランホームラン。日本文理大が再逆転。4-2
4回表、ピッチャー交代、新垣。
4回裏、ピッチャー交代、木村。1死1,2塁から9番島袋が2点タイムリー2ベース。6-2
5回裏、ピッチャー交代、縄田。
6回裏、ピッチャー交代、北田。
7回表、1死1塁でピッチャー交代、新里。1死満塁でピッチャー交代、小倉。1番佐藤のゲッツー崩れの間に1点。2死満塁から3番森が2点タイムリー。6-5
9回表、2死1,3塁から3番森がタイムリー。土壇場で同点に追いつく。6-6
9回で決着がつかず、タイブレークに突入。
10回表、1死1,3塁から代打江川が2点タイムリー2ベース。2死2塁でピッチャー交代、木谷。8-6
10回裏、無死満塁から9番島袋が犠牲フライ。1死1,3塁から1番東門がタイムリー。同点に追いつき、11回へ。
11回表、無死満塁でピッチャー交代、桝谷。1番佐藤が犠牲フライ。2番田中がタイムリー。3番森が2点タイムリー3ベース。4点勝ち越し。12-8
11回裏、無死1,2塁から4番飯塚がタイムリー。12-9
北田がしのいで中部学院大が4時間近い試合を制しました。

総評

序盤は完全に日本文理大ペース。いきなり1番東門先頭打者ホームラン。3回、4回も四球のランナーを置いて長打が出て、6-2とリードを広げかなり優位に立ちました。
それでも中部学院大は5回に2死1塁から7番山崎選手の2ベースで1塁ランナーをホームに返ろうとするところをナイス中継でアウトに。6回からはエースの北田投手が登板して粘りの投球で0点で抑えていくと打線が反撃。
3番の森選手が7回に2点タイムリー。9回には起死回生の同点タイムリーを放ち延長タイブレークに持ち込みました。
岐阜協立大戦ではバント失敗等でかなりもたついた経験が活きたのか、この日は10回も11回も打ちにいって成功。10回は代打の江川選手が期待に応え2点タイムリー2ベース。11回はまたも森選手が2点タイムリー3ベースを放つ等、4点を奪って突き放す。
北田投手はこれまでのMAXを更新するくらいの149kmを投げていましたが、終盤はかなり苦しいピッチング。それでも何とか踏ん張ってチームを勝利に導きました。
日本文理大はエラーが5つと全てが失点につながったわけではないのですが、9回には2つ出て同点に。例年、マシンガン継投で勝ってくるチームですが、今年は小倉投手の後は不安を持っていた様子で、最後は力尽きた形になりました。
中部学院大は2戦目もタイブレークで勝利。かなり自信を持っていますね。この後も接戦に持ち込んで競り勝ちたいです。

ピックアップ選手

中部学院大 森 翔太郎 内野手(熊本工 3年)

3番サードで出場。最初の3打席で凡退も、7回のチャンスで2点タイムリーを放つと、9回、11回でもタイムリー長短打。計5打点の大暴れでした。こういうところで打つのはスター性がありますよね。引っ張る打球が多い印象です。

中部学院大 北田 智郎 投手(正智深谷 3年)

6回からマウンドへ。MAX149kmをマークし、これまでよりかなり速く感じました。東京ドームの高くて固いマウンドが合ったのかも。その分最後はばてていた印象ですが、何とか粘り切りました。今後の自信になりそうですね。

中部学院大 竹中 奨 捕手(広島商 3年)

8番捕手で出場。2回に2点タイムリー2ベースを放ち、2安打1四球と活躍。セカスロでも1.9秒台を出していて、能力の高さを感じる選手でした。

日本文理大 東門 寿哉 外野手(日本文理大付 4年)

1番センターで出場。先頭打者ホームランを含む3安打の猛打賞。四球、送りバント、エラーでの出塁と全打席で何かしら活躍。好選手でした。

日本文理大 飯塚 和茂 内野手(大分 4年)

4番サードで出場。3回には3ランホームランを放ち、11回のタイブレークでのタイムリーを合わせて3安打4打点の活躍。主将で主砲としてもチームを引っ張りました。

日本文理大 島袋 大地 内野手(具志川商 2年)

9番セカンドで出場。2安打で犠牲フライも含めて3打点の活躍。ラッキーボーイだった印象ですね。

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