JR東海-ヤマハ 観戦記(2022年都市対抗東海地区2次予選 第1代表決定戦)

5月31日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第1代表決定戦、JR東海-ヤマハの観戦記です。
安定した戦いを見せてきたJR東海に対し、ホンダ鈴鹿戦の逆転サヨナラ勝ち等、苦しい試合もあったヤマハ。
好ゲームを期待して観戦しました。

JR東海
200020150|10 H12 E1
42020411X|14 H17 E1
ヤマハ

JR東海
戸田(19)、林山(34)、増子(15)、宮本(11)、柳橋(12)-牛場
ヤマハ
近藤(19)、水野(18)、沢山(34)、ナテル(12)、波多野(21)-川邉

投手成績
JR東海
戸田公星(日田林工-JR北海道 16年目) 2回 50球 被安打4 四球2 三振0 失点6(自責点5)

林山太洲(創成館-近畿大 2年目) 1回2/3 45球 被安打3 四球2 三振2 失点2 MAX143km

増子大海(都紅葉川-中央学院大 3年目) 1回1/3 23球 被安打5 四球0 三振0 失点3

宮本佳汰(大阪桐蔭-東京国際大 3年目) 2回 45球 被安打3 四死球4 三振1 失点2 MAX148km

柳橋巧人(金沢西-龍谷大 1年目) 1回 15球 被安打2 四球0 三振0 失点1 MAX149km

ヤマハ
近藤卓也(秋田商-青山学院大 6年目) 4回0/3 75球 被安打6 四球2 三振5 失点4 MAX146km

水野匡貴(静岡-明治大 5年目) 3回 52球 被安打2 四球2 三振2 失点1 MAX145km

沢山優介(掛川西 1年目) 0/3 20球 被安打2 四球2 三振0 失点4 MAX148km

フェリペ・ナテル(カントリーキッズ 16年目) 1/3 30球 被安打2 四球1 三振2 失点1 MAX146km

波多野陽介(日本文理-東北福祉大 6年目) 1回1/3 22球 被安打0 四球1 三振0 失点0 MAX144km

(出場選手)
JR東海
9三村(8) 4吉田有(4) D堀尾(25) 5平野(7) 7武上(26)→H布施(2)→7 8吉田隼(9) 3伊藤(10)→H白川(27)→3石井(3) 2牛場(33) 6佐々木(6)
ヤマハ
4青柳(6)→R野澤(23)→6相羽(10) 3秋利(4) 9網谷(5) 8前野(25) 5藤岡(3) D大本(22) 2川邉(8) 6永濱(7)→4 7鈴木(0)

(試合経過)
1回表、1死3塁から3番堀尾がタイムリー3ベース。4番平野がタイムリー。JR東海が2点を先制。
1回裏、1死満塁から5番藤岡が満塁ホームラン。ヤマハがあっさりと逆転。4-2
2回裏、2死2塁から2番秋利がタイムリー3ベース。3番網谷の3ゴロタイムリーエラー。6-2
4回裏、2死2,3塁から5番藤岡が2点タイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、増子。8-2
5回表、無死1,2塁から2番吉田有が2点タイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、水野。
6回裏、無死1,2塁から4番前野がタイムリー。ここでピッチャー交代、宮本。無死1,2塁から5番藤岡がタイムリー。6番大本が犠牲フライ。更に2死満塁から1番青柳が押し出し四球。この回打者一巡で4点。12-4
7回表、1死満塁から6番吉田隼の遊ゴロ3塁封殺の間に1点。12-5
7回裏、無死1,3塁から5番藤岡がタイムリー。13-5
8回表、無死満塁から2番吉田有の押し出し四球。ここでピッチャー交代、ナテル。3番堀尾が2点タイムリー。更に2死満塁から7番石井が2点タイムリー。ここでピッチャー交代、波多野。この回打者一巡で5点。13-10
8回裏、2死2塁から3番網谷がタイムリー。14-10
ヤマハが乱戦を制し、2年連続の第1代表の座を獲得しました。

総評

JR東海とすれば、エースの戸田投手の背信投球がすべてと言っていい試合。前回は素晴らしいピッチングで東邦ガスの辻本投手とのエース対決を制しましたが、この日は球威、コントロールともに前回に及ばない状態。そんな中先制点を2点もらいながら、満塁ホームランを被弾すると、2回にも2点を失ってタオル投入。チームからするとこの先のことを考えて切り替えてくれ、という交代だったと思います。次に向けて上手く調整してほしいですね。
リリーフ陣もピリッとしない投球が続きました。林山投手、柳橋投手はオッと思わせる球も投げていましたが・・・。JR東海とすれば、先発が出来る限り頑張って、喜多川投手につなぐ、という試合にしていかないと厳しいですね。
打線は堀尾選手が大活躍。何とか粘って10点取ったことは評価できますね。打線が奮起して投手陣を助けていきたいところ。
ヤマハは藤岡選手が4打数4安打。満塁ホームランを含めて、すべてタイムリーで、8打点と脅威の活躍。文句なしの最優秀選手賞でした。
とにかく打っていって、相手を粉砕するのがヤマハの野球。この日はこれが上手くいきました。どっからでも、誰からでも長打が出る強力な野手陣。控えにも強打の選手がいるだけに、選手の見極めが重要になりそう。
投手陣は近藤投手がある程度試合を作りましたが、5回に捕まって水野投手にスイッチ。このピンチを何とか抑えたことが大きかった。
それでも投手陣は正直ピリッとせず。乱戦の元凶となってしまいました。
都市対抗本戦を戦うには投手陣は不安。投手中心の補強で本戦に臨みたいですね。

優勝シーン、というか第1代表決定シーンの歓喜はやっぱりいいですね。

優秀選手賞は藤岡康樹選手。決定戦で8打点。文句なしでした。

ピックアップ選手

JR東海 堀尾 良馬 外野手(神港学園-亜細亜大 10年目)

3番DHで出場。3安打でそのうち2本が長打。3打点と気を吐く活躍でした。

JR東海 佐々木 将太 内野手(金光大阪-愛知学院大 1年目)

9番ショートで出場。2安打1四球、1犠打と素晴らしい活躍。ルーキーではつらつとプレーしています。

JR東海 吉田 有輝 内野手(履正社-明治大 4年目)

2番セカンドで出場。2点タイムリー2ベースを含む3打点。初回に四球から盗塁2つを決めてのチャンスメイクがお見事でした。

ヤマハ 藤岡 康樹 内野手(富山商-東農大 6年目)

5打数4安打。ヒットがすべてタイムリー。満塁ホームランを含め圧巻の打撃、活躍でした。文句なしの優秀選手賞でしたね。

ヤマハ 網谷 圭将 外野手(千葉英和-横浜DeNA 7年目)

3番ライトで出場。4安打1四球、エラーでの出塁もあっての全打席出塁でした。そしてそれがすべて点に絡んでいるという。こちらも素晴らしい活躍でした。

ヤマハ 秋利 雄佑 内野手(常葉菊川-カリフォルニア州立大-三菱重工名古屋 30歳)

2番1塁で出塁。3安打の活躍。初回に無死1塁から鮮やかにエンドランを決めてチャンス拡大したのが戸田攻略には大きかった印象。バットを短くもって鋭く振り抜く打撃が光りました。

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