九州産業大-中部大 観戦記(2023年全日本大学野球選手権)

6月6日に東京ドームで行われた第1試合、九産大-中部大の観戦記です。
打線の力でリーグ戦を制した中部大がどこまで九産大と戦えるか、注目して観戦しました。

九産大
000100000|1 H7 E0
10201100X|5 H9 E0
中部大

九産大
楠本(18)、大島(16)、江越(11)-菊地
中部大
肥田(15)、津波(19)-清水

投手成績
九産大
楠本宏武(鎮西学院 4年) 2回0/3 61球 被安打3 四球4 三振1 失点3

大島柊(西日本短大附 2年) 3回1/3 57球 被安打5 四球2 三振2 失点2

江越永輝 2回2/3 37球 被安打1 四球1 三振2 失点0

中部大
肥田雄策 5回 78球 被安打3 四球3 三振3 失点1
津波英太郎 4回 50球 被安打3 四球2 三振4 失点0

(出場選手)
九産大
4田浦(2) 6浦田(1) 8阿部(27) 3本田(22) 2菊地(33) 5市丸(6) D北村(5)→H大久保(35) 7岩下(7)→H白川(8)→R鳥巣(10) 9園田(9)
中部大
6佐野(10) 8川口(8)→8梅田(26) 9村木(5)→9丹羽(25) 2清水(1) 3廣田(22) 5水野(7) 7畠山(9) D中神(2)→R田澤(37)→D 4小南(34)→H村上(29)→4鈴木(35)

(試合経過)
1回裏、2死1,2塁から5番廣田のタイムリー2ベース。中部大が先制。1-0
3回表、1死満塁から3番阿部のレフト線近くへのフライ。3塁ランナーがタッチアップを図るも、7-5-2と完璧な中継でタッチアウトに。同点を阻止しました。
3回裏、無死満塁でピッチャー交代、大嶋。5番廣田がタイムリー。1死1,3塁から6番水野がタイムリー2ベース。3-0
4回表、1死から5番菊地がソロホームラン。3-1
5回裏、1死2,3塁から7番畠山の犠牲フライ。4-1
6回表、ピッチャー交代、津波。
6回裏、1死3塁でピッチャー交代、江越。2死3塁からワイルドピッチで1点。5-1
中部大が勝って初戦突破を果たしました。

総評

中部大が序盤から打線が力を発揮。ヒットで相手を打ち崩すというよりは、四球力を発揮して四球でランナーを溜めてポイントゲッターがタイムリーを放つ。そういう点の取り方でリードを広げました。
ただ、3回は走塁ミスでアウトを2つ献上。それがなければもっと楽な試合になっていたかもですね。お互いの応援が響いて3塁コーチャーの指示が伝わらなかったとは思いますが・・・。反省点となりました。
リーグ戦で猛威を振るった佐野選手、村木選手が今一つの状態。それでも四球でチャンスを作れるところがさすがでした。
廣田選手、水野選手の活躍が光りましたね。
先発はリーグ戦でエースとして活躍した肥田投手。140kmには満たないくらいの球ですが、落ち着いた投球で粘りました。3回にはピンチでバックの好プレーでアウトに。4回もホームランの後、連続四球でピンチでしたが、野手の正面に行くゲッツーでツキもあって5回を投げ切りました。
6回からは1年生の津波投手をマウンドへ。これが素晴らしい投球で上手くはまり、そのまま投げ切って勝利へ貢献。2回戦進出を果たしました。
2回戦は打線が沈黙して破れたようですが、とりあえず1つ勝ってくれて良かったです。
九産大は3人とも140kmを超える球で、江越投手は148kmをマーク。結果論ですが江越投手をもう少し早めに出していれば、もっと競ったかもですね。
ランナーは結構出したのですが、先頭は2度しか出せず、散発に終わりました。

ピックアップ選手

九産大 菊地 壮真 捕手(真諷館 3年)

5番捕手で出場。4回にソロホームランを放つ。肩も1.94秒で投げる等かなり良く、盗塁阻止もあり好捕手でした。

九産大 江越 永輝 投手(長崎海星 4年)

6回途中からのマウンドでしたが、MAXは148kmをマーク。強打の中部大打線を1安打に抑える力投を見せました。

九産大 阿部 謙心 外野手(九産大九州 2年)

3番センターで出場。2安打のマルチ。右バッターで足の速さもある選手でした。

中部大 廣田 陽斗 捕手(高岡第一 4年)

5番1塁で出場。3安打の猛打賞で2打点と勝負強さを発揮。

中部大 水野 塁偉 内野手(大垣商 3年)

6番レフトで出場し、2安打のマルチ。足があり、それが災いして前のランナーが止まっているところに3塁へ向かってしまい前のランナーがアウトになるプレーがありましたが、スピードは素晴らしいです。バントヒットは3.72秒を記録。

中部大 肥田 雄策 投手(聖隷クリストファー 2年)

先発して5回を1失点。自分は初めて見たのですが、球速はそんなに無いもののタイミングが取りにくいのか、フライアウトが多いのが特徴的でした。マウンドの適応に苦労した印象でしたが、粘ったのはさすがでしたね。

中部大 津波 英太郎 投手(四日市中央工 1年)

6回からマウンドへ。リードは広がったとはいえ3点というところからのマウンドでしたが、切れのある球でしっかりと先頭バッターを抑えていって好投を見せました。上背もあってバランスが良く、今後が楽しみになり1年生です。

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