愛知工業大-中部大 3回戦 観戦記(2023年秋季愛知大学リーグ)

9月25日に春日井球場で行われた愛工大-中部大の3回戦の観戦記です。
愛工大が勝つと、リーグ戦が混戦に、中部大が勝つと優勝にかなり近づく大きな一戦でした。投手戦になりました。

愛工大
01000001001|3 H5 E1
00200000000|2 H2 E0
中部大
(延長11回タイブレーク)

愛工大
中村(18)-野嵜翔
中部大
津波(19)-清水智

投手成績
愛工大
中村優斗 11回 126球 被安打2 四球1 三振13 失点2

中部大
津波英太郎 11回 109球 被安打5 死球1 三振12 失点3(自責点2)

(出場選手)
愛工大
8宮川(51) 7川間(5) 6白井(3) D尾藤(10) 3深見(9) 5奥山(24)→R竹川(6)→5 4渡邉(7)→H谷川(12)→4 2野嵜翔(2) 9井上(20)
中部大
6佐野(10) 8川口(8)→R田澤(37)→8梅田(26) 7畠山(9) 2清水智(1) D廣田(22)→R松本(23) 3猪熊(27) 9平尾(3)→H降旗(35)→9 4近藤(4)→4小南(34) 5水野(7)

(試合経過)
2回表、1死から5番深見がまっすぐを捉えて右中間スタンドへ運び、愛工大が先制。1-0
3回裏、2死3塁から2番川口が初球のまっすぐを捉えてライトへ逆転の2ランホームラン。2-1
4回裏、1死1塁から6番猪熊のライト前のフライ。ライトが飛び込んで落球したようにも見えましたが判定はアウト。1塁ランナーは飛び出しておりゲッツーが成立。中部大は不運でした。
8回表、1死から6番奥山、代打谷川、8番野嵜翔が3連打で満塁。9番井上がレフトへ犠牲フライを放ち、2-2の同点に。
9回終了、同点で延長タイブレークに突入。
10回表、無死1,2塁から5番深見が死球。6番竹川が5-2-3のダブルプレー。7番谷川が遊飛に倒れ0点。
10回裏、無死1,2塁から4番清水智が三振。5番廣田が3ゴロゲッツーで得点できず。
11回表、無死1,2塁から犠打で1死2,3塁。9番井上の2ゴロで3塁ランナーは動けず。2死2,3塁から1番宮川がセンターへ抜けそうな2ゴロで1塁ヘッドスライディング。セーフとなりタイムリー内野安打。貴重な勝ち越し点を上げます。3-2
11回裏、無死1,2塁から6番猪熊が犠打。1死2,3塁から7番降旗が3遊間抜けそうなライナーでしたが、愛工大のショートの白井が飛びついて好捕。3塁ランナーが戻れずゲッツーとなり試合終了。
愛工大が勝ち点を2として、優勝戦線に踏みとどまりました。

総評

愛工大の中村投手、中部大の津波投手。どちらも素晴らしいピッチングでテンポが良かった。得点したイニング以外はほとんどランナー出せていませんでしたし、9回終わって2時間まだ経ってないくらい。それでいてお互い奪三振は12ずつ。レベルの高い投手戦でした。
中村投手はMAX151km。津波投手はMAX146kmを記録。中村投手は中1日での登板でしたがそれを感じさせない投球。津波投手は土曜日にリリーフで1イニング投げてからの今季2度目の先発でしたが、素晴らしい投球で中村投手に一歩も引けをとりませんでした。
こういうレベルの試合を月曜日に見れたのは幸せだな、と感じる内容。素晴らしかったです。
お互いにホームランで取り合いましたが、甘く入ったとはいえ、仕留めた愛工大の深見選手、中部大の川口選手、どちらも素晴らしかった。
愛工大の勝ち越し点は宮川選手の俊足が活きたタイムリー内野安打。その裏の中村投手はこの日最速タイとなる151kmを記録。やはりとんでもない投手です。
これでお互いに残り2チームと対戦を残し、勝ち点2で並んだ形に。名城大も並んだ形で優勝争いは混沌としています。下手したら勝ち点3の優勝とかもあるかもで、そうなると愛知学院大、愛知東邦大にも可能性はありそうです。

ピックアップ選手

愛知工業大 中村 優斗 投手(諫早農 3年)

先発して11回を投げ切って、2安打13奪三振、2失点。最速151km。これを11回にも記録。やはり規格外の投手ですね。
中1日でしたし、かなり投球マネジメントをしながらのピッチング。変化球の精度も高いですし、四球を出さない。来年に向けて怪我に気を付けながら今後も調整していってほしいですね。

愛知工業大 深見 直人 内野手(創成館 4年)

5番1塁で出場。2回にまっすぐを捉えて右中間へホームラン。見事な打球でした。

愛知工業大 宮川 怜 外野手(星城 3年)

1番センターで出場。4打席凡退でしたが、11回に足を活かしたタイムリー内野安打。チームに貴重な勝ち越し点をもたらせました。足が武器ですので出塁率を上げていきたいですね。

愛知工業大 白井 風我 内野手(甲府工 3年)

3番ショートで出場。打撃ではこの日は貢献出来ずも最後にファインプレーでチームを救いました。好守での活躍を期待したいですね。

中部大 津波 英太郎 投手(四日市中央工 1年)

MAX146kmをマーク。投球の精度が高く、変化球も操れる。コントロールもいい。9回までで88球しか投げずに抑えて、それでいて三振12個。1年生と思えば末恐ろしい投手です。怪我に気を付けて成長してほしいですね。

中部大 川口 航弥 外野手(東海大甲府 4年)

2番センターで出場。3回に中村投手の球を捉えて2ランホームラン。初球を狙いすましたような一発でした。

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