松蔭-緑丘 観戦記(2019年愛知夏大会)

7月6日に豊田球場で行われた第1試合、松蔭-緑丘の観戦記です。
緑丘は現チームは初見。春は合同チームでしたが、どこまで夏に向けて力を付けてきたか、どんな試合をするかに注目して観戦しました。

松蔭
010000010|2 H9 E0
30000000X|3 H6 E1
緑丘

松蔭
鯛取、西川-加藤
緑丘
山口-小山田

投手成績
松蔭
鯛取(3) 4回 64球 被安打5 四球1 三振1 失点3
西川(1) 4回 53球 被安打1 四球1 三振5 失点0
緑丘
山口(1) 9回 113球 被安打9 四球1 三振2 失点2

鯛取投手は右のオーバーハンド。MAX127km。ボールが先行して、本来の投球ができませんでした。クイックが遅い弱点もしっかりと見抜かれました。マウンド経験の少なさが出てしまったな、という印象。

西川投手は左のオーバーハンド。こんなにいい西川投手は初めて見る、というくらい、コントロールも安定して、ボールも走っていました。何よりストライク先行の投球が出来たことが良かった。

山口投手は左のアンダーハンド。右バッターの時は3塁側、左バッターの時は1塁側のプレートを踏んで投げる工夫。球は速くないですが、コントロールは良く、自分からは崩れない投球は見事でした。

松蔭
4金森 5小林 7渡邊 1鯛取→3 6今原 8佐藤 3西川→1 2加藤 9久保
緑丘
6加藤 3鈴木 9船田 2小山田 1山口 5米須 4柴田 8稲垣 7北村

(試合経過)
1回裏、先頭の加藤が鮮やかなバントヒットで出塁すると、すかさず盗塁成功。更に2番鈴木もバントヒットを決めて、さらに3番船田の初球に盗塁。無死2、3塁とし船田がレフトオーバーの2点タイムリー2ベース。更に3盗を決めて無死3塁。ここで4番小山田の犠牲フライ。緑丘が鮮やかな先制パンチで3点先制。
2回表、2死2塁から7番西川のタイムリー。3-1
2回裏に先頭の7番柴田の2ベースからピンチを招くも何とか鯛取が踏ん張ると、毎回ランナーを出しながら4回まで0でしのぎます。
5回から西川がマウンドに上がり、四球を出しながらも0点で抑えると、6回表、2番小林の2ベースと3番渡邊のバントヒットで無死1,3塁。鯛取が勝負を避けられ無死満塁。最大のチャンスでしたが、5番今原、6番佐藤、7番西川と倒れ、得点できず。
8回表、無死2塁から4番鯛取がタイムリー。3-2。尚も2死2塁のチャンスでしたが活かせず。
緑丘が逃げ切り4年ぶりの初戦突破となりました。

松蔭は6回表、2点追って無死満塁のところで1点も取れなかったこと。これで勝機が完全に逃げた形になりました。満塁、2点ビハインドなので、仕掛けにくい場面でしたよね・・・。今原選手は1本打っていたし。
4番鯛取選手で勝負を避けられたのが痛かった。良く研究されていました。

1回裏は、緑丘に完全に弱点を見破られていました。バントヒットをサードに2つ鮮やかに決められる。鯛取投手がクイックが遅い&加藤の肩がそんなに良くないところで盗塁を鮮やかに3つ決められる。この動揺で3点失ったのが最後まで響いた形に。先日のノーゲームの時に見破られたのか・・・。
逆に緑丘の攻撃が見事でした。

ヒット数は松蔭のが上。3回以降は緑丘はチャンスらしいチャンスは無し。それでも勝てないのは野球の難しさでもありますが、チームとしての底力の無さ。西川投手が一世一代のピッチングを見せて、チームに流れを呼び込んだのですが、そもそも先発として起用させるだけのものを積み上げてこれなかった。結果力が無かった、ということになります。
秋は今原選手、佐藤選手、加藤選手、久保選手らが中心になると思います。ベンチワークも含めてチーム力を上げないと、夏の連敗(これで6連敗かな?)が止まらない。来年こそ笑えるように、なんとか頑張ってほしいです。

緑丘は3年生が1番の加藤選手だけ。1,2年生が13人のチームです。それでも3番船田選手、4番キャッチャーの小山田選手、山口投手、1年生の米須選手ら力のありそうな1,2年生がいて、良くまとまっていました。

初回の攻撃は鮮やかすぎた。守備も堅実で良く鍛えられていました。6回、タイムを2回取って、勝負所と踏んで気迫で守るなど、ベンチワークを含めて、松蔭を上回ったと思います。こちらは4年ぶりの初戦突破。おめでとうございます。

次は一宮工-御津の勝者と。一戦必勝で頑張ってほしいですね。

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