岐阜第一-県岐阜商 観戦記(2023年秋季岐阜県大会決勝戦)

9月24日に長良川球場で行われた岐阜県大会の決勝戦、岐阜第一-県岐阜商の観戦記です。
本命と言われて決勝まで進んできた県岐阜商がどういう試合を見せるか、注目して観戦しました。

岐阜第一
002000020|4 H10 E1
300000000|3 H8 E2
県岐阜商

岐阜第一
水野(1)-阪口
県岐阜商
森(1)-大東

投手成績
岐阜第一
水野匠登 9回 112球 被安打8 四球3 三振3 失点3(自責点2)

県岐阜商
森厳徳 9回 160球 被安打10 四球3 三振6 失点4(自責点2)

(出場選手)
岐阜第一
6兼松 4上農→H永安(2)→R楠本(16)→4 8酒井 2阪口(3) 3三神(15) 9山口(5) 5灰谷(18) 1水野 7大熊(19)→H後藤(7)→7
県岐阜商
6寺前 4日比野 3垣津 8加納 5佐藤 9葛山→H小鎗(15)→9水口(16) 7大野友 2大東 1森→H水野(12)

(試合経過)
1回裏、無死2,3塁から3番垣津が2点タイムリー2ベース。4番加納がタイムリー。県岐阜商が3点を先制。3-0
3回表、2死1,3塁から3番酒井がタイムリー。更に2死1,3塁から4番阪口がタイムリー。3-2
6回表、2死1,2塁から7番灰谷がセンターへヒットを放ち、2塁ランナーがホームを突くもタッチアウトに。同点ならず。
8回表、2死から6番山口のセカンド後方の当たりをセカンドが急にライトに任せてライトが取れずに転がるエラーとなり一気に3塁へ。四球で2死1,3塁からワイルドピッチで1点。2死2塁から8番水野がタイムリー。岐阜第一が逆転。4-3
岐阜第一が逆転勝利を収めて、秋季岐阜県大会優勝を飾りました。

総評

下馬評は県岐阜商が高かったですし、その上、初回に岐阜第一にミスが出る中、ノーアウトで3点を先制。正直そこで県岐阜商が勝ったと思いましたし一方的な試合になるだろうと。
しかしそうはならないところが野球の面白さ。初回を完璧に抑えて、これは打つのが大変と感じた森投手を岐阜第一が3回にヒットを集めて2点を返し、6回以降は毎回チャンスを作ってプレッシャーを掛けました。5回まで球数67球といいペースだった森投手の投球数がみるみる増えて、結局160球。8回表は県岐阜商にミスが出て逆転を許し、そのまま岐阜第一が勝ったという試合でした。
岐阜第一の水野投手は1年生サウスポー。立ち上がりは厳しかったですが、2回以降しっかりと立ち直ったのは素晴らしい。将来性の高そうな投手です。
県岐阜商は寺前選手、森投手ら素質のある選手が多いのですが・・・。森投手はピンチでギアを上げる等、投球マネジメントを見せていたのですが、終盤は相手の連続した攻撃に耐えきれず。ミスが出たのもらしくなかったですね。
ただ、この両チームは東海地区では強い戦いが出来そう。どちらも上手く調整して本番を迎えてほしいですね。

ピックアップ選手

岐阜第一 水野 匠登 投手(1年)

先発して初回に1つもアウトを取れずに3失点した時は、そのままやられるかと思いましたが、ここから立ち直り、その3失点で完投。1年生でこれだけ粘れたのはすごいですね。MAX130km。手元でボールが強いのか、フライアウトが多かった。打撃も良く、8回には逆転のタイムリーも放ちました。センスを考えると来年以降が楽しみになる選手ですね。

岐阜第一 酒井 昊 外野手(1年)

3番センターで出場。2安打のマルチで盗塁を決める等、足の速さもある選手です。

岐阜第一 阪口 笙 捕手(2年)

4番捕手で出場3回にタイムリーを放ち、1安打1四球。肩の強さもあり、セカスロで2.00秒をマークしました。日本ハムの阪口選手の弟。タイプは違いますが、センスは感じますね。

県岐阜商 森 厳徳 投手(2年)

右のオーバーハンド。MAX146kmをマーク。要所でギアを上げる投球ができる投手で、現中日の藤嶋投手の高校時代にダブります。130km台のカットはかなりの威力。最後はピンチが続いて球数がかさんだ影響が出たかな、と。

県岐阜商 寺前 雄貴 内野手(2年)

1番ショートで出場。2安打1四球と出塁。長身のショートでスピードもあるので、かなり楽しみな選手。好守備でチームも救いました。

県岐阜商 加納 朋季 外野手(2年)

4番センターで出場。2安打のマルチ。初回にタイムリーを放ち勝負強さを見せました。

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