ヤマハ-ジェイプロジェクト 観戦記(2021年都市対抗野球東海地区第1代表決定戦)

9月28日に岡崎球場で行われた第1代表決定戦、ヤマハ-ジェイプロジェクトの観戦記です。
ヤマハはエースの清水投手、ジェイプロジェクトは大会初登板の馬明投手。やはりヤマハが有利かと思って観戦し始めました。

ヤマハ
000140030|8 H17 E0
010200000|3 H12 E1
ジェイプロジェクト

ヤマハ
清水(11)、佐藤(14)、ナテル(12)、波多野(21)-川邉
ジェイプロジェクト
馬明(53)、横山(20)、塩本(19)、平岡(11)-松坂、増田

(投手成績)
ヤマハ
清水蓮(樹徳-共栄大) 3回1/3 54球 被安打6 四球0 三振3 失点3

佐藤簾(修徳-共栄大) 0/3 2球 被安打0 四球0 三振0 失点0

フェリペナテル 2回2/3 38球 被安打2 四球0 三振4 失点0
波多野陽介(日本文理-東北福祉大) 3回 44球 被安打4 四球0 三振1 失点0

ジェイプロジェクト
馬明慶太(如水館-四日市大) 4回 65球 被安打8 四死球2 三振1 失点1

横山駿斗(神戸国際大附-帝京大) 0/3 17球 被安打4 四球1 三振0 失点4

塩本周平(滝川二-東北福祉大) 3回1/3 57球 被安打5 四死球3 三振2 失点3

平岡昌樹 1回2/3 34球 被安打0 四球1 三振2 失点0

(試合出場)
ヤマハ
7鈴木(0) 5青柳(6) 9網谷(5) 8前野(25) 3藤岡(3)→R野澤(23)→3羽山(2) D笠松(33)→H大本(22)→R高坏(9) 4永濱(7) 6相羽(10) 2川邉(8)
ジェイプロジェクト
8丹羽(28) 4片岡(2) 5今井(10) D松本(57) 3今津(1) 7橋本(23) 6田中(5) 9林田(29) 2松坂(12)→H伊藤(9)→2増田(39)→H秦(8)→R有野(0)

(試合経過)
2回裏、1死2塁から6番橋本のタイムリー。ジェイプロジェクトが先制。
4回表、2死1,2塁から2番青柳がタイムリー。1-1の同点。
4回裏、1死1,3塁から6番橋本のところでエンドランが決まってタイムリー。ここでピッチャー交代、佐藤。1死1,3塁から7番田中のところでエンドラン。ショートゴロとなり、2塁転送もセーフで1塁もセーフとなり、3塁ランナーが生還。ここでピッチャー交代、ナテル。ジェイプロジェクトが勝ち越し、3-1。
5回表、無死1,2塁から6番笠松がタイムリー。更に無死満塁から8番相羽がタイムリー。ここでピッチャー交代、塩本。1死満塁から1番鈴木の犠牲フライ。ヤマハが逆転。更に2死満塁から3番網谷が押し出し死球。5-3
8回表、1死1,3塁から7番永濱がタイムリー。8番相羽が2点タイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、相羽。8-3
ヤマハが先発全員安打を記録し17安打で快勝。第1代表となりました。

総評

ヤマハは初回から毎回のようにチャンスを作るもなかなか得点ができないジリジリした展開。
結果、エンドレスが流れる(得点圏にランナーが行く)のは6回、9回を除いて毎回。それでも5回までは相手にリードを許すなど、苦しい試合でした。
5回は相手投手が横山投手に変わったところでの連打。この集中打が今年のヤマハの強さですね。その前の回にリードを許し、尚ものピンチでマウンドに上がったナテル投手の好救援が大きかった。
結局17安打。先発全員安打。投手陣が万全とは言い切れない中での打線の力で獲得した第1代表となりました。ここから本番までは2か月。うまく調整してほしいです。
ジェイプロジェクトはここまですべて先発してきた古屋投手の登板を回避。馬明投手を立てたことで、劣勢は覚悟の上だったと思います。
そんな中でも打線が奮起。そして馬明投手が粘りのピッチング。これで4回に2点リードをした。ここで、勝ちパターンの塩本投手を投入していれば、もっと違った結果になったかもですが・・・。これは結果論かな。
ただ、塩本投手を結局3回1/3使ってしまったところがちょっともったいなかったかな。こういう起用は難しいところですが。
平岡投手が好投して目途がたったこと。打線に当たりが出てきたことが収穫。
照準を合わせたであろう、次の第2代表決定戦。勝ちにいって結果を出してほしいですね。

表彰式。ヤマハは3年連続42回目の出場。
優秀選手賞は永濱選手でした。
おめでとうございます。

ピックアップ選手

※年齢は2021年末の満年齢

ヤマハ 永濱 晃汰 内野手(明秀日立-東北福祉大 24歳)

この試合では4安打をマーク。ヤマハの優秀選手賞にも選ばれました。ライナーで強い打球が打てています。こういうバッターが7番にいるのがヤマハの打線の怖さですね。

ヤマハ 相羽 寛太 内野手(静岡 19歳)

高卒1年目でショートのスタメンを獲得。この試合ではタイムリー2ベースを含むタイムリー2本で3打点。守備も守れますし将来が楽しみな選手ですね。

ヤマハ フェリペ ナテル 投手(カントリーキッズ 32歳)

リリーフのナテル投手はあまりいい印象がなかったのですが、この日は気迫も十分で、ピンチを抑えてから2イニングを0に抑えて勝利への流れを作りました。

ジェイプロジェクト 橋本 恭太朗 外野手(石見智翠館-九州共立大 26歳)

2回、4回に2打席連続のタイムリー。4回は追い込まれてからエンドランをしっかりと決めてのヒットが見事でした。

ジェイプロジェクト 平岡 昌樹 投手(佐野日大-上武大 26歳)

ここまで登板がなかったのですが、昨年はリリーフの中心でした。140㎞を超えてきましたし、ボールに力があって抑えたことが収穫。今後の継投に活かされそうです。

ジェイプロジェクト 松本 綾太 捕手(前橋育英 23歳)

4番で3安打。追い込まれてからの軽打がうまくはまりました。フルスイングが持ち味ですが、こういう打撃もできるんだな、と思わされました。

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