名城大-皇學館大 観戦記(2022年愛知東海地区北陸三連盟王座決定戦)

10月30日にダイムスタジアム伊勢で行われた三連盟王座の決定戦、名城大-皇学館大の観戦記です。
勝った方が明治神宮大会出場が決まる大一番。皇学館大が地元ということで多くの関係者らが詰めかける中、試合が行われました。

名城大
020000001|3 H8 E1
100000000|1 H5 E0
皇学館大

名城大
眞田(16)、松本(11)-野口
皇学館大
奥田(14)、佐野(21)、江南(1)-中村、床辺

投手成績
名城大
眞田拓 5回2/3 102球 被安打4 四球5 三振5 失点1(自責点0)
松本凌人 3回1/3 50球 被安打1 四球0 三振8 失点0

皇学館大
奥田回(皇學館 3年) 2回 39球 被安打3 四球2 三振1 失点2

佐野瑠勇 4回 67球 被安打1 四球2 三振3 失点0
江南怜(津商 3年) 3回 48球 被安打4 四球0 三振2 失点1

(出場選手)
名城大
5多和田(9) 7小林(1) 3伊藤(22) 2野口(35) 8河田(8) 4藤田(23) 9鷲見(27)→H本田(38)→9→9堀(3) 1眞田(16)→1松本(11) 6馬渕(2)
皇學館大
4大野(2) 7浅井(8) 6井田(23) 3村田(40) 9小坂(24) 8三橋(9) 2中村(27)→2床辺(26) 1奥田(14)→H大川(5)→1佐野(21)→H二村(25)→1江南(1)→H岡田(10) 5小林(6)→H伊藤(7)→5木村(4)→H高下(15)

(試合経過)
1回裏、1死2塁から3番井田がタイムリー。皇学館大が先制。1-0
2回表、2死3塁から8番眞田が粘って10球目を捉えてタイムリー2ベース。9番馬渕がタイムリー。名城大が逆転。2-1
2回裏、2死満塁となるも2番浅井が倒れ0点。
3回表、ピッチャー交代、佐野。
6回裏、2死2塁でピッチャー交代、松本。代打二村のいい当たりの右直が正面でアウトに。得点ならず。
7回表、ピッチャー交代、江南。
9回表、1死2塁から7番堀がタイムリー。3-1
名城大が逃げ切って三連盟王座優勝。明治神宮大会出場を決めました。

総評

勝った方が全国。やはり緊張感のある試合に。
眞田投手は前日3イニング投げていての連投。立ち上がりはややボールがばらついて、初回は追い込んでから、2回は四球を3つ出して苦しみました。ただ、3回くらいから徐々にコントロールが安定して立ち直り、6回途中まで1点で投げ切った。素晴らしい投球でした。
6回裏、2死2塁でマウンドに上がった松本投手。ボールは走っていましたが、やや高く、直後の代打二村選手には完璧にとらえられるもライト正面。これは正直ラッキーでした。
7回からは高めを取る審判さんと上手くあって、球威で押す投球で皇學館打線を村田選手のヒット1本に抑える素晴らしい投球。9回も三者三振で締めました。MAX149㎞。再び全国で輝くのが楽しみです。
打つ方で、ピッチャーが打席に入る秋の3連盟王座というある意味特殊な試合の中、投手の眞田投手がタイムリー2ベースを放ち、同点、逆転につなげ、チームを救いました。文句なしの大会MVP。素晴らしい活躍でした。
河田選手も3安打でさすがの打撃を見せた一方、4番野口選手の元気のなさが目立ちました。ドラフト指名漏れのショックを引きずっているのでしょうか・・・。
打撃が振るわないことよりも、初回にショートの送球が逸れた時のバックアップの遅さが気になりました。それでランナーが2塁に行き、タイムリーで失点。こういう当たり前のプレーをきちんとやることは、社会人ではもっと求められます。今からでもしっかりと取り組んでほしいですね。
皇学館大は左の奥田投手をぶつけるも2回に2失点。佐野投手が抑えただけに、もう少ししのぎたかった。
2回裏に四球で2死満塁となったチャンスを活かせず、眞田投手を立ち直らせた。ただ、2回以降、2安打。ヒット打ったのがピッチャーの佐野選手と村田選手では苦しいですね。
打線がもう少し打たないと全国の道が開かない。来年はまだ主力が残るだけに、このくやしさをばねに冬、しっかりと練習に取り組んでほしいですね。
村田選手は2安打で、敢闘賞を受賞。前の試合ではホームラン。来年は騒がれるようにアピールしていってほしいですね。

優勝シーンの写真はいいですね。

ピックアップ選手

名城大 眞田 拓 投手(東郷 4年)

序盤は苦しみましたが、3回に中軸を三者三振に斬ってそこから流れにのっていきました。まっすぐは145㎞がMAXで、連投ですがしっかりと試合を作りました。
そして2回には同点タイムリー2ベース。これは10球粘っての2ベースだったので打者と変わらない打撃でした。文句なしのMVPですね。

名城大 河田 隆博 外野手(星城 3年)

5番センターで出場し3安打の猛打賞。投球に対して素直にバットが出てくるのが特徴。多く打席に立ってほしい選手ですね。

名城大 松本 凌人 投手(神戸国際大附 3年)

6回2死2塁からマウンドに上がりました。上がった直後のライナーはヒヤッとしましたがそれ以降は寄せ付けない投球で素晴らしい投球でした。MAX149㎞。

皇学館大 村田 怜音 内野手(相可 3年)

4番1塁で出場。2安打のマルチ。打撃は逆方向に上手く打ったり初球をセンターへ返す打球を放ちました。
やはり存在感は別格ですね。

皇学館大 井田 翔斗 内野手(津商 3年)

3番ショートで出場。初回にタイムリーを放ちました。守備でも好プレーを見せて、能力の高さを感じる選手です。

皇学館大 佐野 瑠勇 投手(神戸 2年)

3回からマウンドに上がり、4回を無失点。1安打と素晴らしい投球でした。130㎞半ばくらいの球なのですが、名城大打線がなかなか捉えられず。手元で切れがあるタイプのようですね。

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